■製造者ではなく、盗人の所有者を責めろ■ ICH

08 December 2008

by ムミア・アブ=ジャマール

実際には限られたエリートの見解の一断面を反映するときでも、マルチメ

ディアの販路が同じ情報を発表するとき、うわべは別々のこれらの会社は、

見たところうけがよい世間一般の意見に急いで固定化するメディア物語

を定着させる。

ほぼすべての法人ニュース販路がウソに基づく戦争を応援することでひ

とつになった、今となっては不名誉なイラク戦争の前段階における働きで、

私たちはこれを経験した。

もっと最近では、彼らの価値に匹敵する以上の高い給料を支払われる欲深

くて怠惰な「ろくでなし」として描かれる、全米自動車労組( UAW)に

対して特別な激烈さを抱く、自動車会社の根深い政治駆け引きの厭気に私

たちは遭遇してきている。

取締役の報酬はめったに異議を唱えられないが、製造ラインにつく男女は

まったくの不公平に繰り返し注意を向けた。

これは法律と法人の意見が組合を「サンディカリスム(ゼネスト、サボタ

ージュなど直接行動で議会制民主主義を廃し政治の実権を労働組合の手

中に収めようとする)」として有罪としたとき、前世紀の変わり目から実

際に現れる労働者に対する何十年もの戦争の心理的成果である。

何十年という苦しい労働闘争を通じてこれらの法律はくつがえされたが、

ビジネスは労働者の権利という核となる考えに一度も同意したことはな

かった、そして機が熟すまでその機会を獲得しようと努力した。

「アメリカの朝」という気苦労のないしあわせな状態(完全なる満足)の

ナショナリズムで走り続けたとはいえ、1981年にストを破るため文字

通り彼らを鎖で拘束した、 Air Traffic Controllersをぶっ潰すことで組合

に対する旧式の戦争を行った、ロナルド・レーガンの選挙でその機が到来

した。

それ以降、どちらの党が選挙に勝っても、彼らはビジネスをなだめて労働

組合に打撃を加えた。

NAFTAと格闘した民主党のビル・クリントンより先を見る必要はない、

なぜなら安い労働者を捜して、全面的に組合の力がびしびしと弱められる

海外に行ったとき、ビジネスを支援したからだ。

多くの法人(少なくとも新聞の雇い人)の記者が新聞組合の組合員である

とき、そのように反組合に傾いた嗜好を反映するのは皮肉ではなかろう

か?

だが、組合員は決定力がなく確定ではない、会社所有者は確定だ。そして

メディアは大部分が巨大複合企業の小さな部分にすぎない。

全米自動車労組( UAW)が強かったとき、全面的にほぼすべての労働者

の立場を強くした。

彼らが受けるに値する賃金を求めて全米自動車労組( UAW)は長く懸命

に戦った。彼らはこれのせいでどこまでもつきまとわれるべきでない。

彼らは製造者( makers)であって、所有者(takers 盗人)ではない。

アメリカの労働者すべてが、なぜもっと人並みの給料を支払われないの

か? メディアの物語はこうあるべきだ。

それが一面のトップ記事にあるべきニュースである。

▲この記事はラジオで流れたものである。 ムミア・アブ=ジャマールは

フィラデルフィア出身の黒人ジャーナリスト。1981年12月9日、白

人警察官殺害容疑で逮捕され、死刑判決を受けた。一貫して無実を訴えて、

2001年連邦地裁が死刑判決を破棄したが、有罪判決は維持したために、

いまも彼はフィラデルフィアで無期限の保護観察下に置かれる。

ラジオのコメンテータとして、アメリカ社会の人種差別や貧困などを鋭く

批判し続けていた彼は、人種差別的支配層から目の敵にされた。警察は、

事件現場で何者かに銃で撃たれ重傷を負った彼を強引に逮捕した。

アブ=ジャマールの免罪を訴える支持者たちは、彼が10代の頃にブラッ

クパンサー党の上層部にいたため、大衆に支持される党の政治組織をつぶ

す目的で、 FBIの対諜報計画の標的にされたと主張する。

彼は現在も獄中からラジオのコメンテーターを続けている。抑圧された人

たちの声を代弁し、アメリカの戦争と侵略に反対する声を上げる。人はそ

れを「無言の声」( Voice of the voiceless)と呼び、四半世紀にわたる

彼の闘いは、世界中で大きな共感と支援を生んでいる。


♯お知らせ♯

きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に

なっています。こちらもごひいきに。

http://tequilamama.blogspot.com/