■ドルの準備通貨の任務は終わりに近づいている■ ICH

by ポール・クレイグ・ロバーツ

27 January 2008

イラクの経済か米国の経済か、ブッシュがどこで最大の破壊を達成した

かを知るのは難しい。

Manufacturing & Technology Newsの最新号でワシントンのエコノミ

スト、チャールズ・マクミリオンは、ブッシュの7年は米国の世帯の借

金が2倍になると同時に、連邦の負債が三分の二まで増大するのに遭遇

してきていると述べる。

この大規模なケインズ理論の刺激が、みじめな経済結果をもたらした。

中央値の実質的収益が下落してきている。労働力参与率が下落してきて

いる。28%の政府分野での新たな職種に対して、仕事の増加はあわれ

なほどだ。民間分野の新たな職のすべてが、民間の教育やヘルスケアの

官僚支配、バーやレストランによって説明される。325万の製造業の

職と50万の管理職が失われた。製造業の職の数は65年前のレベルま

で落ちている。

これは第三世界の経済の概観図だ。

「ニューエコノミー」は2002年以降、先進テクノロジー生産品で貿

易赤字をかさませてきている。製造品の米国の貿易赤字は石油の米国の

貿易赤字を小さくする。米国は石油輸入の勘定書を支払えるほど稼がな

い、政府の予算の赤字に金を融通するほど米国は出費を減じていない。

赤字に金を融通するため、ドルとドル単位の債務の流出を受け入れ続け

ることでアメリカは外国人の親切をあてにする。

ドルは受け入れられる、というのもドルが世界の準備通貨だからだ。

今週、スイスのダヴォス世界経済フォーラムの会合で、億万長者の通貨

トレーダー、ジョージ・ソロスは、ドルの準備通貨の役割が終わりに近

づいていると警告した。「目下の危機は住宅建設ブームの後に続く失敗だ

けではない、基本的に準備通貨としてのドルをベースにした60年間続

いたクレジット拡大の終わりなのだ。いま残りの世界は、ドルを蓄積す

るのにますます気が進まない。」

www.telegraph.co.uk/money/main.jhtml?xml=/money/2008/01/

23/bcndollar123.xml )

もし世界がドルをためるのに気が進まないとしたら、米国は貿易赤字や

国の予算の赤字に金を融通することができなくなる。この両方ともがひ

どくバランスを欠くとき、含みはドルの交換価値でのより一層の下落と

価格の激しい高騰だ。

米国ブランド名の製品における無数の外国構成部分を喜んで、エコノミ

ストたちはグローバリズムを空想的に扱ってきている。貿易がバランス

のとれた国、あるいは通貨が準備通貨の役割をになう国には、これは申

し分ない。国の通貨の交換価値が破壊すると同時に、国の経済を国外で

取り決めることに忙しくしてきた米国のような国には、ものすごい依存

状態だ。

ドルが価値を落として準備通貨として特権のある地位を失うとき、米国

の生活標準は重大な経済的打撃を受けることになる。

米国政府が支出を削減するか増税することで予算のバランスをとること

ができないとしたら、もはや借りることができない日には、第三世界の

バナナ共和国(中南米)のように紙幣を刷ることで政府が勘定書を払う

のを見ることになる。インフレとさらなる交換レートの価値低落が時代

の風潮になるだろう。

▲ポール・クレイグ・ロバーツは、一期目のレーガン政権で財務省次官

補だった。彼はウオールストリートジャーナル紙社説の准編集員でナシ

ョナルレヴュー誌の寄稿編集員だった。戦略国際研究センター、ジョー

ジタウン大学、フーバー協会、スタンフォード大学などを含める、彼は

非常に多くのアカデミックな役職を占めてきている。彼はフランスのフ

ランソワ・ミッテラン大統領によってレジョンドヌール勲章を授与され

た。共著に「 The Tyranny of Good Intentions」がある。

彼への連絡は: PaulCraigRoberts@yahoo.com


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