■イスラエル人はガザ小型船団に乱入する前に射撃を開始したと
 釈放された活動家たちは述べる■
ガーディアン紙
01 June 2010 by Dorian Jones in Istanbul and Helena Smith

急襲を説明する第一目撃者がイスラエル当局によって出された言説
を否定する

ガザに救援物資を運ぶ小型船団へのイスラエルの襲撃の生存者たち
が今日ギリシャとトルコに帰ってきて、少なくとも10人が死亡し
た急襲の第一目撃者の話をする。

1歳の赤ちゃんと共にイスタンブールのアタテュルク空港に到着す
るトルコ人活動家ニルフェル・セティン(Nilufer Cetin)は、最悪
の衝突と全死者数の現場であったトルコ国旗を立てるフェリー、
Mavi Marmara号に乱入する前にイスラエル軍は射撃を開始したと
言った。武力行使は乗船部隊が攻撃されたとき始まったとイスラエ
ル当局は言ってきている。

「きわめて邪悪で非常に強硬な衝突が起こりました。Mavi
Marmara号は血の海です」とニルフェル・セティンは言った。彼女
の夫はMavi Marmara号の機関長だ(まだイスラエルに拘束されて
いる)。

対決の間、彼女と子どもはキャビンのバスルームに隠れたと彼女は
リポーターに伝えた。「作戦はただちに射撃で始まりました。最初
は警告の発砲でしたが、Mavi Marmara号が止まろうとしないと、
警告が攻撃に変わりました」と彼女は言った。「音響弾と発煙弾が
撃ち込まれ、あとで彼らはガス弾を使用しました。爆撃に続いて彼
らがヘリコプターから乱入しはじめました。」

セティンは釈放された一握りのトルコ人活動家のひとり、300人
以上がまだイスラエルで拘留中だ。刑務所の状態は彼女の子どもに
はきっと苛酷すぎると警告された後、イスラエルからの送還に同意
したと彼女は言った。

「私は故国に送還された最初の乗客のひとりです、理由はただ赤ち
ゃんがいたからです。私たちがイスラエルのアシュドッド港に着い
たとき、イスラエル内務省や外務省の職員と警察に出迎えられまし
た。兵士はいませんでした。彼らはほんの少し質問しただけでした。
けれども、カメラ、ラップトップ(コンピュータ)、セルフォン(携
帯)、衣類を含める個人の所持品、すべてを没収しました」と彼女
は言った。

Kutlu Tiryakiは、小型船団の別の船の船長だった。「武器は持って
いない、私たちは人道支援物資を運ぶためここに来たのであって戦
うためではないと、彼らに絶えず言い続けた」と彼は言った。

「Mavi Marmara号への攻撃はまたたく間に起こった。12か13
隻の攻撃船にヘリコプターからの奇襲部隊も加えて、彼らは攻撃し
た。ポータブルラジオの受話器からガンショットが聞こえた。私た
ちはMavi Marmara号と通信するのにそれを使った、というのも、
私たちの通信システムが一時不通にされたからだ。それにまた攻撃
に使われる3機か4機のヘリコプターがあった。イスラエル人によ
ってクルーと一般市民が銃撃され、窓とドアが破壊されていると、
Mavi Marmara号から伝えられた。」

アテネに帰還した6人のギリシャ人活動家は襲撃の最中に電気ショ
ックを濫用されたことでイスラエル奇襲部隊を非難した。Sfendoni
号に乗船していたディミトリス・ギエラリス(Dimitris Gielalis)は
リポーターにこう語った。「突然、いたるところから私たちめがけ
てゴムボートが来るのを見た、するとたちまち完全武装のゲリラ隊
(奇襲部隊)が船に乱入してきた。彼らが迫り、プラスチック弾を
使った、私たちは無情な扱いをされ、電気ショックを受けた、考え
られる限りの手段を彼らは使った。」

フリーメディテラニアン(Free Mediterranean)号の蛇輪にいた
Michalis Grigoropoulosはこう言った。「私たちは国際海域(公海)
にいた。イスラエルは彼らが海上演習を実施する正規の道を完全に
外れた海賊のように行動した、そして私たちの船を没収した。彼ら
は私たちを人質にとり、私たちの頭に銃を突き付けた、ヘリコプタ
ーから不意打ちをかけて催涙ガスと弾丸を発射した。私たちにでき
ることは皆無だった... 橋の上で車座になるのに抵抗しようとした
人たちは電気ショックをくらった。」

船はガザ行きの人道支援物資でいっぱいで「それ以上なにもなかっ
た」とあくまで主張したGrigoropoulosは、ひとたび拘留されると
人権活動家は弁護士またはテルアビブのギリシャ大使館と連絡を取
ることを許されなかったと言った。「彼らはトイレにいかせてくれ
なかった、食べるのも、水も飲ませてくれないで、ずっと私たちを
ヴィデオに撮っていた。彼らは、携帯電話、ラップトップ、カメラ、
所持品、すべてを没収した。彼らは書類を持っていることだけを私
たちに許した。」

作戦で負傷した20人以上のトルコ人活動家を迎えに行くのにイス
ラエルに3機の救急飛行機を送っていたとトルコは言った。

3機のトルコ航空機が待機中で、他の活動家を乗せて帰還するのを
待っていると首相官邸は言った。

http://www.guardian.co.uk/world/2010/jun/01/gaza-flotilla-eyewitness-accounts-gunfire

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エルサレム時事:トルコのメディアは3日、親パレスチナの支援
船団拿捕(だほ)事件で、犠牲となった活動家9人全員が銃で撃
たれて死亡したと伝えた。8人がトルコ人で、残る1人が米国人
という。9人の遺体はトルコに搬送され、検視が行われた。イス
ラエル外務省報道官は「犠牲者の国籍は確認していないし、 検視
をする時間はなかった」と述べた。

AFP通信によると、船団に参加したトルコ系の慈善団体「人道
支援基金(IHH)」は、十数人が行方不明だと主張している。

(時事通信 2010年6月3日)


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