■アメリカでは５０人にひとりの子どもがホームレス■

Sacbee.com 10 March 2009 by シンシア・ハバート

ホームレスの子のランクが上がる

教室の内外で、両親によって人目から隠される避難所で眠るホームレスの

子どもらは、世間全般にそれとわからなくできそうだ。

月曜に発表された全米調査がアメリカの５０人にひとりの子どもがホー

ムレスなのを見いだす。彼らは経済苦難のせいで住宅を共有しており、モ

ーテル、クルマ、放棄されたビル、公園、キャンプ地、避難所などで暮ら

すか、里子養育の斡旋を待っている。

「大部分の人が直感的に本当と信じるとは思わないことです」とハーバー

ドメディカルスクールの精神医学の准教授で全米ホームレス家族センタ

ー会長のエレン・バスクは言った。

全米センターは前回１０年前にそのような報告をやった、そして恒久化

した眠る場所のない子どもの数が増大している。

ここ何ヶ月かホームレス問題をめぐる論議が頂点に達するサクラメント

郡の学区では、昨年度中に安定した住宅のない子どもが６０００人以上

を数えた、数は２００２年以降着実に上昇してきている。

カリフォルニアには２９万２６２４人のホームレスの子がいて、２００５

ー０６年度中の計算で全米で１０番目に多い個体数なのを全米センターの

調査、「アメリカの最年少の浮浪者（やどなし）」が示す。全米センター

はそこが１０年前に報告した数より約２０万人多い、国の全域で１５０万

人のホームレスの子を数えた。

主としてさらに家族が分裂して力を失うようになった結果、家族と子ども

のホームレスは「比較的新しい問題」だとバスクは言った。「これらの家

族のあまたが女性によって率いられており、市場の力にもっと従属させら

れるようになっている」と彼女は言った。「彼らは大変な貧乏に結果的に

つながる。」彼女はまた、手頃な値段の住宅不足と家族と子どもに適応さ

せる社会プログラムの欠乏にも言及した。

２００６年以降、経済がしぼみ、抵当流れの実行が急上昇するなか、ホー

ムレスの数は間違いなく増加してきていると調査員らは言う。

サクラメント郡の学区では２００７ー０８年度中、授業に出るには幼すぎ

る子を含め、６１６５人の子どもが家なし子だったと郡教育局のホームレ

スの子どものためのプロジェクト、テク・プログラムのコーディネーター、

ヒラリー・クローは言った。

幼児から高校生まで、地区が３７７３人のホームレスを数えた２００２ー

２００３年以降、毎年その数が増加してきているとクローは言った。ホー

ムレスの子どもの身元を確認して公的便宜を受ける手助けをするため、彼

女は各学区内でホームレス連絡係を動かそうとする。

サクラメントの数の上昇は州くまなくを反映させるとクローは言った。こ

の前の学年度にフォルソム・コルドヴァ統一学区は、その境界線内に驚く

べき前年比３１％増という６８２人のホームレスの子どもを数えたと地区

連絡係シャーリーン・ハントは言った。

「私たちは珍しくない」とハントは言った。「私たちの数は上昇していま

す、２００９年は特に誰にとっても能力を試すようなむずかしい年になっ

ています。」

全米ホームレス家族センターは子どものホームレスの割合、子どもの健康

と学力について５０州全部をランク付けした。ホームレスの子どもの数と

同様、政策のような要素をよく考え、問題に対処するための努力を考慮に

入れて、カリフォルニアを全部で４０位と評価した。コネチカットが最優

秀となる一方、テキサスが全部の成績評価で最悪となり、５０位と評価さ

れた。

サクラメントのホームレスのための便宜、 Loaves & Fishes（パンと魚）

のジョアン・バークは毎日、方向の定まらない子どもたちの窮状を見る。

「多くの点でこの子たちはまったく隠されたホームレスです」とバークは

言った。「彼らは家族と寝床を共にしていたり、友だちと一緒に住んだり、

ホテルで暮らしています。正確に数えるのはとても面倒です。」

ノースＣストリートにある Loaves（パン）キャンパスのマスタードシー

ドにいる２０人かそこらの子どもたちが毎日学校に通う。

ホームレスは「子どもにはとてもとても面倒です」とバークは言った。「彼

らは既知の世界をまるごと失ってきています。もはや彼らには近所の友だ

ちもいません。ペットも置き去りにしてきているかもしれない。両親はス

トレスで非常に疲れます。彼らは新しい学校にいる。それは子どもには打

ちのめされることです。」

自分がホームレスだと気づく子どもたちは「容易に信じない」し、日常生

活の苦難で身がすり減るので、しばしば授業に集中させるのにうまくいか

ないと学校の校長アンジェラ・ハッセルは言った。

全米の報告が連邦や州の政策プランナーに問題に対処することをたくさ

ん勧告する。なかでも、手頃な住宅をもっと利用しやすくする手段やホー

ムレスの子どものための栄養プログラムの増加、窮乏する家族のための医

療サービスの拡大、ホームレスの子どもの幼少期の教育を利用しやすくす

る手段など、生活の苦しい人びとに提供するプログラムを求める。

「まずなによりも私たちがしなければならないのは、私たちには問題があ

ることを人びとに了解させ、もっと家族や子どものために惜しまない法案

に集中させることです」とバスクは言った。

ホームレスのためのサービスを改善するため、サクラメント市と郡の指導

者らは教会や権利擁護団体、その他と一緒に処理していると当局者らは言

った。

ホームレスが逮捕される恐れなしに暮らせて、ゴミ収集や水道といった基

本的サービスを利用できる、規則で認められるテント都市を彼らは議論し

ている。他の指導者らに混じって、ケヴィン・ジョンソン市長は、この考

えに強い関心を表明してきている。

ホームレスの「新顔」に関する番組で、オプラ・ウインフリーの TV番組

が最近、ブルーダイアモンドのアーモンド加工工場近くの不規則に延びて

広がるテント都市を特集した。

一方、市の議会議員ロブ・フォンは、地元教会がホームレス家族を「里子

にする」のに同意して家賃の援助、財政やりくりの方便、助言指導を提供

する、「信仰とホームレスファミリー率先」を始めてきている。

また、市と郡はホームレスに役立つさまざまなプログラムのための連邦刺

激財源に、ほぼ５００万ドル獲得しようと努める。

「困難な問題に取り組むのをいとわないように思える新しい大統領と新

しい市長はもちろん、たぶんこの報告は希望の理由」だと Loaves & Fishes

のバークは言った。「まさにここサクラメントを含め、これがアメリカ全

域の問題であるのを、たぶん人びとは了解し始めることでしょう。」

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