■高まるイスラエルロビー批判 アメリカのタブー崩壊か■

「高まるイスラエル・ロビー批判 米タブー崩壊?」という記事が12

月8日の東京新聞に掲載された。

米国の「タブー」が揺れている。イスラエルロビーの問題だ。この不可

侵だった圧力団体に昨年来、米国政治の主流派から公然と批判が上がり

始めた。2期8年にわたるブッシュ政権は9・11事件を受け、アフガ

ニスタン、イラク戦争へ突入、泥沼にはまった。批判は米国を戦渦に巻

き込んだ責任を同ロビーに課す。次期大統領選を控え、前代未聞の「タ

ブー」破りが物議を醸している。

米東部アナポリスで先月末にパレスチナ和平交渉の再生を掲げた国際会

議が開かれた。だが、スポンサー役のブッシュ政権への国際的な不信は

色濃く、実際に成果も薄かった。むしろ関係者たちの間で話題になった

のは、政権外での米国政治の変化の兆しのほうだった。

今年9月に世界10カ国以上で同時発売された「イスラエル・ロビーと

アメリカの外交政策」は、国際政治学の大家として世界的に知られる、

シカゴ大学教授ジョン・ミアシャイマーとハーバード大学教授スティー

ブン・ウォルトの共著だったが、米国ではすでに8万部以上が刷られて

いる。これの原型となるものは昨年3月にハーバード大ケネディ政治学

大学院のインターネットサイトで発表されており、その直後にイギリス

の雑誌に要約が転載された。

彼らの定義によると、イスラエルロビーとは「米国の外交政策を親イス

ラエルに方向づけるため活動する個人や組織のゆるやかな連合」となり、

その中核の米イスラエル公共問題委員会( AIPAC)や新保守主義派(ネ

オコン )による圧力が米国の外交政策をゆがめ、イラク侵攻を進めたと

断言。その結果、米国の安全保障は前代未聞の危機にさらされている。

また、そのロビー活動の実態についても詳細に並べてみせる。巨額の献

金が大統領選や上下議会選挙の結果を左右していること。反イスラエル

言論の監視など、学会、メディア、議会、政権への影響力。そして言わ

ずとしれた米国からイスラエルヘの経済、軍事援助の突出ぶり。さらに

「イスラエルは使途を説明する必要のない唯一の被援助国」という実態

についても言及する。

注目されるのは、2人の意見が公表されて以降、米国内でイスラエルに

批判的な内容の出版が相次いでいることだ。ジミー・カーター元大統領

の「パレスチナーアパルトヘイト (人種隔離)ではなく、平和を」もその

ひとつ。昨年11月の出版以来、この種の本では異例の10万部単位で

のベストセラーになっている。

ジミー・カーターは本の中で「パレスチナの土地を奪い植民地にする権

利が彼らにあると、一部のイスラエル人は信じている」と断言している。

カー夕ー政権で国家安全保障担当大統領補佐官を務めたズビグニュー・

ブレジシスキーも今年3月、「セカンド・チャンス」(邦題:「ブッシュ

が壌したアメリカ」徳問書店)を出版。これも出版後ただちにベストセ

ラー入りした。

イラク戦争に当初から反対していたブレジシスキーは、米国の国際的な

地位低下はパレスチナ問題での「公平な仲裁者からイスラエルびいきの

提案者」への転換によるものだと言い、原因を「親イスラエル圧力団体

の働きかけ」だと指摘する。

こうした論調はアラブ、イスラム圏では常識、米国でも左派系メディア

では語られてきている。今回なぜこれほどまでに話題になったかと言え

ば、ミアシャイマーもウォルトも共に米国では安全保障の参謀役ともい

える立場、いわば「米国政治の主流派」からの発言だったことが衝撃だ

ったためと思える。

ではイスラエルロビーに触れること、ましてそれを批判するのはどれほ

どのタブーなのか。たとえば大統領候補の発言で見てみると、民主党の

ヒラリー・クリントンは「イスラエルは何が正しいかを示す灯台」と言

い、バラク・オバマは「イスラエルとの関係は変更しない」と言い、共

和党のジョン・マケインは「イスラエルを守るためには妥協しない」と

表明する。つまり、イスラエルロビーへの配慮だらけだということ。今

年9月、インターネツトで「イスラエルロビー」を検索すると彼の選挙

広告が掲載されると報告があったオバマ候補は、あわてて広告を取り消

すドタバタを演じる羽目になった。

イスラエルロビーの中核をなす米イスラエル公共問題委員会( AIPAC)

は、会員数は10万人でも年間予算は5000万ドル(約60億円)を

超えている。米国最大のロビー団体、全米ライフル協会には400万人

の会員がいるが予算は300万ドルほどだ。莫大な資金力によって、す

でに米社会の各分野にイスラエル防護のシステムが築かれていることが

これによって伺える。

当然タブーに挑んだ本は批判にさらされる。「イスラエル・ロビー」に

ついてジョンズ・ホプキンズ大学教授エリオツト・コーエン(国際政治

学)はワシントンポスト紙で「これは米国の中東政策に対するものでは

なく、在米ユダヤ人の忠誠に対する攻撃だ」と批判した。

だが、こんなおきまりの反ユダヤ主義のレッテルには動じない。ミアシ

ャイマーは「公然と語れなかつたテーマを論議するためにこの本は書か

れた」と言って意地を見せている。

▲「イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策」上下巻 講談社

ジョン・ J・ミアシャイマー、スティーヴン・M・ウォルト著

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■ジョニー・デップとキース・リチャーズ

「パイレーツオブカリビアン」の血を分けた兄弟■

ローリングストーン誌  16 May 2007 by David Wild

「入れよ、向こうにいやなやつが、」そう言ってジョニー・デップが威

勢よくエアコンがきいたこぎれいなトレーラーのドアを開け、容赦のな

いカリフォルニアの熱波からありがたい解放を申し出る。進行中の映画

「パイレーツオブカリビアン・ワールドエンド」(シリーズ第3弾完結

編)のプロダクション、バーバンクのディズニーの敷地にある、現在レ

ゲエとアフリカミュージックがガンガンに鳴り響いているデップのトレ

イラーは、ボックスオフィスの宝庫(現在までのところ17億ドル)に

おける完結編と言われる映画の3年連続の海賊王ジャック・スパロウ役

でアカデミー賞にノミネートされる彼の転機の難儀から逃れるデップの

オアシスだ。ここ数日間、デップは申し分のないもうひとりのクールの

源と一時的住まいを優雅に共有している。そいつは映画でジャックの実

の父という小さな役どころだが軸となるキャプテン・ティーグ・スパロ

ウを演じるキース・リチャーズだろう。デップがドレッドロックにマス

カラをつけたジャックのモデルとしてキースを使ったと認めて以来、す

んでのところで固定的イメージができてしまうところだ。「アイライナ

ーと、浜に気取って小股に歩くのと、無頓着に早口で不明瞭にしゃべる

ので、デップはどうも酔っぱらいのホモの道を開いているようだ」とロ

ジャー・エバートは書いた。

興奮はあっても不明瞭なしゃべりは今日はない。監督ゴア・ ヴァービ

ンスキーがキースのシーンを映画化すると同時にキースのむこうずねを

しっかり押さえていなければならなかったセットでキースがそれは酔っ

ぱらってよろよろしていたのを、後にパイレーツ出演者仲間ビル・ナイ

(深海の悪霊と呼ばれ恐れられているフライングダッチマン号の船長)

によって流布された話なんかどうでもいい。この瞬間、デップもキース

もすっかりこの日の撮影用の海賊のきらびやかな服装を着て、いつでも

準備オーケーだ。実際にずっと起きていて翌朝も働いているバンダナと

細かい三つ編みブレイドと、傷、パッチ、だぶだぶシャツのキースはひ

どくずたずたでぼろぼろに見えた。彼がローリングストーンズのリード

ギタリストとしてステージにいるのと大して違わなく見えるというのは

ジョークだ。

デップのトレイラーは映画スターの余裕があってカウチと壁のタペスト

リーと共によくモップがかけられいる、さらにその場所にはヴードゥー

ラウンジのおっかないヴァイブもある。結局、保証されたワイルドカー

ドのキースは、最近イギリスの雑誌に前のオヤジ、バートと親しかった

のでオヤジの灰をちょっとひと吹き鼻で吸ったと話した。もちろん彼は

からかったと言ったが、キースを相手にあんたらはわかったためしがな

い。前に別のリポーターがキースの有名なドクロのリングをイギー・ポ

ップのコピーと間違えたためキースの激怒を買った。バカな間違いがロ

ックのイコンにバナナによるソドミー(同性間の性行為)でジャーナリ

ストを脅させた。

キース・リチャーズ63歳とジョニー・デップ43歳は偶然10年間親

しくしてきている。デップはまぎれもなく映画の父のことを心配する。

今日その父は彼のことを「オレの息子ジョニー」と呼ぶようになってい

る。デップはタバコを取ってこようかと申し出たりもして、自分をハリ

ウッドで一番の高給取りの使い走りにする。「ああ、タバコが得られた

らいいな」とキースは言う。「兄弟、ありがとよ。」

長いことミュージシャンでギターおたくのデップが、ディズニーの敷地

にキースが単独で泊まる間中ずっと、一生の思い出になるようなおもし

ろい経験をしているのは明らかだ。どこだろうとキースがもたらすロッ

クのエッジすべてのせいで、デップに対する影響は彼がデップを「アス

ホール」と呼ぶときでさえ明らかだ。

最初の質問はキース、あなたにです。海賊を演じる準備となるメソッド

がロックスターとしてのあなたのキャリアにあったのですか?

キース:実のところ海賊はロックスターみたいに見てもよかった。どっ

ちもとっておきのいいかげんな暮らしをするための生き方だ。海賊はと

ても民主的だよ。左脚がいくら、睾丸がいくら、すべて売り物だ。海賊

には憲法にまさる流儀だった、海賊船で旅を続けるための約束があった

ってことだよ。

ジョニー、あなたには10代からバンド経験がありますね。海賊とロッ

カーとに何らかの違いがあるとして、考えつくことは?

デップ:常にボクは18世紀のロックスターとして海賊のことを考えた。

どちらについても彼らの前途には神話が生まれる。彼らが到着する何ヶ

月も前にいかれた知らせが来る。

キースの神話について最初に気づいたのはいつか憶えてますか?

デップ:すごく早い時期。単に彼のミュージックに気づいた。小さな子

どもにでも、それは常に初恋だった。初めてギターをいじくりまわした

ときを憶えている。

キース:彼は最前列に行く。

一緒にプレイする機会はあったんですか?

キース:まだないよ。

演奏する者として、ここにいるギターの神様とご自分をどう比較するん

でしょう?

デップ:互角に扱わない、まあ、とてもできないみたいな。

キース:ジョニーはたぶん彼が思うよりずっとましさ。オレはたぶん彼

が思うほどにはよくはない。

デップ:長いこと彼に会うのを恐れていたも同然だった、というのもヒ

ーローがくそったれ野郎になっているという怖さが常にあるからだ。

キース:オレは彼に会った。最初は「オレの息子のいつものダチじゃね

ーの」みたいなね。ジョニーはそんなふうに始まった、そうしてオレと

一緒に出世したんだ。

それはどれくらい前でしたか?

キース:ニューヨークで95年くらいだと思うよ。息子のマーロンが「ほ

んとにこいつに会わなくちゃいけないよ。彼は本物のファンだ。」と言

うんだ。つまり、そういうことでジョニーを知るようになった。名前は

知っていても実際に彼がなにをしているか知らなかった。ギタープレイ

ヤーだと思ったから、「ああ、映画にも出てるのか、あのまぬけ連中の

ひとりね」と思った。だが何年かして、むしろもっとふさわしく知り合

うようになった。よってオレはこいつを着ている(海賊の一式を身につ

ける自分を笑う)。

この「パイレーツ」映画のフランチャイズの一部になるのを納得させる

のは難しかったですか?

キース:それはまさに時を得た適材適所の映画だった。それに彼はアス

ホール(どあほう)だろが。

デップ:知らされる真実。

1987年のチャック・ベリーのドキュメンタリー映画「ヘイル!ヘイ

ル!ロックンロール」でのすごいパフォーマンスはキース、あなただと

思います。あなたはチャックが大騒ぎを起こす間に、コンサートのプロ

デューサーとして円熟した曲を演奏しました。

キース:映画でオレがすることをしたまでだ。ヘイ、チャックがそれを

求めたんだぜ、彼が理解した。酷評するいまいましい世界で、オレはす

ごいチャック・ベリー・ファンのひとりだ。だが、仕事となるとそうは

いかない。彼にはもちろんチャック伝説があった。

デップ:ボクはキッズというバンドにいた。ボクらはアトランタのチャ

ック・ベリーで演奏を開始した。ボクは17歳だった。彼が到着する。

ボクらの楽屋に入る。彼はボクらが彼のバンドだと考える。ボクはまあ、

ぼうっとなったみたいな。で、彼がギターをボクに手渡して「チューン

アップしろ」と言った。だからボクはプラグをつないでストロボチュー

ナーを使った。彼は「一体全体なんだこりゃ?」ってな具合だった。「ス

トロボチューナーだよ」、彼は唖然としていた。

キース:そうチャックはチューナーなんか見たことなかった。君がおせ

っかいをやこうとしてるんだと思った。自分がなにをプレイしたかった

か、彼はよく承知している。ありがたや。

チャックはそれなりにすごい海賊ですね。

キース:あんたオレをからかっているのか?彼はレイプはするし、いた

るところで略奪してぶんどったものだよ。

海賊とロックスターの違いをお二人とも見つけ出せないでいるので、ロ

ックスターと俳優との違いについてはどうなんでしょう?陸は演じたが

ったロックスターの骨で散らかっています。

キース:オレはそれを詳細に分析することができない。頭を強打して以

来(昨年フィジーでヤシの木から転落)、オレには実際にロックスター

に身を置いてみる医師らがいる。オレはただのミュージシャンだ。そし

て人がオレの曲が好きなら神に感謝だ。それがもっと先に進めとオレを

プッシュする。それにオレはもっとやりたい。こいつは君がこのゲーム

を始めるとき計算に入れてないことだよな。

ジョニー、あなたのキャプテン・ジャック・スパロウ役は映画のイコン

という新しいゲームにあなたを引き入れています。

デップ:ボクがこれまでやってきたどんな役とも違いは感じない。ただ

大勢の人がこの映画を見てこのキャラクターが好きだというだけ。それ

にボクはショックを受け、感動した。

キャプテン・ジャックのアピールにどう定義を下しますか?

デップ:単なる不遜な言行だと思うよ、彼は一種の詐欺師だろ。

キース:限界を抜け出るのに、潜在する自由を彼は象徴する。

この人物をどう演じるかに関して、いつキースが思いついたんですか?

デップ:「誰が最高のロックンロールスターか?カリスマ性があってお

もしろいのは誰か?」を考えれば、「オー、ファック、キースじゃない

か?キースだ」ってなるだろ。

あなたの見解ではキースのものまねで一番は誰でしょう?サタデーナイ

トライヴでミックはなかなかのキースを演じていました。

キース:オレになろうっていうのがたくさんいた。でも全員がギターを

持ってポーズしている。演奏はオーケーじゃない、見かけはオーケーじ

ゃない、従ってオレじゃない。オレのまねをしようというのがあまりに

も多いのにびっくりしたよ。実際、それはやせっぽちであるのと動きだ

けなんだ。なにをすることで人が惹きつけられるか、わかってない。

成長するキース、あなたは歌うカウボーイ、ロイ・ロジャースのファン

でしたね?

キース:オーイエー、ロイはすごかった。彼は射撃ができて、ギターが

弾けて、すごい馬に乗れた。これ以上なにを望む?

いつダークサイドに転じてパイレーツに向かったんですか?

キース:自然とだよ。ボール&チェーンみたいだと想像してくれ。演技

を仕上げられると「なんて立派なんだ」みたいになったが、依然として

後ろに人生まるまるを引きずってる。

ジョニー、ジャック・スパロウという登場人物を作り出したときスタジ

オの重役から早々にネガティブなリアクションはなかったの?

デップ:パイレーツ1の最初の月あたりに重役全員がボクは正気じゃな

いと思った。

キース:いいや、沈む船の上に立っているオープニングが、「オレには

あれよりうまくはできない」だったよ。

ではキース、映画を見たんだ?

キース:くそったれ。孫を連れてなくてどうやって見れる?パイレーツ

1が出たとき見たよ。パイレーツ2は眠っちゃったけど3日間起きてた

からな。

デップ:自分でも眠っていたかもしれない。

キース、あなたとあの登場人物とのあいだになんであれただちに似てる

と認めましたか?

キース:パイレーツ1のプロモーションが始まったとき彼が電話をくれ

た。「このくだらんものを見る前に言っておかなくちゃならない、ボク

が演じる人物のある部分はあなたがベースだ」と。ジョニー、知らせて

くれてありがとよ。さもなければ訴えてるぜ(笑う)。

キースに、映画で父親になってくれと頼もうと考えついたのはいつだっ

たんですか?

デップ:パイレーツ直後に僕たちはぶらぶらして、ニューヨークでディ

ナーを食べた。彼が賛成するものかは自信なかった。

キース:ジョニー、オレは一週間オフだった。

デップ:時間をじょうずに使った。

キース:ああ、残りのストーンズは勝手にしやがれと返してきたんで、

オレはパイレーツさ。ただなんか違うことをする。実際に受けられるか

どうかはわからない。いずれにしてもせりふはひとつで終わりだ。

彼はどんなでしたか?

デップ:まあ、べらぼうにすごかった。撮影は2ショットだよ。

フランク・シナトラはおそらく演じているときわずか1ショットの忍耐

でしたよ。

キース:ああ、でも彼はマザーファッカー(げす野郎)だったよ。

デップ:シナトラが成功するのをやめたとは思わない。彼は映画フィル

ムのコマから退席しようとして、そうなった。

ジョニー、最初の2作のパイレーツ映画の大成功に驚いていますか?

デップ:どえらく驚かされた、だってボクの映画を見るのは18人ぐら

いなものだったからね。

もし教えられるなら3作目の映画についてなんでもいいので教えて?

キース:いま見てるじゃないか(彼の衣装を指す)。

キース、これまでもそうであるのと同様、これはディズニーのキャラク

ターにぴったりだ。

キース:次はミッキーマウスだな。見張っていろよ。

デップ:ドレッドロックのミッキーマウス。

ジョニー、あなたはストーンズに関して一度も公開しなかった。イギー・

ポップはあなたが興奮したほどぴったりだった。

デップ:あーそうね、ボクがキッズ(バンド)にいたとき。

ストーンズのレコードで最もぴったりあったのはどれか教えてください。

デップ:ボクは初期のアルバムのファンだった。

キース:これとかあれとか選ぶのは常に大嫌いだよ。目立たないところ

で低く響いているような、まったく異なっているという意味でだ。イエ

ーイエーイエーイエー。ってことさ。

デップ:キースのトラック、「 Before They Make Me Run」「Little

T&A」への性癖がボクには常にあった。ギタープレイヤーとして彼は神

だった。いまでもそう。彼に言うなよ。

どんなレベルであれ、しくじったロックスターだと自分自身をみなしま

すか?

デップ:そんなもんじゃない、ボクはしくじったミュージシャンだよ。

音楽はボクの人生であり初恋だった。

キース:彼はとても広い最高のギターコレクションのひとつを持ってい

る。

デップ:ナイスな古い L1s.がある。

キース、ドクロのリングや他の海賊のきらびやかな服装を着ていなかっ

たですか?

キース:60年代の後半、70年代頭からね。オレの手錠を作るすごく

いい友人がいるんだけどね、このくそいまいましい海賊シャツの下だか

ら見せられないな。

ここ何年にもおよび、最高の引用文はあなたのものであるとされていま

す。ひとつは「オレは降参しない。オレはミュージシャンだ。」私にと

ってこれはパイレーツ精神です。

キース:クソ、もしギターがなかったら船を持ってたろうよ。

デップ:ボクはマセラーティ(イタリーの高級スポーツカー)に乗って

それをやる。

音楽ビジネスで生き残るには、かなり海賊(=略奪者)でないといけな

いと思いますか?

キース:音楽ビジネスが違っていたためしがない。ピラニアのプールだ

よ。掛かり合いになりたいか?味のある(とてもおもしろい)ほうがよ

くはないか。


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