■イスラエルのイラン空爆にゴーサイン■
ハフィントンポスト紙 23 July 2010 by Jamal Abdi

イスラエルのイラン空爆にゴーサインを出す決議が下院共和党議員
連によって持ち出される

下院の共和党議員がイスラエルのイラン爆撃作戦行動にゴーサイン
を出そうとする法案を提出してきている。下院決議案1553は、
イランへの軍事攻撃に明白な支持を与えて、「軍事力の行使を含め
て」イランに対して「必要不可欠なあらゆる措置」のイスラエルの
行使を米国議会は支持すると明記する。空爆はおそらくアメリカの
国家安全保障の権益に壊滅的になりうるし、中東を「悲惨な」地域
戦争に巻き込みかねないと、米軍幹部は警告してきている。

下院共和党議員の3分の1近くが署名してきている決議は、何ヶ月
も、先頭に立つ発起人Louie Gohmert下院議員(テキサス共和党)
によって公然と論じられ、広められてきている。全米イラン系アメ
リカ人会議は法案に反対する呼びかけの先頭に立っており、当事者
たちに下院共和党リーダーJohn Boehnerに決議を非難するよう要
求せよと強く主張する。

法案の提出は、オバマ大統領が「力を失わせる」議会のイラン制裁
の法的措置に署名して以降、大きくなっている軍事攻撃要求の復活
傾向と同時に起こる。Bill KristolやReuel Marc Gerechtのような、
イラク戦争を入念に準備することで道具になったネオコンらが軍事
行動の要求を増大させるのに先鞭をつけてきている。

前ブッシュ政権のタカ派の事務次官(国連大使)ジョン・ボルトン
は、近ごろイスラエルをイラン攻撃に駆り立てるゲームプラン(行
動計画)を張りめぐらしており、部外者はイスラエルの自衛権の問
題としてそれを組み立てることで空爆に対する「広い支持を作り出
す」ことができると論じる。軍事攻撃の支持者ボルトンは、イラン
に対して「先制攻撃という特有の方策を擁護する」べきだと言って
いる。 米国議会は「そのような攻撃を支持することや手初めにふさ
わしく目に見える議会の支持があるのを明瞭にさせてよいし、オバ
マ氏のおそらくこのような攻撃に否定的な反応について正当に心配
するイスラエル政府を再保証して元気づける」ことができると、彼
はしきりに力説する。

ネオコンからの熱意にもかかわらず、米軍の最高幹部は対イラン軍
事攻撃の多くの危険を警告してきている。ロバート・ゲイツ国防長
官は、「中東での何か別の戦争は最後にする必要がある。その実、
たくさんのレベルで災害を引き起こすのは確かだと思う」と主張し
てきている。統合参謀本部議長マイク・マレン海軍大将は、「イラ
ンの核兵器入手は極端に不安定にするものだ。彼らを攻撃すること
も同類の成り行きをもたらすことになる。あの地域はちょうど今非
常に不安定なので、我々はとにかくそれをさらに大きくする必要は
ない」と述べ、攻撃について彼特有の真剣な保留を口に出してきて
いる。デイヴィッド・ペトレイアス(アメリカ中央軍)司令官は、
イラン攻撃は全住民を分裂させるのではなく団結させるためイラン
政府によって利用されることになると警告してきている。

イランへの先制軍事攻撃の成り行きを査定するため、前年を通じて
シミュレーションが進められてきている。ブルッキングズ研究所の
Sabanセンターによる1つのそんなシミュレーションが、空爆は中
東領域を戦争に巻き込む紛争に米国を引き込むものであり、イラン
国民を団結させて野党を取りこわす好機としてイランに攻撃を行使
する権限を与えるものであると下した。シミュレーションはまた、
攻撃はイランの核プログラムを破壊できない、まあやっと数年あと
戻りさせるだけだと下した。

オックスフォード研究グループがその答申を補強する報告を最近公
表して、イスラエルの攻撃は災害を引き起こすことになり、またイ
ランの核プログラムを停止させるのもありそうもないと警告した。
代りに報告は、攻撃が世界の核不拡散条約から手を引くこと、果敢
に核兵器を開発しようと努めるのを、イランに確信させることにな
りかねないと結論づけた。

それどころか、戦争の恐怖の影が募ることがイランの野党に不利に
影響するとイラン人活動家たちは強く主張してきている。「オバマ
が軍事的脅威をもうけなかったほんの事実がグリーンムーブメント
を可能にさせた」とAkbar Ganjiは注目した。「軍事攻撃はすべて
を台無しにするものだ。」

△元国連大使ジョン・ボルトン:
彼は今年5月25日付ウォールストリートジャーナル紙に「イラン
と北朝鮮が進撃する」という論説を寄稿。また、今月7月には「朝
鮮半島統一に向け、中国に覚悟を迫らねばならない」と論じている。


♯お知らせ♯

きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容に

なっています。こちらもごひいきに。

http://tequilamama.blogspot.com/