炎上するガザの内務省ビルディング 400発を超えるイスラエル軍爆撃

ガザのボーダーでイスラエル軍の砲撃手である一人の兵士がパレスチナ
に連れ去られ、イスラエルの獄中にあるパレスチナ政治囚(女性と子ど
もたち全員が含まれる)との交換が要求されたところで、イスラエル軍
は、「夏の雨」作戦と称して、ガザへの侵攻に乗り出した。
この侵攻は、兵士の「拉致」以前に決まっていたとイスラエルのメディ
アは報じている。

=================================================

▼評議会議員、政府要人ら60 数名がイスラエルに拉致された▼

28日深夜から29日の明け方にかけて、西岸地区でイスラエル軍は閣僚
を含むパレスチナ評議会議員と要人64 名を「逮捕」して連れ去った。
作戦が行われたのは、ラマッラー、エルサレム、ヘブロン、ベツレヘム
などで、連れ去られた64 名の中には評議会議員20名(うち閣僚8名)
が含まれているとのことだ。

副首相のナセール・アルサエルも捕らわれたとの情報があるが、これは
ハマスが否定をしている。他にも評議会議長、経済相などが建物を包囲
され、連行されている。

労働相のムハンマド・バルグーティはビルゼイト大のところの検問所で
真夜中に車を止められ、目隠しされてどこともわからぬ所へ連れ去られ
たのを同乗していた弟が目撃している。

http://www.imemc.org/index.php?option=com_content&task=view&id=19608&Itemid=1
INTERNATIONAL MIDDLE EAST MEDIA CENTER

=================================================

▼イスラエル、シリア宮殿上空を威嚇飛行▼中日新聞ニュース

エルサレム29 日共同:イスラエル軍は28 日、同国空軍機が同日早朝、
シリア北西部のラタキア近郊にあるアサド大統領の宮殿上空を飛行し、
騒音で威嚇したことを明らかにした。軍報道官は、シリアがイスラム原
理主義組織ハマス指導部を支援しており、ハマスなどが拉致したイスラ
エル軍兵士の解放を求める圧力だと語った。

イスラエルのメディアによると、アサド大統領は当時、宮殿に滞在。シ
リア側のメディアは、同国が対空砲火で応戦したと伝えた。

兵士拉致事件ではシリアの首都ダマスカスに拠点を置くハマス最高幹部、
マシャル氏の関与が疑われており、シリア大統領宮殿上空での威嚇飛行
はマシャル氏殺害作戦の警告とみられる。

=================================================

▼要求に屈せずとハマス首相 イスラエル侵攻後、初演説▼
秋田魁新報社 30 June 2006

エルサレム30日共同:パレスチナ自治政府内閣を率いるイスラム原理
主義組織ハマスのハニヤ首相は 30 日、イスラエル軍のガザ地区への大
規模侵攻後初めて演説し、イスラエルの要求に屈しない姿勢を強調した。
首相は演説で具体的には触れなかったが、暴力の放棄など政治、軍事両
面での譲歩を拒否することを示唆したとみられる。

ガザ市のモスク(イスラム教礼拝所)で行われた演説で、ハニヤ首相は
「自治政府とパレスチナの人々は最悪の悲劇に直面している」と指摘。

イスラエル側がハマスの閣僚を拘束することで「自治政府を乗っ取ろう
としている。しかし、われわれの立場は変わらないし、政府が倒れるこ
ともない」と述べた。

=================================================

▼イスラエル非難決議を要求 安保理協議でパレスチナ▼
秋田魁新報社 01 July 2006

ニューヨーク30日共同:パレスチナ情勢をめぐる国連安全保障理事会
の緊急協議が6月 30 日開かれ、パレスチナ側はイスラエル軍のガザ地
区侵攻について、戦時の文民保護を定めた国際人道法の「重大な違反」
として同国非難決議の採択を要求した。イスラエルはパレスチナ武装組
織による自国兵拉致を非難、奪還のための侵攻作戦だったと正当化し、
双方が激しく応酬した。

イスラエルの同盟国で安保理常任理事国として拒否権を持つ米国のボル
トン国連大使は、拉致された兵士の「即時かつ無条件解放」が先決との
立場を強調。決議などは緊張拡大を引き起こしかねず、現時点では必要
ないとの考えを示した。

=================================================

▼パレスチナ国民を守るために いま行動を▼
A.N.S.W.E.R.連合 28 June 2006

イスラエル占領軍、ガザのパレスチナ人に残虐な攻撃を仕掛ける
100万人を超える人々への食料、水、電気を遮断
イスラエル、シリアに戦闘機を飛ばし地域戦争を辞さずと脅迫

「攻撃をやめろ! イスラエルへの米国の援助を打ち切れ!」

イスラエル占領軍は、一兵士が拘束されたことを口実に、6月28日早朝
ガザ全住民への残虐な攻撃を始めた。米国が支給した戦闘爆撃機 F-16
がガザ最大の発電所を破壊し、この地域の南北を結ぶ主要幹線道路の複
数の橋も撃破した。ガザの住民は現在水と電力の供給を断たれており、
多くの死者が出ると思われる。不法に占拠した占領地に対しアメリカの
軍用機や軍装備を使うのは、国際法にもアメリカ合衆国の法律にも違反
する。

アメリカ合衆国はシリア政府を崩壊させようと、ここ2年以上におよび
活発に画策してきたが、イスラエルはバシール・アル・アサド・シリア
大統領官邸に「爆音」を響かせるためにシリア領空に戦闘機を飛ばし、
この戦争を拡大すると脅してもいる。

世界で最も貧しく最も人口密度の高い地域の一つ、ガザに住むパレスチ
ナ人は、2006 年1 月から実施されているイスラエルによるガザ封鎖と
ヨルダン川西岸およびガザへの国際援助の停止によって食料、医薬品、
その他必需品の深刻な不足に苦しみ続けてきた。今回のイスラエルによ
る攻撃は、大部分のガザ住民に電力、水、食料の供給を停止する結果と
なっている。この状況は意図的にもたらされた人災、以外の何ものでも
ない。

苦難を極限に至らしめようと一般市民に意図的に攻撃を仕掛けるのは、
明らかに人道に反する犯罪である。いま私たちがガザで目にしているこ
とは、住民をひとまとめに絡めた集団処刑である。パレスチナ人に対す
る、イラクの植民地政策の紛れもない一部分なのだ。ヨルダン川西岸で
あろうとガザであろうと、あるいは1948 年策定されたイスラエル国境
内であろうと、歴史上そうと決まっているパレスチナ国内で、アパルト
ヘイト(人種隔離政策)体制が構築されており、ユダヤ系イスラエル人
に保証されている多くの権利がパレスチナ人からは奪われている。追い
出された600 万人以上のパレスチナ人が自分の故郷に帰る権利を否定さ
れている。

イスラエルによるアパルトヘイトとガザへの最近の攻撃は、ブッシュ政
権、米議会および民間メディアによって支援されているが、その理由は
アメリカ政府の中東支配政策でイスラエルが決定的な役割を果たしてい
ることにある。これがイスラエルが米国からどこよりも多額(年間30億
ドルを超える)の軍事援助と経済援助を受けている理由なのだ。

一人のイスラエル兵士の拘束ではマスメディアの大騒ぎが聞かれる一方
で、同じメディアが、イスラエルの刑務所内の恐るべき環境下に不法に
拘留されている(占領軍が捕虜を占領地から移動することは違法のはず)
9800 人の政治囚については全く注意を払わない。これら政治囚のうち
少なくとも335人は未成年者である。パレスチナ政治囚たちは逮捕され
た後、体系的な拷問を受けている。ちょうど2日前にイスラエル議会は
パレスチナ政治囚に対する秘密「尋問」の時間を2倍にする権利をシン
・ベット(秘密警察)に与えたばかりだ。さらにむごい拷問への青信号
である。

▲米 A.N.S.W.E.R.連合は、過去5年にわたりワシントンDC をはじめと
する諸々の都市で最大の反戦抗議行動を組織してきた。2002 年4 月20
日ワシントンでのパレスチナの権利を支持する10 万人を超える米国市
民のデモもそれに含まれる。今回、以下の条項を要求して、イスラエル
大使館、領事館、米連邦政府ビルに対し抗議行動を呼びかけると共に、
その行動を支援する。

* アメリカに支援されたイスラエルのガザ攻撃の即時停止
* イスラエルの監獄からの全パレスチナ人政治囚の釈放
* イスラエルへの全ての米援助の停止
* 植民地占領の停止、帰還権を含むパレスチナ国民の自決権の支持
* シリアに対する米国・イスラエルの新しい戦争を許さない

▼抗議署名は、同じく平和を求める組織のひとつである Jewish Voice
for Peace(ユダヤ人の平和の声)のサイトで、ものの数分で行えます。

ガザからのニュースが時が経つにつれ悪化しているので、この状況を止
めさせるような国際的圧力を加えるのに助けになる行動を直ちに取って
ください。私たちはみな、イスラエル兵士ジラド・シャリト伍長が無事
帰還することを望んでいますが、伍長が拉致されたことは、ガザの民間
インフラストラクチャーのイスラエルによる大規模破壊を決して正当化
できるものではありません。
http://www.democracyinaction.org/dia/organizationsORG/jvfp/campaign.jsp?campaign_KEY=4443

立ち上がってください。
みなさんが声をあげることが本当に大切なのです。

Jewish Voice for Peace(ユダヤ人の平和の声)