米ニューズウィーク誌は3日、2008年大統領選の民主党有力候補者
に関する最新の世論調査結果を公表。ヒラリー・クリントン上院議員が
44%の支持を集め、オバマ上院議員の23%を大きく引き離してトッ
プを維持した。

4月26日サウスカロライナ州立大で最初に行われた民主党大統領候補
の討論会は、基本的には司会者の質問に各候補が持ち時間内に回答する
という、おなじみの退屈なイベントのはずだった。そもそもそれはディ
ベートとは呼べないし、候補者が本音を言うことなどありえない。まあ、
絶対に指名されない候補者が言いたいことを言うというのはあるにせよ。
ところがこの討論会(NBCが主催し、司会は人気ニュースキャスターの
ブライアン・ウィルソン)なかなかのヒットだった。

この日、会場をわかせたのは、一番に出馬表明をしたマイク・グラベル、
72歳。彼は選挙資金がまったくなく、出馬表明後もニューハンプシャ
ー州以外ではほとんど遊説してきていない。つまり知名度ゼロ。討論会
に声がかかるかどうかさえ定かでなかった人物だ。

米国内メディアが1年間まったく無視してきたこの候補者は1969年
から1981年までアラスカ州選出上院議員を務めている。

下記は、ヒラリーと人気を二分する注目のオバマ候補と、指名されるこ
とはまずないクシニッチ候補、そしてこのグラベル候補のおもしろいや
りとりの一コマだ。

オバマ:このテロリズムという問題にもういちど立ち返ってみましょう。
打ち倒すべき正真正銘の敵、解体すべきネットワークが存在するのは確
かです。理性的にわが国の軍事力を行使するにあたっては私たちの誰も
対立しません、そしてまたテロリストを排除する際に致命的な武力を行
使する場合があるにせよ、同時に、同盟を組織して世界中に信頼を拡大
する努力が、この6年間大変欠けていました。次期大統領にとって最重
要課題となるのは、わが国の直面するそうした困難への取り組みだと思
います。

クシニッチ:オバマ議員、今の発言はとても挑発的ですね。以前からあ
なたはイランに関してあらゆる選択肢を考慮すると言ってますね。国民
にとってその本当の意味を思案することは非常に大切だと思うのですが、
あなたは別の戦争に向けて準備を整えつつあるようです。私は、地球温
暖化と地球戦争化は避けることが重要だと考えます。すべての中心は石
油です。私たちは石油のためにイラクに侵攻しました。今、わが国は石
油のためにイラン攻撃をもくろんでいます。

オバマ:もう少し時間をもらって反論します。イランと戦争を始めるの
は深刻な過ちだと思っていますよ。でも、イランが核兵器を保有し、合
衆国と周辺国にとって脅威であることは疑いようのない事実です。
核兵器の開発途上にあるのは明らかでしょう。専門家も否定しませんよ。
イランはテロの最大支援国ですしね。

クシニッチ:それにはまだ論議がありますよ。

オバマ:ヒズボラやハマスも支援を受けています。

クシニッチ:まだ論議中です。

オバマ:デニス(クシニッチ)、反論はないはずだ。

クシニッチ:まだ論議中ですよ。

オバマ:最後まで聞いてくれ。世界各国に同盟を拡大することについて
は私たちに対立はないはずだ。だが、核拡散国家が存在すればテロリス
トの手に核兵器がわたることになり、アメリカにとって深刻な脅威にな
るのだから、この問題を真剣に受け止めるべきだ。

司会ブライアン・ウイルソン:時間が過ぎました。グラベル議員、30
秒でどうぞ。

グラベル:とんでもないね。イランなら、わが国はもう26年間も経済
制裁してるじゃないか。合衆国大統領は「悪魔」と呼んで、彼らをひど
く脅してるんだ。それでどうなる?そんなことに効果はないんだ。ムダ
なことだよ。彼らを認めるべきだ。あのなあ、核不拡散条約の最大の違
反国はどこか?アメリカ合衆国だよ!わが国は軍縮すると約束しておい
て、なにもやってない。核兵器をさらに増やしているじゃないか。君ら
はどこを核攻撃するつもりだ?教えてくれ、バラク(オバマ)!バラク
(オバマ)!君はどこを核攻撃したいんだね?」

オバマ:(苦笑して)今はまだどこも核攻撃する計画はないですよ、マ
イク。約束します。

グラベル:そうか、よかった。それでは、もうしばらくは安全だな。

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■変わった人間ども■13 July 2007 by シンディ・シーハン

数日前にナンシー・ペロシ下院議長への挑戦状を発表して以来、弾劾や
2党制度固有の腐敗といった問題が一般の談話の最前線に持ち出されて
いることに私はとてもわくわくさせられています。私が行ったインタヴ
ューはどれも弾劾問題を口にする機会を与えてくれています。民主党の
ブログ領域は、予想通り私に対抗して一列に並んでおり、言語道断な右
翼のウソを繰り返しているせいでとてもおびえていなければなりません。
わーすごい、私を中傷することで右派と左派が共通基盤(見解の一致点)
を見いだしています。私はきっと結束させる人なのね。

昨日、AfterDowningStreet.org のデイヴィッド・スワンソンから、
ジョン・コンヤーズとナンシー・ペロシを標的にするせいでブログが手
当たりしだいぶっこわすのでADSが困っているというメールを受け取り
ました。そのブロガーたちへの質問は、私たちはいったい誰を標的にす
べきか?です。議会のマイノリティ・リーダー、ジョン・バーナーの後
を追い回すべきなのか?共和党員たちは文字通り沈んでいく船からネズ
ミのように飛び降りていますし、民主党員より急いでジョージとディッ
クから距離をおいています。国の空気がありながら、これがモラル的立
場でなしに政略的立場なのはよくわかっています。私たちはなぜ民主党
員にモラル的立場をとるように激励できないのでしょうか?彼らが社会
ののけ者になる民主党の一員として選ばれているからですか?

指導部に仕事をしてほしいがためにデイヴィッド・スワンソンや私を手
当たりしだいぶっこわす代わりに、なぜ左派は私たちの仲間に加わって、
殺されたり手足を使えなくされたり、毎日のベースで追い払われている
人々に関心を持ちこれにかかわれないのでしょう?そして私たちが共和
党に抱くのと同じ規範に拘束される民主党に気をもまないのでしょう
か?デイヴィッドにはもっとましな未来を受けるに値するウェズリーと
いう名の男の赤ちゃんがいます。イラクにはもっとましな未来を受ける
に値する何百万もの子どもたちがいます。民主党がワシントンDCで権
力側を引き継いで以降、600人以上の米軍部隊が殺されています。そ
してジョージの流血を伴ううねりを止めるために何もしなかった。彼ら
が権力側にあったとき私たちは共和党を標的にしました。今は民主党が
権力側にあるので、私たちが集中させなければならないのは彼らです。
難しい概念ではありません。

ペロシ下院議長が弾劾を交渉の席から外した第一の明るみに出ない理由
があるはずです。先日ペロシ事務所が「戦争終結」に集中させるのでそ
の問題を交渉の席には戻さないとはっきり述べました。真実とは正反対
のことを言うことで彼女がネオコンの戦略を使っているという事実でと
っちめられなかったにしても、その声明はけっさくです。撤退のための
短時間のタイムライン(スケジュール)を取りつけることで真に部隊を
支援するという下院議員バーバラ・リーの議案が議場に持ち出されるの
をペロシは許しませんでした。代わりに彼女の実力者会議(幹部会)を
励ますため、名ばかりの無意味で役立たずの「拘束力のない」決議文を
よしとすることに彼女の力を使いました。民主党はその影響力をもう済
んだことと忘れるなら、多くを達成することができます、そして、もし
それが真に彼らの焦点だったなら、ブッシュ一派を弾劾し戦争を終える
ことができたのです。言葉より行動のほうが雄弁です。戦争を維持する
ための1000億ドルのチェックにサインしておきながら、彼女が戦争
終結に集中させるなど、言えないのです。

私が発表して以来、「左派」からの期待通りの中傷といっしょに、私た
ち(姉妹とアシスタントの私のチームを含む)は何千もの支援のメッセ
ージをいただいています。今後ありうるキャンペーンに寄付をしようと
人々が手配していますし、私のキャンペーンで働くために国を縦断して
サンフランシスコまで来るせいで仕事を辞める、商売を閉じると誓って
います。国のあちこちの選挙区から議会に立候補するよう求められてい
ますが、私はカリフォルニアっ子ですし、私たちが「シティ」と呼ぶも
のから1時間未満のところに15年暮らしてきています。もしペロシ議
長が制御できないブッシュ犯罪集団を権力から追い出すのに彼女の委任
された(大統領と副大統領が弾劾されることになる)憲法上の義務を行
使しないなら、私が対抗馬で出馬します。毎晩同じベッドで眠り、家族
や友人のそばで暮らすのは、たのしいでしょうね。

他の腐敗した共和党員と何もしない民主党員に挑戦するため搭載された
まあまあ刺激的な他の候補者といままさに合体しているPeople of
Humanityの綱領に私の心はとらわれています。政治は私たち社会の最
も大切なもの、究極の目的ではありません、そして私たちすべてが学ば
なければならないのはピーピルパワーがこの国を動かすべきだというこ
と、人道と現実から分離した法人として制御された控えめな裕福なエリ
ートの束ではなしにです。絶えず続く平和と持続性のシステムがほしい
なら、絶えず続く戦争と絶えず続く戦争で暴利をむさぼるシステムはと
ても明白な屹然としたやり方で挑戦されなければなりません。きわだっ
た社会的変化はきわだった犠牲なしには起こりません、たぶんそれを吸
い上げてよりましな国のために働くときなのかもしれません。

人道と説明責任を求める私たちの旅はすばらしいスタートに向かって出
発しています。私たちは7月10日、クロフォードのキャンプケーシー
を離れました。許可証がないせいでたくさんトラブルに掛かり合いにな
った、1マイルほどクロフォードのローンスターパークウエイに沿って
歩いた私たちの「パレード」は、警笛とウエーヴの歓迎を受けましたよ、
中指を突き立てるファックユーはなしです。最初の立ち寄り先はヒュー
ストン、ハリバートンの発祥地で多くの不道徳な石油会社の本部がある
ところです。次の立ち寄り先はニューオーリンズ、そこではたいていの
有色人種がいまだにホームレスか、不適当に住居をあてがわれ、いまも
絶望的に助けを求めています。それでも彼らを助けるのにアメリカ中か
ら駆けつけるせいで自分自身の人生を待たせておく若者は、今まで通り
私のヒーローです。

変化はやっかいでおっかない、私はこれをわかりすぎるほどよくわかっ
ています。両党から支持され資金供給されてきたイラク占領で息子のケ
ーシーが殺されたとき、私の人生は取り返しのつかないほど変わりまし
た。でも多くの場合、変化はためになる喜ばしいことのはずです。

特に現状があまりにべらぼうに肝をつぶすようなときには、変化を恐れ
ないでください。


♯お知らせ♯

きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に

なっています。こちらもごひいきに。

http://tequilamama.blogspot.com/