■欧州会議 CIA収容所を確認■ 10 June 2007

欧州46カ国でつくる人権擁護機関の欧州会議(本部・仏ストラスブー

ル)は8日、テロ容疑者を収容する米中央情報局(CIA)の収容所が

ポーランドとルーマニアに設けられていたことを「確認した」とする調

査報告書を発表した。収容者を鎖につないだり、裸のままにしたりする

などの人権侵害が行われていたと指摘した。両国政府は収容所の存在を

否定した。

報告書によると収容所は2003〜2005年に置かれ、CIAが直接

運営。米同時多発テロの計画立案者とされるハリド・シェイク・モハメ

ド容疑者らが収容されていたという。

欧州会議は昨年6月、ポーランドとルーマニアに収容所が置かれていた

可能性を指摘し、欧州の多くの国が移送拠点などとしてCIAの作戦に

協力していたとする報告書を発表した。ブッシュ米大統領も9月、国外

拘束施設の存在を認めたが、具体的な国名は明らかにしていなかった。

報告書は、両国の当時の大統領が収容所の設置を許可していたと指摘。

米国の経済支援を強く望んでいたことから、収容所の設置対象国に選ば

れたと分析している。

報告書をまとめたスイスのマルティ上院議員は記者会見で「欧米情報機

関の関係者から匿名で証言を得た。証言はすべてクロスチェックして確

認した」と述べた。

(朝日新聞)

さらに報告書は2001年に米国と北大西洋条約機構(NATO)が国

際テロ容疑者の不当拘束にかかわる秘密協定を結んでいたとした。

(日本経済新聞)

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■ブッシュ政権、取材源保護法案に反対の姿勢■ CNET News.com

byアン・ブローシェ

一部のブロガーを含め、ニュースの収集に携わる広範囲の人々に取材源

の秘匿を認める議会の新たな法案に対し、6月14日、ブッシュ政権は

国家の安全保障や犯罪捜査に支障が出ることを理由に、反対する姿勢を

明らかにした。

米司法省の担当官は連邦議会に対し、「情報のフリーフロー法」と呼ば

れるこの法案の最新草案は保護される国民の範囲が広すぎるため、国家

の安全保障や連邦当局の犯罪捜査にとって重大な脅威になると、懸念を

表明した。

司法省の法政策局で総局長補佐を務めるレイチェル・ブランドは、下院

司法委員会の公聴会で発言し、「定義があまりにも広すぎるため、ウェ

ブ上に何かを投稿したいと思っている人すべてが含まれてしまう」と述

べた。さらに、この法案が成立すれば、「米国民を攻撃すると脅すテロ

主導者からのメッセージをビデオで撮影した工作員」も保護の対象にな

りかねないと主張した。

近年、連邦議会は取材源を保護する連邦法(いわゆる「シールド法」)

を成立させようと繰り返し試みてきたが、司法省の反対に苦しめられて

きた。法案の支持者はニューヨークタイムズ紙のジュディス・ミラー記

者に関する有名な事件や、記者に対する召喚状の発行がここ数年で急増

しているという報道の自由擁護団体による指摘などを考慮すると、この

ような法律が必要だと主張する。

49の州とコロンビア特別区(通称ワシントン DC)では、すでに州法

によって何らかの形で「記者の特権」が認められている。だが重要なの

はそういった法律が連邦検察当局からジャーナリストを守ることはない

という点だ。ブッシュ政権は、記者を対象とした取材源に関連する召喚

状の発行が増えている証拠はないと主張し、そのような召喚状を発行す

る場合でも司法長官自身が承認し、報道の自由と捜査上の要求との適切

なバランスを図ることを求めるなど、厳格な内規がすでに存在するとし

ている。

情報のフリーフロー法の2007年版草案はすでに上下両院に提出され

ており、保護の対象とする人の範囲をこれまでより広げることを提案し

ている。この法案は、ジャーナリズムに関わるあらゆる人を対象として

おり、ジャーナリズムを「地域、国内、および国外で起こったできごと、

および公衆の興味が集まる問題に関するニュースや情報を広く一般に行

き渡らせることを目的に、取材、整理、収集し、写真や音声として記録

し、執筆、編集、報道、公開すること」と定義している。

ただし、保護の対象となっている人でも一定の条件が揃えば取材源を明

らかにしなければならない。たとえば、犯罪行為があったことが明白な

場合、国家の安全保障を「ただちに損なう恐れがあるか、実際に損なっ

ている」場合、あるいは、現行の法律に反して企業秘密、非公開の個人

情報、医療記録などが漏洩されている場合などだ。

およそ3時間に及んだ公聴会は、既存の大手メディアがインターネット

を基盤とする新興メディアと同じ領域に入り込み、衝突するなかで高ま

っている緊張を再び浮き彫りにするものとなった。

公聴会では、共和党、民主党を問わず、各議員からこの法案を拡大して

ブロガーも対象に含めるべきかどうかという疑問が何度か投げかけられ

た。一部の議員はオンラインに情報を掲示することは非常に簡単なので、

機密情報を漏らした人もこの法案を盾に罪を免れることになりかねない

として、怒りを表明した。

ブラッド・シャーマン下院議員(カリフォルニア州選出、民主党)は、

「あえて言うなら、訴えられたくないと思う人はただちにブログを立ち

上げ、ジャーナリストなのだから保護を得られるはずだと主張すべき」

とまで述べ、この定義の見直しを求めて同意見の議員たちと共に活動し

たいと付け加えた。

しかし、ジョージワシントン大学ロースクールのランダル・エリアソン

教授はこの法案に反対の立場を示しつつも、「保護の対象をせばめれば、

米国憲法修正第1項の問題に抵触することになる」と指摘した。

一方、ニューヨークタイムズ紙で長年コラムニストを務め、ニクソン政

権のスピーチライターでもあったウイリアム・サファイアーはこの法案

におけるジャーナリストの定義について、ジャーナリストの所属ではな

く、その活動内容に焦点を当てているとして評価する姿勢を示した。

「ブロガーであろうと、ニューヨークタイムズ、 CBS、ウォールストリ

ートジャナールの記者であろうと、行動の目的が一般の人々に情報を知

らせることである限り、その行為から報酬を得ているか得てないかに関

係なく、その人はジャーナリストなのだ」とサファイアーは語った(こ

の法案の提案者によると、ニューヨークタイムズや全米放送事業者協会

などのジャーナリズム関連団体はこの最新法案を支持しているという)。

法案の提案者たちは、定義の問題に言及する代わりに、一刻も早く法案

を通過させることの必要性を公聴会で訴え続けた。ペンス下院議員は、

この法案は「記者を守るだけでなく、市民の知る権利を守るものだ」と

語っている。

だが、一部の共和党議員は誤った情報やデタラメな情報を広める人まで

保護することは適切でないとして、保護の対象を広げることに反対して

いる。司法委員会の前委員長でもあるジム・センセンブレナー下院議員

(ウィスコンシン州選出、共和党)は報道機関が国家の安全保障上の利

益を損なった実例として、テロリストによるマネーロンダリングを追跡

する政府のコンピュータシステムを報じた2006年のニューヨークタ

イムズの記事を取り上げた。

「このような記事に責任感があるようには見えない。報道機関の保護が

責任を持って行われると立証する役割は、報道機関側が担うべきだと思

う」と議員は語った。

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20350985,00.htm

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■いい厄介払い アテンション売春婦■ Daily Kos

byシンディ・シーハン 29 May 2007

息子のケーシーがイラクで殺されて以降、特に私がアメリカの反戦運動

の「顔」とやらになって以降、私はたくさんの中傷と憎悪に耐えてきま

した。特に民主党の手に帰している縁を切って以降、デモクラティック・

アンダーグラウンドといった「リベラルなブログ」で無用の者とさんざ

んなぐられてきました。「アテンション売春婦(アテンションホア)」

と呼ばれること、「いい厄介払い」だと言われるのは、寛大な叱責以上

のものです。

この戦没者記念日の朝、私はひどくつらい結論に達しました。私の抗議

をジョージ・ブッシュと共和党に限定さえすれば私は左派とやらの愛情

を一身に集めている人だったというのが最初の結論です。もちろん、私

は民主党の「道具」だと右派によって誹謗中傷されました。このレッテ

ルは私と私のメッセージを社会の主流から取り残し社会的に無視するた

めのものでした。どうやって女性はオリジナルの考えを持てるのでしょ

う、または私たちの「2大政党」システムの外でどう役に立つことがで

きるのでしょう?

しかしながら、私が共和党を支えたと同じ規範で民主党を支え始めたと

き、私の主張(大目的)のための支援が減退し出して、右派が使ったの

と同じ侮辱で左派が私にレッテル付けを始めました。平和と、理由もな

く人が死ぬことの論点は「右か左か」の問題でなしに、「正しいか間違

ってるか」の問題だと私が言ったとき、誰も私に注意を傾けなかったと

思います。

等しく民主党と共和党によって支援されたウソに基づく戦争のために何

十万という人間が死んでいるとき、党派心の強い政治は路傍に捨てられ

るべきだと信じるから、私はラディカル(急進派)に重きを置いたので

す。論争で活発な人々やレーザービームのようにウソや虚偽の陳述や政

治的方便(ご都合主義)に注意を集中できる人々が、党となるとわが党

のウソや虚偽の陳述や政治的方便を認めるのを拒絶することに私はびっ

くり仰天します。どちらの党で生じるにせよ、盲目的な党の忠義は危険

です。私たちが政治指導者らにひどく流血をともなう許容範囲を許すせ

いで、世界の人々は物笑いの種として私たちアメリカ人を見ています。

そして、もしこの腐敗した「二大政党」システムに取って代わるものを

見つけなければ、議員代表制共和政体は死ぬことになり、私たちがどん

どん身を落としていっているただのチェック機能もバランス機能もない

ファシズム的集合体の不毛時代に取って代わられるでしょう。人物を見

るときに私は所属の党や国籍を見ないせいで悪霊に取り憑かれます、私

はその人の心を見ます。もし着ているものや振る舞いや話や投票が共和

党員のように見えるとして、その人が自分自身を民主党員と呼ぶせいで

支援に値するというのはなぜなのでしょう?

また、私がこういうことをしているのが「アテンション売春婦」だから

なら、献身的である必要があるという結論にも達しています。私はすべ

てを注ぎ込んでいます、なんとかして国に公正に平和をもたらすことに

私はのめり込んできました。彼らが息子を殺したとき、「感謝に満ちた」

国が私にくれたお金から得た利用できる小銭をことごとく、そして講演

や本の印税で受け取ったすべてを費やしてきました。私は29年の結婚

生活を犠牲にし、ケーシーの兄弟姉妹から遠く離れて長期間旅してきま

した。そして私の健康が犠牲になりました。罪のない人間を虐殺するの

をこの国になんとか止めさせることに私の全エネルギーを費やしてきた

せいで、ほとんど死にそうになった昨年夏から病院の支払いが積もりに

つもっています。私は卑劣な人間が考えつく見下げはてた名前ことごと

くで呼ばれてきていますし、私の命は何度も脅されてきています。

しかしながら、今朝、私が達したさんざんな結論は、ケーシーがまった

く無駄死にしたということでした。私たちが考えることをコントロール

さえする戦争マシーンによって動かされ恩義を受ける自分の国によって

殺された彼の尊い生命のもとは愛する家族から遠く離れた国で尽きまし

た。以来、私は彼の死になんとか意味を見いだそうとしてきました。民

主党と共和党が人命で政治ごっこをするなか、この先数ヶ月でどれだけ

多くの人々が死ぬことになるかより次のアメリカの崇拝の的に誰がなる

かのほうに関心を持つ国のためにケーシーは死んだのです。何年もこの

システムに巻き込まれたことを知るのは私にはとても苦しいことです。

そしてケーシーはその国家の忠誠の義務のために犠牲を払いました。私

は最愛の息子をなくしました、そのことが一番つらいです。

しばしば、平和と人命より当人のエゴを優先させる平和運動の範囲内で

役立とうとやってもみました。この団体はあの団体とは一緒にやらない、

彼女がここにいるつもりなら彼は参加しない、そしてとにかく、なぜシ

ンディ・シーハンが全注意を引くのか?まさしくその運動があまりにも

たくさん意見の不一致がある名をとって命名されるとき、平和のために

役に立つのは困難です。

女性も男性もイラクにいる勇敢な若者たちは、破壊についてのチェスボ

ード上のポーンのように兵士たちを動かす臆病な指導者らによっていつ

までも無期限に見捨てられてきています。そして人よりも選挙について

心配する人々によって、イラクの人たちは死にいく運命と死よりも悪い

運命を定められているのです。しかしながら、5年10年あるいは15

年、わが国の軍隊は別の見下げはてた失敗で、くたくたに疲れて帰国す

ることでしょう。そしてそれから10年か20年して、私たちの子ども

の子どもたちが愛する家族が理由もなく死んだのを理解することになり

ます。なぜなら祖父母らもまた、腐敗したシステムに巻き込まれたから

です。ジョージ・ブッシュが弾劾されることは決してないでしょう。民

主党が深く掘りすぎても彼ら自身の墓に数体の骸骨を発見するのが関の

山で、システムは永久に不滅でしょうから。

なんであれ私が残してきたものを引き受けるつもりでいます。自宅に戻

り、残された子どもたちの母親になるつもりでいます、そして健康など

失ったものを回復するつもりです。旅で見つけたとても前向きな人間関

係を維持し、育てていくつもりです。

キャンプ・ケーシーはその目的を満たしています。売り出し中です。テ

キサス、クロフォードの5エーカーの美しい土地を買いたい人は?妥当

な申し出を考慮に入れますよ。ジョージ・ブッシュもまた、まもなく引

っ越すつもりだと聞きます。資産価値が上がるのでは。

これはアメリカの反戦運動の「顔」を辞任する私の手紙です。アメリカ

の帝国によって傷つけられる世界の人々を助けようとすることは絶対に

あきらめません。でもこのシステム内、またはシステム外で役立つこと

は終えます。このシステムは助けられることに激しく抵抗し、なんとか

助けようとする人々を食い尽くします。それが私や私が愛する人々や残

りの私の資産をすっかり消費し尽くす前に、私は出て行きます。

さよならアメリカ .....アメリカは私が愛する国ではありません、私の犠牲

の大きさなど気にしないことにやっと合点がいきました。あなたが望ま

ない限り、私にはどうしようもありません。

あなた次第なのです。

▲シンディ・シーハンの本は、「 Peace Mom: A Mother's Journey

through Heartache to Activism 」とシティ・ライツから出ている

「 Dear President Bush 」の2冊です。どなたか翻訳して出してくだ

さいませんか。

♯お知らせ♯

きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に

なっています。こちらもごひいきに。

http://tequilamama.blogspot.com/