■ Facebookにザイディ記者のファンクラブ■LA Times

15 December 2008

ブッシュ大統領に靴を投げつけたザイディ記者の行為は、アラブ世界中で

ほとんど好意的な反応の強い連鎖的波及を顕在化させた。イラクを侵略し、

親イスラエルで反アラブとわかる政策をとってきているブッシュについ

て世界のその地域がどう感じているか、そしてブッシュが大統領職を離れ

ることでその社会がどんなにハッピーかを、それはあなた方にわからせる。

中東の全域で、普通の人々が詩を書いて、ムンタデル・アル・ザイディを

ほめそやした。ある人はその男の像を立てることを示唆したほどに。

(たぶん、2003年の米国侵略後イラク人が彼らの靴で繰り返し叩いた

サダム・フセインの銅像のひとつに取って代わるかもしれぬ。)

月曜、ベイルートのダウンタウン近くの床屋では、客たちが記者の政治的

意思表示についてガヤガヤとうわさした。

「すばらしかった」と、ひとりの客が言って満足を発する。

イラク国民に「大災害」を押しつけたのだから、もちろんブッシュはそう

なって当然だったと言うことで別の客が応じた。

ブッシュに靴を投げたジャーナリストのヴィデオは、イラン国営 TVとラ

ジオももちろん、汎アラブのアルジャジーラ放送を含める TV局で何度も

何度も繰り返し再生された。

テヘランではラジオのアナウンサーが「もう一度聞いてください」と言っ

た。「これは靴が壁にあたってブッシュ大統領をねらい損ねた音です。」

左寄りのレバノンの日刊紙アルアクバは、一面の見出し「ブッシュに送別

のキス」でこのニュースを特別扱いして、記者のことを大統領に反抗した

「ヒーロー」と呼ぶ。

記者の行動によって「元気づけられた何百万のイラク人から見れば、これ

は疑いなく最高の送別だった」と日刊紙は書いた。そしてイラク人は「ヌ

ーリー・マリキ首相がブッシュを守るため客の前に身を投げ出すのを見た

とき、たぶん悲しかったはずだ」と付け加える。

ニュースチャンネル、アル・アラビアのウェブサイトに書き込まれる意見

のひとつで、アメリカ大統領に投げつけられた靴は、画家ヴィンセント・

ヴァン・ゴッホが描いた靴がそうだったように「歴史に入る」だろうと、

コメンテーターのカレド・ワリド・マフムードは書いた。

彼は記者の行動を「大胆で民族主義的」と説明して、「正直なイラク人こ

とごとくの現実の顔」を反映したものだと言った。

新興のアラブのオンラインシーンはコメントと詩と、 Facebookのザイデ

ィのオンライン・ファンクラブでもって、はちきれんばかりだ。

「直面する、イスラエルのパレスチナ占領にしろ、アメリカのイラク侵略

にしろ、何年にもおよびアラブ人が達成できなかったことを彼は成し遂げ

た」とザハラと名乗る訪問者はアラブのビジネス誌のウェブサイトに書い

た。

「全イラク人に代わって語るロケットによく似ているとして、有名な靴は

博物館に展示されるべきだ」と彼女は書いた。

別のアラブのチャットサイトでドバイのアサドはこう書いた。

「空を飛ぶ靴が、ブッシュが中東訪問の旅の中で会うすべての専制君主・

パペット(操り人形)よりずっとアラブの世論について話すと、私は誇張

なしに言える。」

(ベイルートの Raed RafeiとKhaled Hijab、テヘランのRamin Mostaghim)


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