■イスラエルはバラク・オバマを暗殺するか?■ICH
6 January 2010 by ジェフ・ゲイツ

罰を受けずにアメリカの大統領を暗殺するには、あらかじめお膳立
てが欠かせない。イスラエルが成功するには、その行為がまことし
やかに非難される悪人が欠かせない。新興の事実のパターンが、そ
のようなあらかじめお膳立てがかなり進行中であること、もしかし
てパキスタン人がそれと認められる犯人かもしれないことを示す。
悪人に汚名を着せる最近の過去歴が予期すべきは何かを見抜く眼識
を提供する。

数年の成り行きから、サダム・フセイン、野蛮な暴君は、忠実で大
切なアメリカの同盟国から、すぐに大量破壊兵器を配備できる悪の
枢軸メンバーとして描かれる国家の指導者に変身させられる。その
描写はウソだったが、もっともらしいウソはイラク侵略を正当化す
る助けとなる確かな悪者をでっち上げるに十分だった。

同様に、そのありとあらゆる犯罪記録でタリバンは長いあいだ彼ら
のイスラムの作り替えの血も涙もない抵抗で、その残忍さによって
のみ他よりすぐれる偏屈気味なイスラム教原理主義者だった。ソ連
のアフガン占領中には、猛々しいムジャヒディン(イスラム戦士)
として彼らはほめたたえられ、勇ましい自由の闘士として、ロナル
ド・レーガン大統領によって熱烈に歓迎された。

9.11の挑発の前段階で、あの大量殺人より6カ月前にアフガニ
スタンのバーミヤンの古代仏像が破壊されたとき、その肯定的な「烙
印」がいきなり変わった。タリバンが責任を負ったとき、主流メデ
ィアが「文化的ホロコースト」として描いたことで、彼らは異常な
悪として世界中で再烙印を押された。そのようなパワーオブアソシ
エーション(権力が関連する)工作をお膳立てするときにはタイミ
ングがすべてだ。9.11までには、タリバンは世界第一級の悪人
として見られていた。

イスラム国家からもっともらしい犯人を作り出すため、心の基礎単
位になるイメージを操作するとして、同様のあらかじめお膳立てが
米国で進行中である。事実に頓着なく、あの繰り返されたイラク大
量破壊兵器の報道が広く一般に認められる「コンセンサス」をもた
らしたのを心に留めることだ。

同様に、幾度となく繰り返されるイラン大量破壊兵器の脅威が、事
実の根拠なしに核兵器能力の印象を着実に与えてきている。だが、
悪人をあらかじめお膳立てするときに、事実はポイントではない。
標的とされる全住民が誘導されて信じることができるかどうかが、
核心だ。

昨年12月半ば、米国のイスラム教徒の学生5人がパキスタンに旅
行した、そして「国内産のテロ」の脅威に関する突然のあたふたす
る報道を引き起こした。どの報道もイスラム教徒の精神科医による
テキサス、フォートフッドでの最近の銃撃に言及した。他の一連の
事件が、必要な「イスラムの悪人」にたどれる暴力発生のもっとも
らしさを強化するのを助けた。

近くのブルックリンでの二審に加えて9.11容疑者の公判がマン
ハッタンで行われると今月司法省が発表した。数カ月耐えるだけに
見積もる1億5000万ドルの経費を説明するのに、地元職員らは
大晦日の祝いに欠かせない大騒ぎの広範囲の警備にたとえた。「イ
スラム」の暴力のもっともらしさを高めながらアメリカ人を不安に
しておく、意図的に人目を引こうとする宣伝キャンペーンにこれら
の公判は類似する。

・不安、もっともらしさ、動かされやすさ

最もしっかりと警護された現代の大統領に、これまでどんなふうに
暗殺者が達することができたか?警護突破口のもっともらしさはす
でにあらかじめお膳立てされてきている。オバマ主催の初のディナ
ーパーティで、リアリティTV番組のため野心に燃えた2人の競争者
が大統領の握手の距離内に来ることでホワイトハウスの警護の裏を
かいた。なぜこんなことが起こりえたのか、まだ誰も認めてきてい
ないが、大統領とファーストレディの両方にアシュケナジ(独・ポ
ーランド・ロシア系ユダヤ人)の首席補佐官がいる。

1995年11月リクード党員が至近距離からイスラエルのラビン
首相を撃ったとき、ボディガードらが彼を護っていた。暗殺者Yigal
Amirは、入植地で暮らすユダヤ人にとっての脅威として彼のラビン
殺害を正当化するために超保守的な正統派ユダヤ主義の概念を引き
合いに出した。リクード党のベンヤミン・ネタニヤフ党首はラビン
が暴力の脅威を挑発すると評される一連の大会を率いた。1996
年6月ネタニヤフが首相に選ばれると、ただちにラビンによって合
意されたオスロ・平和国家プロセスの履行を妨げようと努めた。

ネタニヤフに道を開くクリーンブレイクAと題される新政策、「そ
の領域(すなわちイスラエル)を確実にするための新戦略」を準備
するため、同年、リチャード・パールがユダヤ系アメリカ人チーム
を率いた。当時国家安全保障委員会の委員だったパールは2001
年にその議長になった。クリーンブレイクAの中心となるテーマは、
イスラエルはパレスチナ人国家の返還を停止すべき、代わりに最優
先としてイラクの指導者サダム・フセインの殺害を含める攻撃的戦
略を追い求めるべき、というものだ。
(リチャード・パールはこの後ラムズフェルド国防長官の最高顧問
となってイラク戦争の立役者となる)

親イスラエルの過激論者たちが、パレスチナ領土のパレスチナ人へ
の返還を保証するバラク・オバマによるうなずきを見つけるとなる
と、彼の暗殺の可能性は大いに増してくる。イスラムの熱源のせい
で彼の死がもっともらしく見えてくるには、いま進行中のことに類
似してあらかじめお膳立てが欠かせない。一般大衆が誘導されて信
じられることで事実を置き換えるには、誤った指図を信じ込ませる
ため心の準備期間が欠かせない。

たとえば、2006年7月、作家のジム・ギルクリストとジェロー
ム・コルシが、ヒズボラのテロリストがメキシコ国境を越えて潜ん
でおり次の9.11をたくらんでいると主張する「Minutemen」を
出版した。ヒズボラを追ってイスラエルがレバノンを侵略して14
日後、「Minutemen」は9.11攻撃の現場、グラウンドゼロで市
場に出された。米国がまた攻撃をこうむっていたなら、イランが支
援するヒズボラは了解される犯人だっただろうし、イラン攻撃のも
っともらしい理論的解釈を提供していたことだろう。

2005年初頭に発表された「アトミック・イラン」や「イランの
気の狂ったムッラー」どもを先制爆撃することを米国にもイスラエ
ルにも要求することを含め、コルシは相変わらず人の心のあり方を
準備する出版物の多作の源だ。彼の最新の発表物は「ザ・オバマ・
ネーション」。47万5000部の初版注文殺到で、次期大統領へ
の彼の攻撃はただちにニューヨークタイムズ紙のノンフィクション
部門ベストセラーリストのトップになった。もしオバマが暗殺され
ることになれば、暗殺は彼の改められるイスラエル政策ではなくて、
彼の「社会主義」の反対にたつものと、コルシの本はもっともらし
さの増幅する構成要素を提供することになるだろう。

・危機を必要とする予定表

他の最近のできごとが、暗殺者が海外から米国に入国できたもっと
もらしさを高める。今月、国家機密などにかかわる輸送機関のセキ
ュリティ審査のマニュアルがインターネットで投稿されたのを、国
家安全保障部門が認めた。アフガニスタンへの増派命令が、過激派
が国境を越えてパキスタンに追い立てられ、そこから米国に運ばれ
るばかり、とのもっともらしさを高める。ノーベル平和賞を受けた
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを連想させるオバマのノ
ーベル平和賞は、オバマもまた暗殺者の手にかかって死ぬことにな
り、彼の「ブランド」は今や彼がイコンとなるのをいやというほど
高めてきている。仮にシオニストの過激論者が中東または南アジア
で危機を引き起こすのにしくじっても、アメリカの初の黒人大統領
の殺害が注意をわきへそらす危機として十分なはず、いま彼らがイ
スラム教徒に対する憎悪を売買するのと同じやり方で、白人と黒人
間の憎悪を触媒作用によって大きく変えるために特に彼の立候補を
プロデュースした人々が彼の死を利用する。

バラク・オバマがイスラエルの利益にかなう限り、彼はうれしさで
いっぱいの人生をおくり続けるだろう。パレスチナ人のために言う
べきこと、正義がゴールにふさわしいと彼が匂わせるとしたら、脅
威を消すためにあらかじめお膳立てがすぐ使える状態にある。同様
に、きっと彼は進行中のアメリカの少数による寡頭制支配と無力に
する負債を着々と積み重ねることを破ろうと努めるだろう。

彼の死はきっと人種暴動を引き起こすだろう、反ユダヤ主義から犯
人を防御するとよそおって、国家安全保障省は扇動工作員らを護る
事態に備える。

イスラエルはアメリカ大統領を暗殺するか? もしウィリアム・フ
ルブライト上院議員とロバート・ケネディ司法長官が1962年に
イスラエルロビーにうまいこと外国の諜報員として登録するのを押
しつけていたら、いま私たちは一体どんな世界に住んでいたことだ
ろう?もしジョン・F・ケネディが1963年にイスラエルの核施
設の国際的査察を強要するのに成功していたなら、世界はどれほど
違っていたことか?

ロバート・ケネディが1968年に大統領の地位をめざすと発表し
たとき、イスラエルが中東における核兵器競争を燃え立たせるのを
止めるためのJFKのキャンペーンを彼が復活させるかどうか、テル
アビブはわからなかった。国内のロビー活動として偽装されるイス
ラエルの工作の透明性を彼とフルブライトがまた得ようと努めるか
どうかもまた、誰もわからなかった。

RFKが1968年6月に殺害されたとき、殺し屋はパレスチナ人だ
った。その教訓はパキスタンで失われることがあってはならない。
ワシントンとの取引でイスラムバードは1973年のフルブライト
の率直な評価、「イスラエルはアメリカの上院を支配する。」もま
た想起すべきだ。しっかりと影響がはまり込む、今から35年前の
1974年に、フルブライトは逝った。

http://criminalstate.com/2010/01/will-israel-assassinate-barack-obama/


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