■フィデル・カストロの国会演説■ 31 December 2007

重荷になっていない簡単な仕事はない。1959年1月1日、私たちの

社会が米国優勢下にある新植民地主義の過去から受け継いだ蓄積と深ま

る不平の種に包囲されて多くの国民が公正さが功を奏す十分に独立した

国家を作ることを夢に見た。骨の折れる平坦でない苦闘のなかで私たち

が完全にじゃまをされずにほっておかれる機会が到来した。

革命成功の喜びからほとんど50年、ほぼ半世紀のあいだ、歴史上に存

在する最強の帝国との苦闘で私たちの立場を保持してきているせいで、

私たちはあたりまえに自分を誇らしく感じることができる。2006年

7月31日に私が署名した宣言に、縁者びいきの徴候や議会権力を不当

に奪う企ては、君たちの誰も見いださない。あの年は革命と人々の団結

を請け合うこと、わかりにくさと同時に、党と国家が前進し続けること

が最も重要で、米国による軍事行動の宣言された脅威に立ち向かうこと

が欠かせなかった。

この年の12月24日、議会のための候補者の指名でもって私に光栄を

与えた自治体のさまざまな地区を訪れる間に、闘士満々だが、低い教育

レベルで有名な地区の人々によって提案された多数の候補者の全員が、

より高い教育を満たしていたことにラウール(全権を委ねられたカスト

ロの弟)は特に言及した。キューバの TVで彼が言ったように、これが彼

を心から感動させた。

党、国家と政府の中核となる人びと、草の根組織は、官僚主義のハード

ルや礼儀を心得ぬ正当化を嫌悪する、知的で用心深く教育された人々と

の仕事において新たな問題に直面する。本心では、どの市民も個々の生

き残る本能に固執する人間生来の性癖、全生命を左右する自然の法則と

の闘いを行う。

私たちはみな、科学が発達の第一段階と定義するその本能によって特徴

づけられて生まれる。私たちを弁証法的プロセスに、そして絶えず続く

利他的な苦闘へ導くことから、この本能に直面するようになることには

報いがあり、私たちをマルクスに近づけ、真のコミュニストにさせる。

最近のキューバに関する報道の大部分で国際的な新聞雑誌が強調してい

るのは、12月17日の私の声明だ。キューバの TV番組「ラウンドテー

ブル(討論会)」のディレクターに宛てた手紙で私が権力にしがみつか

ないと言ったものだ。どんな手引きもなしに私の政治的無知を置き去り

にしてユートピア的な社会主義者になろうとしたとき、若さと抜け目な

さの欠如のせいで、しばらくは権力にしがみついたと付け加えてもよか

った。なにをなすべきかがわかり、これを行えるようになりたい!と思

ったときが私の人生での活動舞台だった。なにが私を変えさせたのか?

盛んな活力が、マルクスの考え方と社会主義の古典となる考えをさらに

深くせんさくした。さらに深く私は苦闘にのめりこむようになった、ゆ

るぎないのはその目的との一体化だった、革命の勝利の前にすでに私は

その目的のために闘うか、戦闘で死ぬことが私の義務だと確信した。

私たちはまた、人類全体をおびやかす大変なリスクに直面する。今から

15年前、1992年6月リオデジャネイロで初めて自然の生息地の破

壊の結果として種が絶滅の危機にあると私が予言して以降、これがどん

どん信憑性をおびてきている。今日、このリアルな危険を理解する人の

数は毎日増える。

世界銀行の元副総裁で2002年までクリントン大統領の経済主席顧問

を務めノーベル賞受賞者で米国のベストセラー作家、ジョセフ・スティ

グリッツの最近の本はこの主題に関する最新の反駁できない事実を提供

する。それなしには生きられない大気をかき乱すこのガスを毎年60億

トン排出するのと共に世界で最大の二酸化炭素排出国であるために京都

議定書に署名しなかった国、米国を彼は批判する。これに加えて、米国

はもうひとつ、温室効果ガスの最大の排出国だ。

ほとんどの人がこの事実に気づいていない。この持続不可能な不経済を

私たちに強要したのと同じ経済システムがスティグリッツの本の流通を

じゃまする。利益を保証するに十分な、一流版のわずか数千冊が出版さ

れたにすぎない。これは、もし生き延びたいなら、出版社が無視できな

い市場の売れ行きに反応する。

今日、私たちは地球の生命がオゾン層によってまもられているのをよく

わかっている。成層圏として知られている層の15〜50キロメートル

の高度にある大気圏の外環に位置するオゾン層は、有害と立証できるタ

イプの太陽光線を遮断する地球のシールドとして機能を果たす。温暖化

の潜在能力では二酸化炭素より高く、春になるたびにそこの氷河の70

%のがさが溶けて消える南極大陸上空のオゾン層の穴を大きくする温室

効果ガスがある。徐々に起こっているこの現象の結果は人類社会が責任

を負うべき対象だ。

この現象をはっきりさせるには、世界がひとりあたり平均4.37メー

トルトン(×1000キロ)の二酸化炭素を排出すると言えば十分だ。

米国の場合には、ほぼ5倍の平均20.14。アジア・オセアニアが2 .

87の一方、アフリカは1.17だ。

手短に、オゾン層は人間の免疫システム、視力、皮膚、生命に影響を及

ぼす紫外線や熱放射から私たちを保護する。極度の条件のもとに、人間

によるオゾン層の破壊は地球のあらゆる生命体に影響を及ぼすことにな

る。

わが国や他の多くの似たような条件のもとにある国と無関係の他の問題

もまた私たちをおびやかす。勝ち誇る反革命は私たちにとって災難を意

味する、インドネシアの悲劇より悪い。1967年に打倒されたスカル

ノは日本人と戦ったゲリラを率いるインドネシアに忠実な国家主義者の

リーダーだった。

彼を打倒したスハルト将軍は日本の占領軍によって訓練されていた。第

二次世界大戦の締結で、オランダ、米国の同盟軍はあの遠隔の広範囲に

人がバラバラいるテリトリーを支配して再建した。スハルトは作戦的に

行動した。彼は帝国主義アメリカの旗をかかげた。彼は大量虐殺の残酷

な行為を犯した。 CIAからの指図のもとに、彼が何十万人と殺したばか

りか、100万人の共産主義者を投獄し、彼らと彼らの親族から全財産

または権利すべてを剥奪したのを、今日私たちはよく知っている。国の

天然資源、インドネシア人の苦役を外国投資家に譲り渡すことで、スハ

ルト一家は400億ドルの富を蓄積した。今日の為替レートでそれは何

千億ドルにも相当するだろう。西側は全額払ってしまった。ケネディの

後継者、テキサス生まれのリンドン・ジョンソンが当時の米大統領だっ

た。

今日私たちが受け取ったパキスタンでのできごとに関するニュースもま

た、核兵器を所有する国の内紛という私たち人類をおびやかす危険を立

証する。

これは危険な政策の結果であって、米国によって束縛を解かれた世界の

天然資源の確保に向けられた戦争だ。

束縛を解かなかった争いに関与するパキスタンは石器時代に連れ戻され

る脅威に直面した。

パキスタンが直面する並外れた情況は、すぐさま原油価格と株式取引高

にはね返った。世界の国または地域は自分たちを情況から離して考える

ことはできない。私たちはどんなことも覚悟しなけれなならない。

私の人生で、なにかを学んでいない日は一日としてない。

「世界の成功の絶頂のすべてがトウモロコシのひと粒に一致する」とマ

ルクスは教えた。私はこのフレーズを何度となく繰り返し言ってきた。

その11の単語にはまぎれもない倫理学の学校がある。

アメリカ帝国によって刑務所に入れられたキューバの5人の英雄は新し

い世代に模範として挙げられている。

幸運にも、私たち人類が存在する限り、称賛に値する模範的行為はキュ

ーバ国民の意識で繁栄し続けることだろう。

「セヴンリーグブーツ(おとぎ話:ひとまたぎで21マイル歩けるブー

ツ)」のなかの巨人との苦闘において多くの若いキューバ人が英雄たちが

したようにすると私は確信する。金は決してひざまずかない人間の魂を

救うものすべてを買うことができる。

ラウルが書いて私に送ってよこした短い簡潔な報告書を読む。前進し続

けるのに一分たりともムダにしてはならない。私の支持を示すため、君

たちの次に手を挙げよう。

▲ジョセフ・スティグリッツの著書:「世界を不幸にしたグローバリズム

の正体( IMFを批判)」2002年 徳間書店、「人間が幸福になる経済と

は何かー世界が90年代の失敗から学んだこと」2003年 徳間書店、

「世界に格差をバラまいたグローバリズムを正す」2006年 徳間書店

など。

2001年ノーベル経済学賞受賞

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インドネシア最高検察庁は1月8日、入院中のスハルト元大統領(86

歳)が死亡しても、同氏の資金不正流用に関する民事裁判は継続すると

の見解を示した。最大与党ゴルカル党は政府に同氏への司法追及の中止

を要求する。

最高検のヘンダルマン検事総長は「スハルト氏は国家に負債がある。仮

に死亡した場合には訴状の被告名を相続人に変更して審理を継続するこ

とが可能だ」と語った。最高検は昨年7月、同氏に約4億2000万ド

ル(約460億円)の不正蓄財の返還と損害賠償を求める民事訴訟を起

こした。

(日経ネット1月11日)

中ジャワ州の古都ソロ郊外にあるスハルト家の墓地では、州政府高官や

警察関係者が視察。テントや多数のいすが運び込まれているという。

(時事通信1月13日)

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■カラカス刑務所で PSUV結党大会■Venezuelanalysis.com

14 January 2008

ベネズエラ統一社会主義党( PSUV)の結成を発表して1年、ベネズエ

ラのウゴ・チャベス大統領は、先週土曜日、サン・カルロス・デ・カラ

カス刑務所(彼自身が1992年に軍の反乱を指揮して2年間服役した

ところ、現在は歴史博物館になっている)で4時間の演説をして新党の

結党大会を開会した。

昨年4月から5月の約6週間に約570万人のベネズエラ人が新党に登

録して「社会主義大隊」と呼ばれる草の根活動する党の基礎組織を全国

で作った。9月29日には、各社会主義大隊から1万4368人の代表

が選ばれ、さらに7から10の大隊の代表者で1つの「社会主義画定」

を形成した。そして、各社会主義画定から選ばれた代表1名が結党大会

に参加している。

PSUV結党大会は約2ヶ月開催され、党の綱領、原則、規則、構造を決

定する。また各社会主義大隊、社会主義画定からの報告を行なう予定で

ある。そして、10月の州知事、市長選挙の候補者を選ぶことになって

いる。

http://venezuelanalysis.com/news/3068

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アメリカの物差しでものごとを計るのはもうやめだ。ブッシュ一団の無

法ぶりがあまりにも露骨かつ大胆不敵なゆえに、これまで曖昧だったも

のがはっきり見通せるようになったのはある意味いいことでもある。

隊列を組んだ警官隊の前でピースマークをかざしてひざまづき、表現の

自由と弾圧からの解放を訴える学生たちは、天安門広場や東欧の若者を

連想させる「自由の戦士」のイメージだ。彼らはマスクと投石とで催涙

ガスに立ち向かうと同時に、警官に白いカーネーションを手渡したりも

する。

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■ベネズエラではいったい誰が本当の「自由の戦士」なのか?■

Venezuelanalysis.com

by クリス・カールソン 7 June 2007

この2週間、カラカスの通りを歩き、街頭での論議に耳を傾け、反政府

派と親政府派と両方のデモ行進に参加して、民主主義とはなにか、暴政

とはなにか、そして特に表現の自由の表れ方について双方の意見や根拠、

信条を聞くことにより、ベネズエラの学生反対運動と親チャベス派集団

を区別するものがなんなのかを私は理解するにいたった。結論はこうだ、

最近ベネズエラに出現する学生「自由の戦士」たちの民主主義や暴政、

自由そのものについての認識には欠けてることがたくさんあるというこ

となのだが、もっと興味深いのは、ベネズエラでは反政府派の学生や記

者らが自由の戦士なのでなく、むしろ主流メディアと国際メディアによ

って完全に黙殺されてきた、もうひとつの、より大規模な政治活動家の

集団が自由の戦士だということなのだ。

こういったすべてが、チャベス政権が民放テレビ局 RCTV(ラジオ・カ

ラカス・ TV)の使用期限20年の放送免許の更新を拒否して公共電波放

送から追い出した5月に噴き出したようなのだ。カラカスのデモ行進で

一番叫ばれたスローガンのひとつ「自由、自由」は RCTV を自由の象

徴に変えている。もうひとつのスローガンは RCTV を「民衆の声」だと

断言していた。

だが、 RCTV は本当に表現の自由や民衆の声を代表していただろうか?

より適切に言えば、民間の企業メディアは表現の自由を代表するものだ

ろうか?

世界の企業メディアのほぼすべてが、 RCTV同様、巨大な国内および多

国籍企業によって所有されている。 RCTVは1920年代に米国の実業

家によって創設された。長いあいだその一族はベネズエラの一流エリー

トのひとつであり続けた。今でも一族は過半数の株を支配しており、依

然として数々の巨大多国籍複合企業に広告を売ることでその収益のほと

んどを得てきている。

したがって、これら企業の経済的利益に反する見解は当然のことながら

伏せられるのに対し、エリート資本家らの経済的利益につながる見解は

繰り返し支持される。たとえば CNN (タイム・ワーナー)を所有し出

資する経済団体が、 CNNの番組がその利益に損害を与える見解(例えば

反グローバリゼーション運動やメディア複合企業の解体)を唱導するの

を通例容認しないのと同様に、 RCTV を所有し出資する経済集団は彼ら

の利益に反する見解を明らかに支持しない。そして資本主義 vs.社会主義、

民営化 vs.国営化、新自由主義vs.保護貿易主義の大いなる戦いにおいて、

すべての企業メディアは論争の同じ側についている。

反政府活動家らの見解のもうひとつの基本的問題は、資本主義に批判的

な立場と、それに対するほぼ全ての代替案に対する激しい憎悪である。

「社会主義は破綻した!」「カストロ共産主義反対!」が、首都の街頭や

らバスの中、地下鉄駅での学生、ジャーナリスト、カラカスの中産階級

抗議者らのシュプレヒコールと叫びである。反対派集団にとって、共産

主義や社会主義、他のいかなる資本主義に取って代わるものも単なる暴

政の一形態であることは歴然としている。

過去において共産主義や社会主義を築く試みの大部分が失敗してきたこ

と、多くの場合、残忍な専制政治の形態にいたったという彼らの主張は

正しい。けれども、それは主流の政治観に基づいて教え込まれてきた物

語のひとつの側面にすぎない。その物語のもう一方の側面は、資本主義

も同じことを世界全域でもっと大規模に行ってきたということだ。資本

主義がほとんど自明のこととして、権力の巨大な集中にいたり、最後に

は真の民主主義のいかなる見込みも妨げることになるのを、ベネズエラ

の反政府派は理解していないようだ。

資本主義的民主主義という政治制度は、市民によって民主的に統制され

るのではなく、経済的エリートの支配下に入ることになり、自由民主主

義という仮面をかぶった完全には認識できないある類の暴政を引き起こ

す。

とはいえ、 RCTV の自由の戦士たちにとって、資本主義は自由と同等

であり、そして資本主義に対する全ての代替案は暴政と同等なのである。

カラカスのデモ参加者らが皮肉にも理解していないのは、彼ら自身が資

本主義が必然的に引き起こす、とらえがたいが破滅的な暴政そのものの

犠牲者だということだ。そしてまた、その暴政を維持する上での、米国

の帝国主義がになう役割も彼らは理解していない。

反政府活動家らがどうやら顧みていないのは、過去20年間に中南米全

域を襲った貧困、犯罪、暴力の高まりが、主として米国政府と RCTVや

他の民間メディアを支配するエリート経済団体そのものによって助長さ

れた新自由主義政策と改革の結果であるということ。そして、1989

年にカルロス・アンドレス・ペレス大統領が軍を出動させ、新自由主義

改革に抗議する何千人もの人々を虐殺した時、その民間メディアは表現

の自由や、自由あるいは民主主義に関して全く懸念などしていなかった

ことである。

RCTV のエラディオ・ラレス社長は、1989年の残忍な虐殺直後の生

放送で、虐殺行為を「ベネズエラという名の非凡なチーム」の活動と称

して実際に賞賛した。

結局、ベネズエラの「自由の戦士」が抱いている自由についての概念は

実際には企業支配であり、民主主義の概念は実際には資本主義の暴政、

そして彼らの表現の自由の概念は「民衆」のためではなく、エリートの

ための表現の自由であるようだ。

◇ベネズエラの真の自由の戦士たち

一方で、たとえ国際メディアの報道や世評を受けてこなくても、ベネズ

エラに真の自由の戦士たちがいないわけではない。過去数週間カラカス

の街頭で人々と話をしたとき、「自由」が意味することと、その言葉に含

まれているすべてを本当に理解している多くの活動家に確かに出会った。

そして RCTV 支持者らがカラカスの街頭をせっせと行進する一方で、ベ

ネズエラの真の自由の戦士たちは、企業メディアによって大部分が黙殺

されたとはいえ、同様にベネズエラ全域で国の将来についてせっせと議

論し、またベネズエラの真の自由を保証するため精を出していた。

表現の自由がないことを世界に納得させようと試みる街頭の学生たちに

国内と国際メディアが集中するなか、ベネズエラのもっと大規模な政治

活動家らが仲間の市民と共に、ボリーバル革命の将来の政治構造である

ベネズエラ統一社会主義党( PSUV)について議論していた。実のとこ

ろ、5月の1ヶ月を通じて570万の人々がこの新たに形成された政党

への入党申し込みを済ませていた。

入党申し込みを済ませた570万人のうち、約3分の1が30歳より

若く、10万人ほどがわずか18歳なのである。18歳以下の若者数千

人も登録許可を求めて大統領に一通の手紙を共同で送っていた。そして

チャベスは彼らの入党を許すかもしれないと述べた。ことによるとこれ

がベネズエラにおける本当の学生運動かもしれないのだが、主流メディ

アからほとんど全くと言っていいほど注目されてきていない。

さらに、これらの活動家たちは数の上ではるかに多いだけではない。彼

らは自由や民主主義に対する真の脅威をはるかに深く理解してもいる。

彼らは資本主義に固有の問題を理解しており、新しい種類の「21世紀

の社会主義」を築くことに関心を寄せている。彼らは企業メディアの背

後にある真実を理解しており、 RCTV が民衆のチャンネルであるとウソ

をつき、ごく少数の者たちの利益のために動いていたと私に断言した。

1949年にアインシュタインが理解したように彼らも、国内および国

際メディアが民間資本家の統制下にあり、それが抑圧された大多数の見

解を常に取り残し検閲し、彼らの言葉では「民衆の知性を毒す」ための

任務を果たしてきたことを理解している。

親チャベス派活動家の多くはさらに、 RCTV や他の民間チャンネルによ

って放送されてきたことの多くが、チャベス政権の転覆を目指し、米国

政府によって監督されたもっと大きな戦略の一貫であることを理解して

いる。いまのベネズエラにおける学生抗議行動が米国政府のより大きな

戦略の一部であることを示す十分な証拠がある。その戦略は望ましくな

い政権を転覆するため、過去数年間におよびセルビア(2000年)、グ

ルジア(2003年)、ウクライナ(2004年)といった異なった国々

で用いられてきた。とはいえ、親チャベス派陣営の活動家らはすでにこ

のことを承知していた。「これらの学生抗議行動はすべて米国政府の計画

の一端です」と、それがまるで常識であるかのように1人の活動家は私

に語った。

おそらく最も重要なことは、新しい革命的政党である PSUV に入党申し

込みをしている人々が北米帝国主義を意識しており、またベネズエラに

おける貧困の真の原因は(ある民間テレビ局が最近主張したようなベネ

ズエラ民衆の怠惰や劣等性などではなく)搾取、帝国主義や経済的依存

という長い歴史であることを理解しているということである。彼らは批

判力のないチャベス大統領の盲目的信奉者なのではなく、むしろ脈々と

続くこの反帝国主義闘争に関わっている政治活動家なのである。彼らの

関心は、革命をその指導者であるウゴ・チャベス抜きでも継続できるほ

ど強固なものにして、資本家の寡頭政治勢力が二度とベネズエラやその

メディア、社会制度、経済を支配することがないことを確実にする恒久

的な構造へと変えることにある。

そして目下の問題である表現の自由に関しては、単にメディアの管理を

民間企業に委ねる問題より表現の自由がずっと深刻な事態であることを

親チャベス陣営の人たちは理解している。親チャベス派の活動家にとっ

て真の表現の自由とは、メディアが民主化され、その管理が少数派では

なく民衆の手に実際に委ねられたときに初めて達成される。

「オレたちがいま手にしている以上の表現の自由をこれまで一度も手に

してこなかった」とカラカスのカティア地区のタクシー運転手は私に述

べた。「以前は彼らがいまやってるようには大統領を非難できなかった。

あるいは人々がいま口にしているようなことを言うなんて絶対にできな

かった。」

他の地区にあるコミュニティラジオ局でトーク番組を終えた後、ある中

年ジャーナリストが私に言った。「発言する場所があるのはとてもすばら

しいことだ。やっと自分の意見や自分の批評を述べ、それを公然と議論

することができる。この政権以前には、私のようなジャーナリストは決

して意見を表明できなかった。」

ベネズエラの真の自由の戦士たちは、カラカスの街頭で抗議し、国際メ

ディアのカメラの前でポーズをとっている学生たちではなく、ベネズエ

ラ全域の多数の活動家たちである。その多くがこれまで一度もベネズエ

ラの政治体制に含まれたことがなく、目下、真の民主主義を支持する大

衆運動を率いている。これらの活動家は経済的依存からの自由、北米帝

国主義からの自由、そしてエリート支配からの解放のために闘っている。

ベネズエラの真の自由の戦士たちは、過去数ヶ月間に団結してベネズエ

ラ統一社会主義党に入党するため出現した草の根活動家である。革命を

強固なものにして、社会主義が意味することを議論し、彼らの子どもや

孫の未来のために自由で独立したベネズエラを確実なものにしようと、

これに取り組むためにだ。

先週、 PSUV入党届けの驚愕するような結果を受け、ベネズエラの副大

統領ホルヘ・ロドリゲスが述べたように、その結果は「ベネズエラ民衆

の確固たる意思と、解放を求めたくつがえすことのできない決断」を表

している。


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