■共にひどく驚かせる家族■ CommonDreams.org

15 November 2007 by シンディ・シーハン

今朝の CNNで、とりわけ今日のUSAの人間のありさまに関連した報道

を2つ見つけました。ひとつはとても悲しいニュースでした。本日フロ

リダの処刑室で死ぬ予定である男に、誘拐されて殺されて、何年か前に

フロリダの夫婦が息子を亡くしました。「非人道的」と確定されている

死の薬品の「カクテル」を入れられるせいで死刑執行は問題となります。

2つ目は、昨年6頭のシカを殺したせいで「シカ殺人犯」とあだ名がつ

けられる6歳の少年に関係するニュースでした。少年が最後に殺したシ

カは140ポンドの雌シカ。どうやって狙うか息子にやってみせる少年

のママと、息子のすぐれた才能を激賞する誇らしげなパパの映像があり

ました。少年のあっぱれな銃の腕前はほめたたえられ、彼は神童として

大いに尊敬されていました。人にできるのはこの才能ある若者の可能性

を想像するだけで、少年の住む地域社会全面にわたるシカは彼の名に気

をもまなければなりません。

息子の殺害に正義を求めて何年も法廷で争った後もなお、両親が感じて

いる苦痛に私は大いに共鳴しました。たとえ母親が、息子を殺した男の

死刑執行が息子の命を返さないことや彼らの苦しみに終わりをもたらさ

ないことを認めても、もうひとりの母親の息子の死をしきりに待ち望ん

でいて、処刑の日の土曜日にお祝いを計画しています。

たとえ有罪と宣告された人殺しの死刑を執行する人道的手段があったに

せよ、この国の高い暴力犯罪発生率を死刑が防ぐとか抑制するとは証明

されてきていません。私たちの国は銃犯罪の件数が最も高い上に「一流」

国のなかで最も死刑執行の頻度が高い国でもあるのです。明らかに、人

を処刑しても他の殺人を防ぎません。正義は最も重要なものですが、社

会的正義もまたそうで、家族の機能不全や環境の弊害に加えて、社会の

喪失が人々を恐ろしい犯罪に手を染めさせるのではないかと思ってもい

いはずです。

他の生き物を殺すのを得意がらせ、神が創造した美しい生き物たちの戦

利品を壁に並べるため幼いシカ殺人犯に武器を使うことを教える家族に

私は共鳴できません。このニュースはカエルの肛門に爆竹を入れて無防

備な生き物を破裂させて楽しんだ幼いジョージ・ブッシュのことを思い

起こさせます。十数年かそこいらで、このシカ殺人犯が射撃の名人のス

キルをわがものとして別の血に飢えた司令官のために人間を殺害するた

め戦争へと引き立てられていくのは難しことでしょうか?

CNNの司会者ハイジ・コリンズは有罪と宣告された子ども殺害犯を処

刑する側にまったく傾いていたと同時に、私の息子の殺害について正義

を求めることで、放送電波全面にわたる彼女の同僚たちから受けてきた

敵意・敵対行為を連想させられました。

私は毎日、息子ケーシーの殺人犯たちの声と写真で質問攻めにされます。

退役軍人の日に、ヴェトナム行きから5回懲役猶予を得た臆病者のチェ

イニーが無名戦士の墓を冒涜しました。同じ日にアラバマ空軍州兵から

無許可で外出した臆病者のジョージが、私たちの兵士が「気高い大義」

のせいで死んでいるテキサス、ウェコーのグループに話をしました。人

が CNNでは見ない信頼できる証拠から、ブッシュ一団が私たちの世界

を欺いて何百万もの人々が死ぬか負傷するか退去させられました。そし

て臆病な2人組は自由に歩き回って連続犯罪を続けられます。

私は常に死刑に反対してきました。しかしながら、愛するものの殺害で

正義を見たいと望むために家族の一員を批判したことは一度もありませ

ん。私は彼らの立場に身を置いていませんでしたが、同様のことが私の

子どもたちのひとりに起きても、殺しはすべて間違っているとの私の確

信を無事に切り抜けられるだろうと期待しました。最愛の人(家族)が

子どもの殺人犯を許していたり、処刑ではなく終身刑を法廷に懇願して

いる、まれでなおかつ尊敬すべきケースがあるのです。不幸にも、私は

国家のごまかしと貧欲によってこの立場に押しやられ、ジョージとディ

ックの死を求めないと言うことができますが、どんな種類であれ息子の

死に関する正義を手にするようには思えません。

「検討外」の弾劾で、私の子どもの死に責任のある人たちのほんの投獄

すら、私はまず期待できません。

数十年前に私たちの国は何百万もの米兵とヴェトナム人の死、国全体の

汚染、まったくの破壊に責任がありました。そしてあの大失敗について

説明する責任をとらされた人物はひとりもいませんでした。ミライ大虐

殺に責任があった中尉でさえ責任をとらされなかったのです。私たちの

国の正体は、頼りにする暴力と強欲によって作り上げられてきています。

そのサイクルを完全に変えられなくても、議会にはスローダウンするチ

ャンスがあるのに、すべての人の暮らしと自由を守る代わりに彼ら(ヘ

マは同等の全支部支局に属します)の不法な占領を遂行するため、さら

に数十億ドルをジョージ・ブッシュに与えようというのです。なぜなら、

もっぱら彼らエリートを自認する者のクラブだけの暮らしと自由を道徳

に反して守るからです。

正しい、間違っている、平和、正義・公正、そしてこの人生という舞台

で予想通りの反応をするリアクターではなく非暴力のアクターでいるこ

と、という私たちのパラダイムを顧みることによって、このよこしまな

血に汚れたサイクルをスローダウンできるのは私たちだけです。

▲シンディ・シーハンは2004年4月4日、イラクで従軍中に殺され

たケーシー・シーハンの母親です。「平和の金星章家族(ゴールドスタ

ーファミリーズ・フォー・ピース)」の共同創立者で会長。また2冊の

本を書いている。彼女の著書:「 Not One More Mother's Child 」

「 Dear President Bush 」

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■反戦の母 シンディ・シーハン■オーマイニュース USA

20 November 2006   by ティモシー・サベジ

シンディ・シーハンは2004年4月4日従軍中に殺された息子の死か

ら反戦活動家になった。同年6月、同じように子どもを亡くしたほかの

遺族と共にブッシュ米大統領と会う機会を得る。会談の結果に不満を抱

いたシンディは、新聞のインタヴューに応えるようになりブッシュ政権

の政策を批判して、なぜ米国がイラクに侵攻したかを問いただした。

2005年1月、シーハンはほかの8人の仲間とともに、反戦組織「ゴ

ールドスターファミリーズ・フォー・ピース」を設立した。だが、彼女

が全米および世界で注目されるようになったのは、8月ブッシュ大統領

の長期休暇中に彼女と会談するように求めて、テキサス州クロフォード

にあるブッシュ氏の農場の外にキャンプを設けることを決意してからだ。

ブッシュの外交政策に対する常にぶっきらぼうな彼女の批判は一部から

非難を浴びた。また、政治記者クリストファー・ヒッチンズをはじめと

する人々から反ユダヤ的だと非難された。彼女自身は否定しているが、

イスラエルのために息子が死んだと発言したとされているせいでだ。

批判者たちは、シーハンは自分の息子の死を利用しているとかシーハン

が他人に利用されていると言うが、彼女の行動がイラク戦争に関する米

国内の議論に大きな変化を起こしたのは確かだ。

シンディ・シーハンが論議の場に現れるまでは、反戦者はひと握りのハ

リウッドに住むエリート層か「アホな左派」だけと説明することにブッ

シュ政権の支持者らは成功していた。殺害された兵士の母としてシーハ

ンは、彼女が登場する前にはなかった敬意のオーラを反戦運動に付け加

えた。

また世論調査によると、彼女がブッシュと会った2004年には過半数

をやや超えるアメリカ国民が初めてイラク派兵は間違いだと答えていた。

大統領選がたけなわになり、反戦者たちは公衆の面前で自分の意見を表

明することを奨励され、シーハンがこうした人々の最適な代弁者となっ

た。

イラク戦争やブッシュ大統領に対する支持率が低迷するにつれ、シーハ

ンの役割は目立たぬ扱いになっていくが、彼女を支持しようが中傷しよ

うが、彼女の言動が、かつて人気のあった大統領と大統領が「選択した

戦争」に対する急速な支持低下の象徴となったことは、どちらにとって

も長く記憶に残る確率は高い。


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