■ CNNの記者:イラク"戦争犯罪"の場面(フィルム)を
ネットワークが検閲して削除した■
Raw Story
20 September 2010 by Daniel Tencer

PTSD(心的外傷後ストレス障害)を病むCNNの前のイラク特派員
が、米軍による戦争犯罪を説明するものを撮影した彼のフィルムを
彼の雇い主は流そうとしなかったと言っているとオーストラリアの
ニュースソースが報じる。2006年から昨年までCNNのためイラ
クを担当したマイケル・ウェアはその出来事を、「仮にそんな問題
があるとすれば、小さな戦争犯罪」と評する。2007年、ウェア
はアルカーイダ戦闘員に支配されたイラクの人里離れた村に米軍兵
士の一団と一緒にいた。護身用に武器を持ち歩く十代の男の子が通
りにいたとウェアは言う。「その子が私たちのいた家に近づいた、
私たちの背部を注意して見ていた米兵のひとりがその子の後頭部に
まっすぐ銃弾をぶち込んだ。弾はあいにく男の子を殺さなかった」
とウェアはブリズベーンタイムズに引用されるまま、Australian
Broadcasting Corporationに話した。その出来事の場面はCNNの
上役らによって放送するには「生々しすぎる」と見なされた。

以下、ブリズベーンタイムズのウェアの引用文:

私たちは全員、男の子が死ぬまで20分、彼の苦悩に満ちた呼吸を
聞いて過ごした。

この瞬間、私の前にいるこの人間に起こっていることにもかかわら
ず、彼を助けるよりも最悪でも彼の死去を楽にしようと試みるより
も、私が撮影の構図に気をもんでいることに気がついた。

もちろん、私がうまく再現しようとねらっていた冷淡さ(知らん顔)
の周りの兵士のように、私はどうでもよかった。

ウェアは出来事のフィルムに"夢中(取り憑かれる)"になり、繰り
返しそれを上映したと、タスマニア大学でジャーナリズムを教える
ウェアの友人John Martinkusは言う。

「いわば彼はこんなだった、"どうしてただそばにいて起こったこ
とを見守っていられたのか?" それは全く恐ろしい、彼が直面して、
まだその上にそれと格闘する、全くぞっとするようなあからさまの
良心的なチョイスだった」とMartinkus言う。

場面のフィルムはCNNのもので、それを彼自身で公表することはで
きないとウェアは言う。

交戦地帯にほぼ10年のトラウマ(外傷性障害)から立ちなおるた
め、このオーストラリア市民は、昨年12月、出生地ブリズベーン
に戻った(彼はCNNに移るより先にタイムズのためにイラクとアフ
ガニスタンの戦争を取材した)。

ブリズベーンタイムズによれば、彼はPTSDに苦しみ、「悪夢、フラ
ッシュバック、不眠症、躁うつ」に耐えると彼の家族の一員は話す。

報道によれば、従軍記者として勤務期間中にウェアは誘拐された。
Men's Journal で詳しく話す出来事で、彼はアルカーイダの将軍
Abu Musab al-Zarqawiの取り巻きによって強奪された:

彼らはバグダッドの平凡な建物の中にウェアを引きづり込み、横断
幕をつるして、彼のカメラで自分の処刑を録画する覚悟をさせてい
た、イラク人の友人、以前のバース党の党員が、彼らが彼の命を助
けるとせがむまでは。「それからというもの三日間ホテルの部屋を
出なかった」と彼は言った。「私は何週間も吐き気をもよおした。」

ウェアはこうやって「イラクでアルカーイダによって捕らえられ後
で解放された唯一の西欧人」になったと、オーストラリアでABCが
報じる。

CNN特派員は、時には論争に踏み込むことで知られてきている。
2006年、彼は忍び寄って米軍を殺す戦闘員の不完全な場面を放
送して当時のドナルド・ラムズフェルド国防長官を刺激し、「CNN
は目下、敵のプロパガンダ(宣伝)映画の宣伝係として尽くしてき
ている」と宣言させた。

2007年にはだれかブロガーが、ジョン・マケイン上院議員によ
るバグダッドの記者会見を妨げるとしてウェアを非難した、マケイ
ンは同時にホワイトハウス(大統領選)立候補に本腰を入れていた。
ウェアはその申し立てを否定した、証拠になるビデオが、ウェアの
否定を支持したとRaw Storyは報じた。


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