▼アメリカ方言学会が選んだ2006年の言葉▼朝日新聞
10 Jan.2007

「さぼっていると、プルート(冥王星のこと)されちゃうよ」

アメリカ方言学会は、昨年の夏に惑星から矮(わい)惑星に降格された
「プルート」を「2006年の言葉」に選んだ。アメリカでは「プルー
ト」が「降格させる」、「価値を減らす」という意味で使われていると
いう。

アメリカ方言学会の新語委員会委員長、ウエイン・グロウカ教授(米ジ
ョージア州立大)は今回の選考結果について「宇宙からの指名だった」
とジョークを交えてコメントした。

学会は1889年創設で、言語学者、辞書編集者、歴史学者、作家ら、
北米大陸の英語や方言の研究者が会員。1990年からその年を象徴す
る新語や造語の中から「今年の言葉」を選んでいる。

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▼<露元中佐変死>解決のメド立たないまま年越し▼ 毎日新聞
06 Jan.2007

元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏の
変死事件は捜査が難航し、解決のメドが立たないまま年を越した。新た
な殺害の動機説が浮上する一方で、露当局が破産したロシアの石油大手
ユコスの元幹部に捜査の矛先を向けるなど、事件は混迷の度合いを深め
ている。

死亡前のリトビネンコ氏を見舞った米国在住の企業コンサルタント、ユ
ーリ・シベツ氏が昨年、英BBC放送に語ったところによると、リトビ
ネンコ氏は英国企業の委託で8ページにわたるロシアの政治・経済にか
かわる報告書を作成。この中にロシアの機密情報が含まれており、それ
が何らかのルートでロシア政府高官に知られた疑いがあるという。シベ
ツ氏は、リトビネンコ氏が元FSB職員アンドレイ・ルゴボイ氏らとホ
テルで会った際に「自分の目の前で入れられたものではない紅茶を飲ま
された」と語っていた、とも明かした。

一方、露最高検察庁は昨年12月27日になって「(ユコスの元幹部)
レオニード・ネブズリン氏が関与した可能性がある」と発表し、事件は
ロシアで新たな展開を見せている。

ネブズリン氏は03年、ユコスの他の幹部が脱税や殺人容疑で逮捕され
たのを受け、イスラエルに逃亡。ロシア当局が殺人依頼容疑などで国際
手配している。露最高検によると、ネブズリン氏がかかわったとされる
モスクワの殺人事件で被害者宅などから「水銀の蒸気」が検出され、リ
トビネンコ氏にからむロンドンの現場でも同様に水銀が検出された、と
いう。真偽や関連性は不明だ。

露最高検はネブズリン氏の関与を調べる特別捜査班の設置を決めたとい
い、今後はイスラエルなどに身柄引き渡しを強く迫るとみられるが、昨
年12月29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、「露側の狙いは
リトビネンコ事件の水たまりを泥だらけにすることだ」とのネブズリン
氏の支援者の発言を報道。ロシアの狙いは捜査を混乱させることだ、と
して同氏周辺は反発している。

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▼チェチェンで高いガンになる確率▼PRIMA-News
28 December 2006

チェチェン、グロズヌイ(情報センターSNO):
ガンセンターにかかっている患者の大部分がチェチェン共和国在住者。
共和国保健省の役人によると、このセンターで治療をうける患者の3人
に一人がチェチェンの居住者も同然だということだ。

昨年だけで、共和国の居住者1200人以上がガンセンターで治療をう
けた。そして今年(06年)10ヶ月ですでに1263人がセンターを
訪れている。

共和国のガンを病む人の数が破局的な率に上っていることにチェチェン
の医師らは注目する。その上、チェチェンでの境遇は病気の初期の発見
とその後の治療を与える余裕がない。それゆえ、ガンの兆候で医師が病
名を診断している人々は通常、このガンセンターに送られる。その患者
の一部(救済の見込みを与えられた人たち)はモスクワや他のロシアの
都市に治療を求めにいく。

医療のプロによると、さまざまなタイプのガンに苦しむ人々の数の増加
は、共和国での軍事行動と直接につながっている。チェチェンでは患者
1000人に対し217人がガンであることを保健省の役人が確認した。
これは、他の北コーカサス共和国、あるいは他のロシアの地方よりはる
かに高い。