■戦争は選挙の争点でなければならない■Truthdig
27 October 2010 by エイミー・グッドマン

きびしい中間選挙からほんの頃おい先に、告発者ウェブサイト
WikiLeaksが史上最大の軍の機密リークを公衆の目にさらしました。
米国のイラク侵略と占領に関してほぼ40万件のペンタゴン秘密文
書がオンラインで入手できました。非常に念入りな項目ごとに文書
は、ジョージ・W・ブッシュが"任務完了"を宣言して以来、イラク
人が受けてきている日常の暴力、殺人、レイプ、拷問の連発を描写
します。「イラク戦争ログ(The Iraq War Logs)」と呼ばれる
WikiLeaksの公表は、ヨーロッパでは大ニュースの首位を占めてき
ています。けれども米国では、議事日程に載ったセッティングの日
曜トーク番組でそれについての言及をほとんど正当化しません。

第一に、文書は彼ら自身です。 私はWikiLeaks.orgの創立者で編集
長のジュリアン・アサンジと話をしました。彼はこう説明しました:
「これらの文書は2004年の前半・後半から2010年の初めま
でを取り扱う。国内の米軍の報道によれば、これまでに公表されて
きているのに比べ、それは戦争のこの上ない正確な記述です。...犠
牲者ごとに、どこでそれが起こり、いつ起こり、誰が関係したか。」

ロンドンのガーディアン紙で調査編集者のデイヴィッド・リーは、
「リークは歴史の素材を表す。...仕上げを施していないありのまま
の説明は何だって私たち多くが心配すること、多くのジャーナリス
トが積年を通じて報じようと試みること、イラクが、不必要な殺害、
一般市民の大量殺人、拷問、激しく殴り殺される住民から成る、現
実の血祭り、血の海になったことを確認する。」 と私に言いました。

味気ないお役所的な言葉づかいと軍隊のわけのわからない言葉でま
ん延する報告は、細かな点で恐ろしい。ウェブサイトに行って数十
万の文書を調べてください。「レイプ」「殺人」「処刑」「拉致」
「斬首」のような言葉が記録の何百から幾千に至るまでどこまでも
巡ります。そして暴力の程度や規則正しさばかりか、最終的にイラ
ク一般市民の死亡者の最新の総数を文書で証明します。

十分根拠のある文書で裏付けるイラク人死亡者に関して、じっくり
念入りに研究されるデータベースを保持する英国に本拠を置く「イ
ラク死者数(Iraq Body Count)」は、イラク戦争ログがこれまで
記録されていない追加の1万5000の一般市民の死亡者を文書で
証明すると見積もります、侵略が始まったときから合計15万人以
上となる死亡者を提示します、その80%が一般市民です。

1つの事例で、2007年2月に米軍武装ヘリコプターによる攻撃
を受けて2人のイラク人が降服しようと試みていました。搭乗員た
ちが彼らの基地を呼び戻して「彼らが機に降服するはずがなく、依
然として有効な攻撃目標」だと命じられたのをログが明らかにしま
す。2人は殺されました。そのヘリコプター部隊は、数カ月後、バ
グダッドで民間人の集団を攻撃し、ロイター通信社の2人の社員を
含めて男性全員を殺して、子ども2人を傷つけたのと同一でした。
これもまたイラク戦争ログにおいて文書で裏付ける事例は、人目を
引くようなWikiLeaksの公表のもう一つの主題、コラテラルダメー
ジ(軍事行動によって民間人が受ける人的および物的被害)と呼ぶ
ものでした。付随する軍の無線音声と共にアパッチヘリコプターの
有する過激な襲撃ビデオが、一般市民を殺りくしたとき兵士らがあ
ざけって悪態をつくのをあばきました。そして世界中で大ニュース
になりました。

仮に軍事作戦がこのような秘密厳守の対象外だったらどうか、仮に
武器を上げて降服しようと試みる2人の男性の2月の殺害が表立っ
ていたらどうか、想像してみてください。仮に調査があって適切な
刑罰の措置がとられていたらどうだったか。あの7月の宿命的な日
に歩いて通るほど全く運の悪かった一般市民のほかに、恐らく、ロ
イター通信社のビデオグラファー、22歳のNamir Noor-Eldeenと
彼の運転手、4人の子どもの父、Saeed Chmaghは本日生きていた
でしょう。そのことがなぜ透明性が重要であるかです。

日曜のネットワークのトーク番組は、米国史上最大の情報漏れの争
点をほとんど持ち出しませんでした。尋ねると彼らは中間選挙が彼
らの主要な焦点だと言っています。すばらしい、けれども戦争は選
挙の争点です。あらゆる討論会で持ち出され、すべてのトーク番組
で議論されなければなりません。

私はメディアを地球の反対側に伸びる巨大なキッチンテーブルとみ
なします。私たちみんながこれといって何もしないで、その当時の
最も重要な問題、戦争と平和、生と死を吟味して論じます。それは
軍人に対して、そしてこの国の女性に対して、少しも害とは言いか
ねます。軍人たちはこれらの討議を軍事基地で開くことができませ
ん。彼らが生きるかまたは死ぬか、彼らが殺しに行かされるかまた
は殺されるか決定する話し合いをすることで彼らは民間社会の私た
ちを頼りにします。それは民主社会に対して少しも害とは言いかね
ます。

Denis Moynihan contributed research to this column.
(C) 2010 Amy Goodman

△原文はここに↓あります。
http://www.truthdig.com/report/item/war_should_be_an_election_issue_20101026/

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■ミハイル・ゴルバチョフ:アフガニスタンで勝利はあり得ない■
UK テレグラフ紙(The Telegraph)27 October 2010

ソビエト連邦の元指導者ミハイル・ゴルバチョフはNATOに勝利は
あり得ないと話して、アフガニスタンがもう一つのベトナムになる
危険にさらすと警告してきている。

10年の戦争のあと1989年にアフガニスタンからロシア軍を引
いたゴルバチョフ氏は、米国には軍を撤退させることを除いて他に
とるべき道はないと言った。

「アフガニスタンで勝利はあり得ない。オバマはただちに軍を引く
ことだ。たとえそれがどう困難であろうとも」とBBCに語った。

ソ連がアフガニスタンから撤退する覚悟をしたとき、米国は「現在
アフガニスタンとパキスタンをますます恐れさせているのと同一」
の好戦的な人たちを訓練していたとゴルバチョフ氏は言い添えた。

このせいで、撤退はいっそう困難だろうと彼は言った。

「しかし、なにが選べるものか、もう一つのベトナムか?50万の
兵を派遣することか?それはうまくゆかないだろう。」

ロシア軍をアフガニスタンに戻す段取りを議論するため、来月、ロ
シアのメドベージェフ大統領がNATO首脳会議に出席するようだと
のニュースの最中に彼のコメントは届いた。

NATO当局はロシアがアフガニスタンにヘリコプターを売ることと
訓練を与えることで了承済みだったと言った。

リスボンで合意に達すると思われる提言で、モスクワはNATO軍に
初めて陸路でアフガニスタンから装備を引き上げるのを可能にする
だろう。 「首脳会議はNATOとロシアとの関係に新たなスタートを
示すことができる」とNATOラスムッセン事務総長は言っている。

「アフガニスタン、反テロリズム、反麻薬に関して、私たちが実行
可能な共同作戦を展開できる広範囲に及ぶ領域で、私たちはうまく
いけば合意に達するだろう。」

彼はまた、首脳会議で署名される無制限の協定の下に英国と米国の
軍隊は幾年もアフガニスタンの前線にとどまるだろうと言った。ア
フガニスタンのカルザイ大統領は2014年までにタリバンとの戦
いを彼の軍が引き継ぐことを要求してきている。

軍の戦闘の役目に5年の期限をつけるキャメロン首相を含めて、彼
の要求を西側諸国の指導者らが快諾すると同時に、ラスムッセン氏
は兵はすぐには引き揚げられないだろうと言った。

アフガニスタンのNATO司令官、ペトレイアス将軍によって作成さ
れる計画案の下に外国軍は数が減っても、必ずしも論争となってい
る担当区域を離れない。

△原文はここに↓あります。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/afghanistan/8089476/Mikhail-Gorbachev-victory-in-Afghanistan-is-impossible.html


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