■手遅れになる前にAIPACのユダヤ人を誰が止めるのでしょう?■
CommonDreams 06 May 2009
by メディア・ベンジャミン(コードピンク)

「ガザはどうなの?」と問うバナー(横断幕)を見せるため、AIPAC会
議中のワシントン、コンベンションセンターで警備員にタックルされてる
間、私の心はうずいていました。私の両腕を背中のうしろまでぐいと引っ
張って、他のコードピンクのメンバー5人といっしょにホールからひきづ
り出しているたくましいガードマンにはそれほど悩まされません。彼らは
彼らの仕事をしていました。

私の心をうずかせたのは、バナーをずたずたに引き裂いて、私が「ガザは
どうなんです?子どもたちはどうなんです?」とわめこうとしたとき、私
の口をいきなり手でピシャリとはたいた、AIPACのスタッフから感じた
憎悪でした。

私のそばに突進したとき、赤い顔をして汗ばむひとりの職員が、「とっと
と黙りやがれ。とっとと黙りやがれ。」と叫びました。「ここはそんなた
わごとを言う場所じゃない。ここからとっとと出ていきやがれ。」

私のハートをうずかせたのは、最近のガザへの旅の体験で出会った外傷を
負わされた子供たちのことを考えることであり、イスラエルが犠牲者で、
批判者はすべて反ユダヤ人かテロリスト愛好家、または私のケースのよう
に自己嫌悪のユダヤ人との、見せかけの夢のような野心のなかで生きてい
る6000人のAIPAC大会出席者によって、どう彼らの苦痛が否定され
るかです。

いま、イスラエルの政策に反対する国際的な大キャンペーンがあるのを認
める会議をAIPACの常任理事ハワード・コールが開いたのは、ひどく興
味をそそることだと私は悟りました。スペインで3万人が行進する写真、
イスラエル製品のボイコットを求めるイタリアの労働組合員、イスラエル
を非難する決議26号を可決する国連人権会議、グローバルなボイコット
や投資資本引き上げと制裁キャンペーンを盛り上げているイスラエルの
アパルトヘイト週間を、彼はあざやかに叙述しました。

この世界的な運動、中東から広まる国連のホールとヨーロッパの首都の同
調的反応が、国際平和組織の会合で言葉に表され、メディアから市庁舎の
会合まで、キャンパスから街の広場まで、全米中に広がっていると彼は警
告しました。「このキャンペーンはもはや、政治的な極左とか極右とかの
たわごと(狂乱のことば)に制限されるものでなく、ますますアメリカの
主流に入り込んでいる」と彼は嘆きました。

でも、アメリカのユダヤ人社会の中でさえ、なぜこの運動にそのような急
増があったのかを、コールは説明しませんでした。主として女性と子ども
の死者1300人を残したイスラエルの壊滅的なガザ22日間攻撃に、世
界がたまげ、憤慨したと、彼は出席者に伝えませんでした。自宅から逃げ
る一般市民の殺害、白リン弾使用、家屋・学校・モスク・病院・国連建物・
工場への爆撃に彼は言及しませんでした。ひどく困窮している人道援助を
150万人に届かないようにして、再建を不可能にさせている、ガザ地区
の継続する残酷な封鎖について彼は話しませんでした。

イスラエルへの即時包括的武器停止を要求しているアムネスティ・インタ
ーナショナルのような人権団体によるセミナーは会議にありませんでし
た。代わりに、次々に、しきりにAIPACの機嫌をとりたがる当選したア
メリカ当局者らが、引き続きのイスラエルへの財政援助を言質として与え
ました。ガザを訪問したわずか一握りの議員のひとりだったとの事実にも
かかわらず、ジョン・ケリー上院議員は彼が目撃した大規模破壊について
一言も言いませんでした、そしてイスラエルへの軍事援助300億ドルが
「全額支払いを果たされる」のを保証するのに、彼は上院外交委員会の議
長としてなんでもすると誓約したのです。「アメリカは軍事援助を続けて
いく、そしてイスラエルはその軍事力を保持していく」と、彼はあくまで
主張しました。民主的に選挙で当選したハマス政権との会談を要求する代
わりに、ケリーは「ハマスはすでに前の選挙で勝利している、私たちは次
は彼らに勝たすわけにいかない。」と言いました。彼はヘブライ語で「Am
Yisrael Chai-Israel lives!」と数回叫んでスピーチを終えます。
イスラエルは新たな入植活動を凍結すべきだと、少なくともAIPACに伝
えたジョー・バイデン副大統領でさえ、イスラエルのガザ侵略と引き続き
の封鎖によって引き起こされる進行中の人道危機について一言も言いま
せんでした。会議に何百人といた政府当局者らは、ガザの包囲を解除せよ
との国連または国際社会の要求をあえて繰り返しませんでした。
共和党下院議員エリック・カントールは最も感情に訴える興奮したスピー
カーのひとりでした、そしてイスラエルとすべてのユダヤ人を一掃すると
決意する邪悪な世界的動きの犠牲者としてイスラエルを描写しました。
「震えながら、ガス室に導かれた裸の犠牲者」を生き生きと再現して、彼
はイスラエルを保護するのに手遅れになるのではないかと知りたがりま
す。「いつ手遅れか?」と、彼は何度も何度も繰り返しました。

私は同じ事をいぶかしく思います。イスラエルが自滅するのを止めるのに
手遅れはいつなのかしらと?さらなる暴力の脅しと憎悪が答でないと
AIPAC出席者に教えるのに、間に合わないのはいつか?パレスチナを占
領することで、私たちが遺憾に思う害悪に私たちがなっていることを実感
するため、かつておそろしいホロコーストの犠牲者の、わがユダヤ民族の
凝り固まった本心を明かすのに手遅れとなるのはいつなのか?世界を癒
すため、心から取り組むことによってヘブライ語の「tikkun olam」が意
味する、回復するのに手遅れとなるのはいつか?ガザの子どもたちに涙を
流し、ガザの子どもたちもまた神の子であるのを受け入れるのに、世界の
ユダヤ人にとって手遅れとなるのはいつか?

私はAIPACで私の問いを口にすることはできませんでした。「とっとと
黙りやがれ」と迫る、憎しみに満ちたスタッフの汗ばんだ手でもって口止
めされました。でも、AIPACのすごい資金と影響力にもかかわらず、ユ
ダヤ人社会のますます多くの仲間が、前に進み、黙っているのを拒絶する
のを確かに感じます。遅すぎないことを私は祈るのみです。

▲来るべきガザへの代表団に関する情報はサイトをご覧ください。
www.codepinkalert.org/gaza

メディア・ベンジャミン(medea@globalexchange.org)は、グローバル
エクスチェンジ (www.globalexchange.org)とコードピンク:平和を求
める女性たち(www.codepinkalert.org)の共同創立者です。

● AIPAC:ワシントンの国会議事堂から歩いて数分のところのビルに事
務所をかまえるAIPACは、ワシントンで最強のロビー団体であり、
イスラエルに有利な動きを促進し、不利な動きをつぶすため、議会や政
府に強力に働きかけることを任務としており、実質的にはイスラエルの
「第2の外務省」の役割を演じている。

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■アメリカの官僚がイスラエルの核兵器に言及■
International Middle East Media Center 08 May 2009

オバマ政権の官僚が、イスラエルの核兵器保有を暗示して、イスラエルの
怒りを喚起した。

アメリカが同盟国イスラエルの核兵器保有の事実を認めてこなかったな
か、前イスラエル・オルメルト首相は去年、その存在を認めた。

反核活動家のバヌヌは、イスラエルの核プログラムを写真と証言で暴露し
た罪で19年間イスラエルの刑務所で過ごした。彼の釈放の条件として、
彼は外国人や記者と話す権利を奪われている。

だが、アメリカとイスラエルはどちらも、およそ30(?)の核弾頭につ
いて「聞かず、語らず」のスタンスを維持してきた。

それならば、国務長官補佐はタブーを破ったことになる。彼女はニューヨ
ークでのスピーチで核不拡散条約に加わるべき国として、インド、イスラ
エル、パキスタン、北朝鮮をあげた。

イスラエルを含めることで、彼女は30年におよぶアメリカの沈黙を破っ
た。


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