▼スカイプ:ピーク時の同時利用者数、600万人を突破▼
Hot Wired News 28 March 2006

どこからかけても無料のIP 電話サービス「スカイプ」は 同時利用者が
一時、世界で600万人を超える状態となった。昨年1月下旬に500
万人を達成したのが、わずか2ヶ月で記録を塗り替えた。

スカイプは2003年にスタートし、1年強でピーク時100万人を実
現する。だが、1年後の2005年10月には400万人に跳ね上がり
成長が加速し続ける。

頻繁に利用しない人まで含めると、登録者数は世界で7500万人を超
えている。専用ソフトは27カ国に対応し、ダウンロード数は累計で3
億7000万回を超えたそうなのだ。

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▼ 宇宙兵器の開発を急ぐアメリカ、その真の目的は?▼
Hot Wired News 01 March 2006

アメリカは、2015年までに恒久的な月面基地を設置して2020年
までにはヘリウム3の採掘を開始する計画を発表している。昨年1月、
ロシアも同様の計画を発表した。2003年に米国とロシアに次いで有
人宇宙飛行に成功した中国も、2010年までに無人探査機を月面に着
陸させ、2020年までには人を月に送る計画を発表している。

米国が自国の利益を守るために月面もしくはその付近に宇宙兵器を配備
するとの予想がある。

ワシントンDCのシンクタンク、防衛情報センターのテレサ・ヒッチェ
ンズ所長によると、宇宙の軍事化を支持する動きは空軍や米国防総省、
さらにはホワイトハウスの一部にもあるという。ただし、誰もが賛成し
ているわけではない。

「大がかりな宇宙戦争に備えて態勢を整えることについては、考え方や
費用、実現の可能性をめぐって論争が起きている」と、所長のヒッチェ
ンズは話す。

だが、中国は軍事衛星に対抗する技術を開発したと主張しており、米軍
は世界中のテロリストと戦っている。そのため、現在は強硬派が勢いづ
いていると、ヒッチェンズは説明する。

ただし、ヒッチェンズによると、空軍やホワイトハウスの中には莫大な
費用がかかることを主な理由として、宇宙の軍事化に反対する人たちも
いるらしい。

一方、ドナルド・ラムズフェルド国防長官(すでに解任されている)を
はじめとする強硬派は、数年前からたびたび、戦略計画報告書のなかで
明確に目標を掲げているとヒッチェンズは言う。

米空軍宇宙軍団が最近発表した「2006年会計年度以降の戦略基本計
画」には、「われわれの最終目標は宇宙における軍事力を強化、配備し、
宇宙空間を他の空間と同じように真の意味で<活用>することだ。ただ
し、まずは宇宙空間を<管理>しなければ真の<活用>はなし得ない」
と記されている。

関係筋によると、宇宙空間の管理については、国防総省が2000年に
出した「2020年に向けての統合ビジョン」という報告書にも、その
概要が記されているという。この報告書では、陸海空に加えて宇宙の覇
権も握るとかの「フルスペクトラム(全面)支配」構想を打ち出している。

宇宙軍団の広報担当者は匿名を条件に次のように述べている。「以前は
フルスペクトラム支配といえば陸海空のことだった。だが今では、サイ
バー空間と宇宙空間までが含まれるようになった」

この広報担当者はさらに、「われわれは宇宙空間で軍事行動を展開する
必要がある。そこに疑いの余地はない。また、われわれには宇宙空間に
存在する財産を守る権利がある」と語った。

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▼ ジョマンゴという万引きを煽る反資本主義運動▼
Hot Wired News 25 August 2005 by Robert Andrews

ゲリラ的活動を行なうある万引きネットワークの拡大を阻止しようと、
ヨーロッパの警察が活動に関連するコンピュータ機材の押収を行なっ
た。

この「YOMANGO :ジョマンゴ」という活動では、ブランドにとらわれ
ない生活という理想を広めるため、商品を店から「解放」しようと、
反コンシューマリズムの活動家たちに呼びかけている。

ジョマンゴは2002年にスペインで始まった。活動の信奉者たちが、
ある店から衣服を持ち去ってそれを別の店に返品したり、盗んだ衣服を
身に付けて突発的にファッションショーを行なうなど、ショッピングモ
ールを舞台に人目を引く行為を披露したのが始まりだった。

ジョマンゴとはスペイン語で「私は盗む」を意味する。この活動はオン
ラインで組織され、賞賛を浴びている。そして、そうしたいたずら行為
に関する説明やビデオを公開するウェブサイトのおかげで、活動はアル
ゼンチン、チリ、メキシコ、ドイツなどの国々へ飛び火して、一連の公
然とした盗みを引き起こしている。

この活動の<マニフェスト>には次のように述べられている。「ジョマ
ンゴとはブランド名であり、その主たる目的は物を販売することではな
く、多国籍企業への不服従と、直接的な挑戦としての万引きを促進する
ことにある。購買は服従に基づいた行為であり、われわれは究極の自由
なモノの循環を目指す」

またジョマンゴ実践者たちは、消費文化に対する怒りの表現として、ス
ーパーマーケットの食品を盗んで公園でピクニックをしたり、公共交通
機関のタダ乗りを実行したりといった活動も行なっている。

彼らの高尚な哲学を物質主義者とあざける人たちもいるが、策略に長け
た社会的な万引き犯たちは、これまで詳しく詮索されることを巧みに逃
れてきた。

だが、法執行当局は最近、断固たる措置に踏み切った。集団万引きをけ
しかける目的でジョマンゴの支持者が使用していたとして、あるウェブ
サイトがドイツ警察の標的になったのだ。

警察はハンブルグ近郊で1週間にわたり行なわれた反資本主義の大集会
「プリキャリティ・キャンプ」のウェブサイト運営者の家を捜索した。

その後このウェブサイトに掲載された声明によると、警察は捜索にあた
って裁判所の令状を提示したが、令状には「ウェブサイトには<ジョマ
ンゴ>という用語が使用され、掲載されたプリキャリティ・キャンプの
ための準備プログラムがジョマンゴの活動に言及していた」と書かれて
いたという。

声明はこう続けている。「およそ30人の警察官がやって来て、数時間
にわたり家中を捜索し撮影した。当局は(ジョマンゴという)用語を使用
することを犯罪と見なし、活動家のコンピュータ機材を押収するのに十
分な理由になりうると考えているようだ」

この件を扱っているマンフレット・ワルネッケ検察官は、機材はこれか
ら詳細な分析にかけられると述べているが、逮捕者の有無については触
れなかった。

「なかでも2台のコンピュータ、1台のノートパソコン、データメディ
ア、文書を押収し、それらはまもなく分析される」と、ワルネッケ検察
官は話した。「ドイツではこれまでジョマンゴの活動形態は法執行当局
によって確認されていなかった。現時点でこれ以上のことは話せない」

ジョマンゴの活動がドイツに達したことにより、概してラテンアメリカ
での出来事だったある動きに新たな局面が開かれるかもしれない。この
現象はアルゼンチンにルーツがある。アルゼンチンでは2001年の国
家経済の崩壊に怒りを募らせた人々が資本主義政策の明らかな内部崩壊
を目の当たりにし、代金を支払わずに商品を奪いはじめたのだった。

ウェブが常軌を逸脱してさらなる万引きを煽る可能性があると、カウン
ターカルチャー評論家で「時代を超えたカウンターカルチャー」の著者
であるR・U・シリアス氏は指摘する。

「大規模で威勢のいい不遜な楽しみだと思う。彼らは流行を拒絶する代
わりに、それを反体制的な自発的なものに変えようとしている」とシリ
アス氏は指摘した。

「世界を変えるための戦略として、この活動を真摯に受け止めることが
できるだろうか? それ自体でも政治組織の形態としても、そうと理解す
るのは無理だ。ただし、ますますデジタル化される経済の中でオープン
ソースやファイル交換文化といった概念がゆくゆくは所有の体系を圧倒
してしまう可能性がある、そんななかでそうした精神を体現したものだ
とすれば、効果はあるだろう」

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♯お知らせ♯
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