盛んに報じられるイラク人捕虜の虐待、ファルージャ虐殺、グアンタナ
モ基地で長期にわたり不当に拘束されるアルカイダとのつながりを疑わ
れた人々。 なぜこんなことが起きているのか、発端をたどればすべてが
9.11にたどり着く。
9.11内部陰謀説、「9.11大反逆罪(テロは起きなかった)」の
著者ブライアン・クイグは、20年に及びアメリカ産業界・政界の巨悪
犯罪を暴いてきたジャーナリストだ。CIA 長官パパ・ブッシュの不法麻
薬作戦の本も書いている。その彼が2003年6月、ひき逃げで殺され
たのをご存知でしたか?(犯人は不明)
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/brian_quig.html

共和党議員ボブ・ドールのチーフ・アドバイザーを含め、議員の顧問を
務めたテロリズムのエキスパート、敏腕弁護士スタンレー・ヒルトンが
9.11の遺族400人の訴訟に踏み切っている。政府にもマスメディ
アにもほとんど無視されるが、いやそれどころか大変な圧力を受けるが
スタンレー・ヒルトンは2002年5月に「9.11は米国政府とイス
ラエルの自作自演だ」、野望のためにこれを起こしたとブッシュ政権を
訴えた。また、彼は「反愛国者法」と呼んで、ブッシュの「愛国者法」
にも挑んでいる。

▼イラクの囚人拷問の写真にアラブ諸国が激怒▼

イラク駐留米英軍の兵士らがイラク人の囚人を全裸にして拷問し、性的
に辱めている様子を映したものとされる写真が、米英のマスメディアに
よって公開されたのを受け、アラブ諸国の市民やマスメディアが一斉に
怒りの声を挙げている。
米兵による拷問行為の写真は、米CBSが先月28日夜に放送した。また
英兵によるものとされる写真は、英大衆紙デイリー・ミラーが今月1日
に掲載した。これを受けて30日までに、カタールの衛星テレビ局アル
ジャジーラやアラブ首長国連邦のアルアラビアなど各国の新聞が一斉に
これを報じた。
イラク国内ではアルジャジーラなどのテレビ放送は受信できたが、暫定
占領当局(CPA)に批判的な新聞も含め、国内の新聞はそれぞれ国民感
情への懸念から写真掲載を控えている。
エジプトの保守系新聞アハバル・エルヨムは、全裸で頭に袋をかぶせら
れた囚人の写真に「スキャンダル」と見出しをつけて掲載。野党系新聞
アルワフドも、「恥」と見出しをつけて写真を掲載した。
アラブ同盟のザキ報道官はロイター通信に対し、昨年12月アラブ同盟
がイラクで現地調査をした後に、こうした虐待・拷問が日常化している
のを米軍など駐留連合軍に繰り返し警告してきたと指摘。「このような
写真を目にして、言葉にできないほどの嫌悪を覚える。実に皮肉なこと
だ。サダム・フセインは決して自由の旗印を掲げたりしなかった。彼は
独裁者で抑圧者だった。その下でこうした残虐行為が行われるのは予想
できることだった。しかし、自由と民主主義をもたらし、米国の価値観
を世界に普及するためにやってきたという米兵たちが、こうした恥ずべ
き、言語道断な行為を広めているとは。あまりに皮肉すぎて気分が悪く
なるほどだ」と厳しく非難した。
カイロ市内のカフェで、新聞報道を読んでいた男性はAP 通信に対し、
「米国はこれでよく自分たちが民主主義と自由と人権の国だなどと言え
たものだ」と批判した。
イラクでは、統治評議会メンバーの元判事ダラ・ ノール・アルディンが
「フセイン政権の囚人虐待を批判してきたのと同様に、今回の悲劇も決
して受け入れることはできない」と非難。バグダッドの大学生は「米国
人はこうやって囚人を扱うのか。彼らは自由と民主主義を大事にしてい
ると言うが、それは自分の国の中だけのことだ」と強く反発した。
また、交通整理の警官はロイター通信に対し、「あの写真を目にした時
の気持ちはとても言葉にならない。吐き気がした。占領軍の残虐性が証
明されたわけだ。連中とサダムのどこが違うのか?サダムが始めたこと
を、連中が仕上げているだけじゃないか」と非難した。
(CNN 02 May 2004)

▼イラク人虐待、「CIAが奨励」の報告書▼

イラク人虐待問題をめぐり米軍が2月下旬に調査報告書をまとめていた
と米ニューヨーカー誌が2日の電子版で報じた。軍の情報担当者やCIA
が情報を聞き出すため、兵士らに虐待を奨励していたとある。
報告書は軍の情報担当者やCIA 関係者らが兵士らに「尋問にふさわしく
イラク人の体力や精神状態を整えるよう積極的に要請した」と断定。虐
待の現場に立ち会ったり、兵士らに「よくやった。すぐに口を割って何
でも話している」などと声をかけていたとの目撃証言に基づき、情報部
隊の幹部ら4人について「虐待に直接的、間接的な責任がある疑い」を
指摘している。
また報告書は同刑務所に入っているイラク人民間人の60%以上が「社
会に対する脅威ではないと見られる」と述べ、無実のイラク人が強制的
に収容されていると批判した。
ニューヨーカー誌によれば、虐待容疑の米兵の1人が家族にあてた手紙
や電子メールで「軍の情報担当者から劣悪な独房にイラク人を裸で押し
込めろと指示された」と述べている。
(朝日新聞 02 May 2004、New Yorker 30 April 2004)

ワシントン・ポスト紙によれば、キューバのグアンタナモ基地から尋問
のベテラン担当官がイラクに送られた後、急に自白率が高まった。また
英ガーディアン紙は1日、「アブグレイブでのイラク人拘束者に対する
扱いは、これまでに言われてきた以上に酷いものらしい。また、軍情報
機関からの指令があったようだ」と報じた。
虐待に加わった兵士の1人、フレデリック軍曹は1月に家族に宛てた手
紙で、「拘束者から供述を引き出すために、時には死に至る瀬戸際まで
圧力を加えた。死体は医者が来るまでの24時間氷漬けにされ、カモフ
ラージュのために両腕に血清が差し込まれ、担架で運ばれた」と伝えて
いる。
「このような行為の指令は軍情報機関から出されているようだ。刑務所
で見たこのような行為について質問したところ、軍情報機関がそのよう
に望んでいるとの回答だった。また軍情報機関のある将校は、私と同僚
が拘束者に対し行った、"立派な仕事"を祝ってくれた」と書いている。
(日刊ベリタ 02 May 2004)

▼24歳のイラク人女性のブログ、バグダッドバーニング ▼
by リバーベンド 30 April 2004

それは恐ろしいものだった。これまでバグダッド・アブグレイブ刑務所
についてはひどい話を聞いていたけれど、これらの写真は言葉では言い
表せない内容のものだった。
裸にされ、無抵抗の、頭に袋を被せられた人々を見たとき、冷たい氷の
手で顔を平手打ちされたような気がした。見てはいけないものを私が見
たというように、彼らを見たことが私を恥じ入らせた。そして、脳裏に
浮かぶのは、「この顔の見えない人たちの誰かを知っているかもしれな
い」ということだった。通りですれ違っていたり、一緒に働いていた人
かもしれない。このなかの一人から食料品を買ったかもしれない。ある
いは大学で講義を受けた先生か、ガソリンスタンドのサービス係または
技術者。誰かのお父さん、お祖父さんかもしれず、彼ら全員がそれぞれ
誰かの息子や兄弟なのだ。そして人々は、数週間前にファルージャで起
きた、あのアメリカ人たちが殺されて通りを引き回されたことが、なぜ
起こったかを考えるのだ。
今日は誰も彼もがその写真のことしか話さない。恐ろしい写真。それほ
どの激怒とフラストレーションをみんなが感じている。「こんなことを
した人たちを恥じている」といったことを主張する電子メールが何十通
も来ることはわかっている。でもそれが何だというの?アブグレイブで
の仕打ちで永久に傷つけられた命や生活、彼らの家族はどうなるのか?
何人かは次のようなメッセージを送ってくることもわかっている。
「でも、これはサダム政権下でも起こっていたことでしょ」
つまり、過去にも苦しみはあったのだから、今こういうことが起こって
もしかたない。大量虐殺や拘留、拷問も、単に小さな不運で片付けてし
まおうと。それに、わかっているかしら?あなた方は、暴虐非道や起こ
ったことについて、半分も知らないってことを。なぜなら、イラク人は
誇り高く、気高いので、性的虐待については、誰もが進んで話題にする
ような主題ではないからだ。
アブグレイブや他の場所での残虐行為は隠蔽され、占領軍がもたらして
いる他のあらゆる恥ずべきことの下に埋もれてしまうだろう。
女性の囚人たちの身に起こっているはずのことを考えると私の血は逆流
する。それは、憂鬱とか屈辱をはるかに超えたものだ。イラクの囚人た
ちのかたわらで笑っている兵士を見るとぞっとする。何としてでも彼ら
が苦しめられるのを、私は望む。でもどうしてだか、彼らが罰せられず
に済むというのが私にはわかる。
彼らはせいぜい軍隊を除隊させられて、家に帰って家族や仲間と一緒に
その写真に乾杯するのだろう。「アメリカの精鋭」が「バカなイラクの
テロリスト」をどうあしらったかに。
統治評議会はどこ行った?いったい彼らはどこに隠れてしまったの?
http://www.geocities.jp/riverbendblog/

▲アブグレイブ刑務所はバグダッド南西端にある巨大な刑務所。かつて
は最も恐れられたサダム・フセインの監獄だったが、アメリカ軍により
「バグダッド刑務所」と改名された。だが状況は以前とまったく同じ。
投獄されている人々の家族が刑務所の入り口で何時間も列をなして立っ
ているという。情報を求めて、たくさんの国中の刑務所を訪ね歩く家族
も多い。囚人はしばしば移され、アラビア語を解する人が少ないせいで
名簿の名前の綴りに間違いがあり、見つけにくい。バグダッド法律家協
会会長によると、逮捕者は2万人だが、5万人という数字もあり、誰も
正確には把握していない。

▲イラク人女性に対する米軍兵士のレイプもやはりありました。以下の
記事の中に出てきます。
「Joint Chiefs chairman denies widespread abuse of prisoners」
http://www.baltimoresun.com/news/bal-te.soldiers03may03,0,3465361.story?

▼ロンドンでデザインされた新国旗にカンカンに怒る▼
Burning With Anger インディペンデント紙 28 April 2004

多くのイラク人にとって、この新しい国旗は「究極の侮辱」だ。米国政
府に任命されただけで、イラク国民に選ばれてもいない統治評議会が、
祖国のシンボルとして親しまれてきた国旗を一夜にして放り投げ、新国
旗を勝手に選んだことに対して、民衆は次々に怒りを露わにしている。
すでに米軍によるファルージャの虐殺に怒りを感じているのに、この新
国旗の制定は、その一般市民の怒りに油を注いで爆発させるようなもの
だ。 昨日、抵抗勢力の多いイラクの街では、人々が新国旗に反対する
デモにくり出し、新国旗を焼いて不満をぶちまけた。
新国旗が一般市民をさらに怒らせている理由は、それがイスラエル国旗
をモデルにして作られていると考えるからだ。白地にイスラム教を示す
青い三日月、その下にチグリス川とユーフラテス川を示す青い横線2本
があり、そのあいだにクルド人を象徴する黄色い線が入っている。青い
横線2本がイスラエル国旗に酷似しているとイラク人たちは言う。また
人口の80%がアラブ人なのにクルド人の黄色を入れたのは、クルド人
だけが米軍を全面的にサポートしたからではないか?と疑う者もいる。
サダム・フセイン政権に反対していた人々でも、旧国旗に愛着を持って
いる市民は多い。雑貨店で働くジャシームは、「旧国旗はサダムの国旗
ではないんです。それはサダムのずっと前からあるイラク国旗で、わが
祖国を代表するものです」と語った。また23歳の学生ドゥラームは、
「私たちは旧国旗を振りながら、長年、イラクのサッカーチームを応援
してきました。旧国旗は私たちイラク人を象徴していると感じます。今
度の新しい国旗は嫌いです。イラクではないみたいです。それはまるで
イスラエルかトルコの国旗のようです。でも、気に入らないのは、それ
がアメリカによって押しつけられたものだからです」
新国旗のデザインは、ロンドン在住のアーティスト、リファット・チャ
ディリによるものだ。彼のデザインが一番よかったとのことだ。しかし
リファットは、統治評議会の議員で新イラク国旗選定委員会の会長でも
あるナシール・アル・チャディリの兄弟なのだった。
http://www.commondreams.org/headlines04/0428-03.htm