■ Hasbaraのスパム警報■ガーディアン紙 11 January 2009

by Richard Silverstein

ニュースサイトをイスラエル賛成(親イスラエルとも言う)のコメントで

あふれさせるため、イスラエル外務省みずからがヴォランティアを組織す

るーーこれがプロパガンダ 2.0

Hasbara(イスラエルとユダヤ人について真実を広めると宣伝する委員

会)旅団がまた攻撃する!イスラエルがメディア操作をもくろむとあなた

方は常に聞かされる。それが続いているのを誰もが知っているが、通常、

進行は Giyus(そしてそのメディア監視ソフト、メガフォーン)が絡むよ

うなサイバー反乱者を通じて起こる。目下、イスラエルの外務省が、ニュ

ースサイトにイスラエル賛成の主張と情報をあふれさせようともくろむ

プロパガンダの奮闘を組織化しているのを私たちは知っている。

それを始めた骨折りと政府機関の両方を文書で証明する以下の Eメール

を私のブログの読者が受け取っている。イスラエル賛成の「メディア・ヴ

ォランティア」になるようにとの勧誘には外務省がイスラエル賛成のコメ

ントで注意を向けさせたいメディアのリンク一覧表も含まれる。

「親愛なる友人へ、

私たちは軍事的覇権(原文のまま)を保持するが、国際メディアによって

勝利できない。 IDF(イスラエル防衛軍)が結果を得るには時間を稼ぐ必

要がある。そして最低私たちにできるのはネットに何分か(余分に)さく

ことだ。外務省はメディアのバランスを取ることで大変な労力を注いでい

るが、それが数の戦いなのを私たちは皆よく承知する。私たちの投稿、ブ

ログ、反応、賛否表示が多ければ多いほど、おそらく肯定的な感情が増大

する。

この努力に貢献するのをいとわないヴォランティアのネットワークをア

レンジするように私は外務省から頼まれた。もしあなたがそれに対処する

仕方を心得ているなら、目標はもちろん、デイリーメッセージとひとまと

めにしたメディアの束を受け取ることになる。

参加したいなら、この Eメールに返信してください。」

私の友人は返信して、彼か彼女のプロパガンダの奮闘で使用することにな

っている Operation Cast Lead(トップニュース投下工作)について売

り込みに用いるかっこうな話題を有する外務省からのこの公式声明を受

け取った。以下が「目標サイト」としてみなされた:タイムズ紙、ガーデ

ィアン紙、スカイニュース、 BBC、Yahoo!ニュース、ハフィントンポ

スト紙、ダッチテレグラフ。侵攻について批判的とみなされるオランダ、

スペイン、ドイツ、フランスの他のメディアサイトも目標にされる。

ここシアトルでは土地柄、平和活動家が連邦ビルで500人の抗議者が参

加する集会を催した。翌日、発行された外務省の声明で活動家らはデモに

関するシアトルポスト紙情報提供者の記事にコメントするよう指図され

た。記事に対するコメントの脈略は、バランスと議論のトーンをプログラ

ムされた論拠でゆがめて、どちらかといえばうんと都合よくさせる、明ら

かな hasbaraの「サクラ」だらけだった。

外務省のコーディネーターは政府の省庁で彼が出席した会合をこう説明

する:

「ハイ、みなさん、

今日、外務省で会合がありまして、インターネットでのイスラエルの立場

が日増しに良くなっているのを彼らの測定基準が示すと聞いて非常に満

足でした。あなた方がよくやっているということですよ! MFAはヨーロ

ッパでの偏りのある世論に関係があります。ですからどうかあなた方の奮

闘をヨーロッパのメディアに集中してください。

困難を切り抜けるのにあなたにできることは?

・異なる言語でインターネットの戦場を共鳴させる そして私に知らせる

・リストにあるリンクや他のリンクにコメント・投稿・賛否表示する 

あなた方は下に添付される資料を活用できます

・作者や編集者に手紙を書く 自分の正体を地元居住者として明らかに

する

・この活動に参加する友だちを持つ   」

以下のメッセージは、彼らがなすべき仕事でイスラエル賛成の活動家を励

ますことになっている:

・世界の政府は今まで通りガザでのイスラエルのもっともな行動に寛容

である。これに反して世論は(原文のまま)、控えめに言っても不寛容。

このギャップはまもなく縮まることになるだろう。常にそうだ。

・インターネットで伝達されるとして世論をシフトさせることが私たち

のゴールである。世界の指導者らによる制裁措置を避けるか、少なくとも

それを最小限にすること。そのゴールを達成するため、私たちは IDFに十

分な時間をかせぐ必要がある。

外務省からイスラエル賛成のウェブ活動家に提供される売り込みに用い

るかっこうな話の種のほかにも、以下にあるようなコメントにリンクする

オンラインの親イスラエル資料(データ)を彼らは提供される:

・ Bicom.org.uk/

・ Aish HaTorahの中東で実際にあったこと

・ YouTubeのヴィデオ:ガザの暴力の猛威のなか、イスラエル人とパレ

スチナ人の医師たちが赤ちゃんの生命を救う

・ CNNの中東リポーター、アマンポールのリヴニ外相へのインタヴュー

・軍の侵入(急襲)はテロ戦争の一部としてみられるべき

・イスラエル南部からのブログ、 Morit Rozen

イラク戦争を称賛する記事を挿入するため国防省が一般関連会社とイラ

クの新聞に報酬を支払っていたのを憶えているか?会社はまた米軍に好

都合な報道を米国の新聞に配置しようと試みた。当然、操作に関してメデ

ィアの大騒ぎがあった。今回のガザで同じことが起こるかどうか私たちは

知ることになる。

外務省はこれを起こさせてはならない。そのような hasbaraを、世界の

メディアでイスラエルの立場を「説明」するための努力を最大限にするも

のと外務省はみなすかもしれない。私はそれを、いたずらに世論をイスラ

エル寄りにするための試みでウェブやニュースメディアを好都合な宣伝

であふれさせるシニカルな企てとみなす。そのような徹底的なプロパガン

ダに国が従事するとわかって、外務省が伝える言葉を誰も信じなくなるこ

とから、それはイスラエルを害するのみならず、外務省が世界に対してイ

スラエルを説明するために行うかもしれない正統な努力をことごとく傷

つけることになる。

これがそんな安直な取るに足りないものであるのはさておき。これによっ

て彼らはなにを得るのか?どれほど効果的でありえ、どれほど人を納得さ

せうるか?ちなみに、私自身のブログでも hasbaraという特徴のある者

(ハズバラニクス)に気がついてきている。「長いことあなたのブログを

愉しんできているが、ハマスがイスラエルを破壊しようと努めるとわかる

頭脳が誰の頭にもない、くだらない、くだらない。」彼らがこのようなこ

とを書く前に一度もコメントを発してきていないので、ぼんやりしていて

もあなたにはそれとわかる。かなり決まり切った表現。またコメントの幾

つかのフレーズをグーグルで検索できるし、どこか他のウェブにあるのを

見つければ、ハズバラニクスであれ反復を強制される誰かであれ、あなた

にはそれとわかる。

ある場合、西側メディアは故意にか思わず知らずにか操作の犠牲になるか

もしれない。ガザ急襲が始まって以降、ニューリバブリックやロサンゼル

スタイムズのようなアメリカのメディア販路に、親イスラエルのジャーナ

リストで歴史家のマイケル・オレンが幾つかの記事を発表してきていると

トニー・カロンは指摘する。マイケル・オレンはガザで IDFと共に従軍中

であり、外国メディアに接触する公務員として職務に就く。ロサンゼルス

タイムズ紙の署名入り特集ページにこれは見つからない。要するに、利害

関係がないどころじゃないのに、メディアはオレンのような擁護者が第三

者的な専門家になりすますのを許している。利害関係であれ他の認められ

ない要因であれ、解説者の判断に影響を及ぼす矛盾があるかもしれないの

を裁定するために、一方の側か他方を弁護する記事を発行するときは当然

の注意を払うのが編集者にとって義務である。

私たちは完全にプロパガンダ 2.0の世界にいるように思える。


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きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に

なっています。こちらもごひいきに。

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