■ユダヤの国家主義の邪悪な面■Redress 19 March 2010
9.11ーイスラエルがやったのを米軍は知っている
by Dr Alan Sabrosky

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はかつてリクードの集ま
りで、「イスラエルは他の国々と同様ではない」と一言した。妙な
話だが、そのとき彼は真実を話していた。そして人がそれを「シオ
ニズム」と判断してもしなくても、ユダヤの国家主義について、こ
れ以上の証拠はどこにもない。

たいていの国と文化の国家主義にはポジティブ(建設的)とネガテ
ィブ(有害で実りのない)の両方の局面があってよいし、人々をひ
とつにして時々彼らを隣人に逆らう気にならせる。極端に走る過激
主義が出てくることがあり、それもよくあり、少なくとも私に思い
起こせるほぼすべての国家主義・独立運動にはいくぶんかある(た
とえば、フランスの国家主義運動にはThe Terrorがあり、ケニアに
はマウマウ団があった等々)。

だが、他の国家主義の運動での過激主義が逸脱であるのに対して、
ユダヤ人の国家主義における過激主義は典型的行動様式(普通のこ
と)だ。シオニストのユダヤ人(非宗教的かまたは遵守する人)を、
どちらも結果として起こるのでないなら、奪い取る人になりうる人
かまたはある一定のえじきのどちらかの、ユダヤ人から見た異教徒
(他の誰も皆)に取り組ませる。これはすべてのユダヤ人またはす
べてのイスラエル人が何が何でも手段を選ばずにと感じて行動する
ことを意味しない。だが、今日イスラエルが避けることができない
ことであるのを意味する。そして選出されるにふさわしいどのよう
な政府の下であろうとも(別の記事でポイントを詳しく説くとする)。

ユダヤ人の国家主義(シオニズム)と他の国々や文化のそれとの違
いは次の4部分からなると私は考える:

1)シオニズムは、それを「単なる」国家主義の文脈の外に置く、
魔女の煎じた外国人きらい、人種差別、極端な民族意識、軍国主義
の混合物であり、他のナチによって公言される苦痛をはるかにしの
ぐ。たとえば、私がアイルランド(英国領の北アイルランドと共和
国の両方)にいたとき、IRA暫定派のアイルランド共和国軍かまた
は連合したアイルランドを迫る何に限らず他のものが、プロテスタ
ントをキャンプまたは国の外に押しやることに対し、一片の目的が
あったとの徴候を私は何ら見たことがなかった、その方法を考えた
少数はたぶんいたかもしれないが。

2)他の国家主義者の運動が(そしてナチズムのような極端な民族
主義者の運動でさえ)そうではなかったという一面で、シオニズム
は他の国々におけるその信奉者の中で市民の忠誠心を徐々に傷つけ
る。たとえば、(アメリカの軍隊でなくてイスラエル軍で軍務に就
いたオバマの首席補佐官ラーム・エマニュエルについてはどっさり)
米国にまさってイスラエルに認める優位を、巧みに出し抜こうとし
て、公然と二重市民でない人々を含めるアメリカのユダヤ人のかな
りの大多数が、(イスラエルと米国への)「二重忠誠心」と呼ばれ
る政治的重婚の形に傾倒する。そしてアメリカの他の限定できる民
族や人種グループによって信奉される国民的あるいは文化的アイデ
ンティティの意味でまったく類例を持たない。米国のナチ協会でさ
え、ひとたびドイツと米国が戦争を始めると、そのメンバーのほと
んど全員が米国の軍隊の志願兵のせいで消滅した。

3)典型的な国家主義者の運動の「敵」は占領する権力とおそらく
その同盟国だ、そしてひとたび独立が達成されると、占領する権力
との通常の関係は偽りなく普通のことだが、シオニストにおいては、
ほぼそこにいる全員が現実の敵か潜在的な敵で、もっぱら接近して
非常に長い敵のリスト(それはいまアメリカの標的リスト)に置く
ことで異なる。

4)(民族統一主義者と分離派の変異体を含める)国家主義者の運
動のほとんどすべてがしかるべき所に全住民で独立国家を作るか、
または(1938年ドイツに併合される1930年代のチェコ北部
スデーテン地方の住民のような)切り離された人々を再統一する目
的を持つ。他の先住民の全住民の無差別の排除を含めることは国家
主義者の運動には非常にまれで、それはアメリカで成功した植民地
主義者の運動に断然はるかに共通する。あるいはそのことが、たと
えそれについて知っていたとしても、大部分のアメリカ人がイスラ
エルがパレスチナ人にしていることにあまりかまいたがらない理由
だ。なぜなら、もっと長く、もっとローテクの仕方で、北米のヨー
ロッパ人がアメリカ先住民・インディアンにしたことに比べて何ら
違わないからだ。

中東和平の見込みと、国内のユダヤ人ロビーのとりこになった状態
であろうとなかろうと他の国々にとって、これのかかり合いはぞっ
とさせている。核兵器庫を有する国で真に迫る聖書のモーセ5書は、
誰に限らず人を躊躇させて服従させないかまたは買収して服従させ
ないのに十分なものだろう。このごろは、笑顔で快く受け入れると
してオバマ政権とオバマの明らかな好感に公然とウソっぱちを並べ
た代わりにイスラエルの好感を与えられる、米国政府を包囲する。
ネタニヤフのわが「アンクル・トム」がワシントンに達する。

シオニストか否か、軍のヒーローという名誉を与えられる私自身の
いわばパンテオンに残る故モーシェ・ダヤン将軍は、伝えられると
ころでは、イスラエルの安全保障は他者によって狂犬として見られ
ることいかんによると認めていた。彼はたぶん的を得ていた。だが、
他の皆の優先する反応が、狂暴になって噛みついてよいとなる前に
その狂犬を殺すことになっていることに、彼は注意するのを怠った。
それは考慮しがいがある選択肢だ。

▲ Alan Sabrosky(ミシガン大学、博士号)はアメリカ海兵隊10
年歴の退役軍人で、アメリカ陸軍戦争大学の元研究管理者。
彼にはこちらから連絡ができます。→ docbrosk@comcast.net

△ サブロスキー博士の「アグリーな真実」についてのインタヴュー
はオーディオで聴くことができます。↓
http://www.informationclearinghouse.info/article25028.htm


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