■アメリカ文化に浸透する拷問■

〜アメリカはいつからこんなことを堂々とやるようになったのか〜

海外のあちこちにCIAの秘密の収容所があり、訴追や公判といった
法的手続きを踏むことなくテロ容疑者を長期拘束し拷問が行われて
いるのはご存じだろう。1月31日付東京新聞がCIAテロ容疑者の
極秘輸送に中継地として関西空港が使われていたのを明らかにした。
しかも、航空当局に提出した飛行計画には意図的か否か成田空港が
中継地として登録されていた。今回これが発覚したのはポーランド
検察当局が今月20日、2006年からずっとキューバのグアンタ
ナモ米海軍基地に収容されているテロ容疑者パレスチナ人のアブ・
ズベイダを"秘密工作の犠牲者"と認定し、本格的調査に乗り出した
からだった。
アブ・ズベイダは2002年3月パキスタンで拘束された。その後、
タイのCIA秘密収容所に移送され、同年12月ポーランドのCIA秘密
収容所に移され拷問を受けた。2006年以降はグアンタナモに収
容されている。これは彼だけの話ではない。

(引用元:1月31日付東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011013190071303.html

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■マニングが独房監禁状態で拘留されるのを米軍は打ち消す

軍の内部告発者といわれている人物ブラッドリー・マニングが独房
監禁状態で拘留されているのを米軍が打ち消している。陸軍一等兵
マニングはWikiLeaksに機密文書をリークした疑いで昨年7月以来
バージニア州クワンチコ基地アメリカ海兵隊営倉で拘束されてきて
いる。マニングの弁護士は彼の監禁は公判前のひどい仕打ちに反対
する軍の規定を破ると主張してきているし、友人や家族はマニング
の精神と身体の健全な状態が衰えてきていると述べる。けれども、
ニューヨークタイムズ紙に対して言及する軍報道官T.V.ジョンソン
大佐は、「たわごと」としてその主張をしりぞけた。「マニングの
取扱いはしっかりしており、適切で、丁重だ」と彼は付け加えた。
マニングは看守や隣接する独房の囚人と口をきくことを許可される
ものの彼らに会うのは許されないとジョンソンは言った。彼はやは
りマニングが毎日23時間独房に閉じ込められるのを認めてもいた。
そうした中でWikiLeaksはマニングの弁護基金に1万5000ドル
を提供していると発表してきている。その額は昨年当初にマニング
を助けるために誓約した5万ドルの半分にも満たない。その誓約を
とことんやり遂げないとして、先にWikiLeaksを非難してきている
ブラッドリー・マニング・サポートネットワークは声明で、「この
WikiLeaksからの寄付はブラッドリーが公平な開かれた裁判を受け
るのを保証する私たちの尽力に不可欠」と言った。

(デモクラシーナウ!14 January 2011 ヘッドラインより)
全文はここに↓あります
http://www.democracynow.org/2011/1/14/headlines

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■ 強制と屈辱がアメリカ文化の隅々まで浸透すると、アレキサンダ
ー・コックバーンは書いている

最初はクウェートの軍刑務所で、現在はバージニア州クワンチコ
基地の営倉で過去7カ月間、22歳のアメリカ陸軍一等兵ブラッド
リー・マニングはひっきりなしのいやがらせを受け、一日の23時
間を独房監禁状態で拘留されてきている。午前5時から午後8時ま
で、たとえ目を閉じていても、いきなり呼び起こされる。日照時間
にあっては、5分ごとに守衛に「yes」と答えなければならない。
一日1時間だけ別の独房に行かされ8の字型に歩かせられる。彼が
止まると常にまた元の独房に戻される。

 マニングはWikiLeaksのジュリアン・アサンジに文書を提供する
として非難される。彼は公判を受けていなければ有罪と宣告されて
もいない。マニングは肉体的にはもちろんのこと、精神的にも悪化
してきていると面会者らは報じる。異常な状態を快方に向かわせる
ための彼の弁護士の尽力は陸軍によってはねつけられてきている。

 彼の処遇は拷問に等しいとの非難は、即決で処刑されることを要
求するご立派な保守派によって怒りを込めてこき下ろされてきてい
る。昨年12月半ば、コラムニストのグレン・グリンウォルドがマ
ニングの取扱いを公表したあとに控えめな動揺があった。国連のト
ップの拷問監視官が彼の実情を調査している。

 そうした中でマニングは、仮に何年ではないにしろ、相も変わら
ぬ何ヶ月かに立ち向かう。

(略)

 とにかく、気が狂った2011年現在、拷問はアメリカの抑圧的
な在庫にがっしりインストールされる。何もこそこそ動くのが常だ
った日の当たらない所でなく、はっきり権力の中心でご立派な政治
家によって威勢よく称賛される。クリスマス前にTSAの空港保安班
によって先導される侵害する身体検査にアメリカ人旅行者が反乱を
起こしにかかるほどに強制と屈辱が文化の隅々まで浸透する。胸の
部分と股をぐるりとまさぐられると彼らは文句を付けた。

■ 頭から麻袋をかぶせる、箱に閉じ込める、きつい姿勢を長時間取
らせる、上からつるすといった拷問テクニックはなにも9.11
で始まったわけではなかった

 1977年6月、アメリカの自由主義の良心はその便宜に拷問を
持ち出し始めた、それはイスラエルの武装警官隊と主要な国家保安
機関Shin Betによるパレスチナ人への拷問のすごいすっぱ抜きをロ
ンドンのサンデータイムズ紙が掲載した月だった。突然アメリカ人
のイスラエル支持者が疑う余地のないテクニック<頭巾をかぶせて
荷箱の大きさの独房に監禁すると同時に感覚遮断、長期間のストレ
ス姿勢など、何となく正しくは拷問ではなかったかのような拷問>
を主張していた。

(略)

 2001年の9.11世界貿易センター攻撃のあとに開始される
対テロ大戦争を使って拷問は完全な日の目を堂々と歩くことになっ
た。この行程を支配して統轄するのはジョージ・ブッシュの国防長
官、ドナルド・ラムズフェルドだった。

 国防長官ご自身が恥を微細に処理することで、グアンタナモ湾で
拷問容疑者に隔離、睡眠剥奪、精神の落ちぶれた状態から成る悪名
高いテクニックを用いることを口頭で許したのとその後文字で認可
を表したのはラムズフェルドだった。

 イラクのアブグレイブについて言えば、ここにも自ら命じてスト
レス姿勢や犬恐怖のような個々の恐怖症、睡眠剥奪、水責めを監視
したのがラムズフェルドだったことを示す証拠の手がかりがある。

 米陸軍士官ジャニス・カーピンスキー(Janis Karpinski)はア
ブグレイブでの発見物、尋問官が使用する小さな事務所の外のポー
ルに貼られた紙片を説明してきている。それは犬やストレス姿勢や
飢餓を生じさせるようなテクニックの使用を認可するラムズフェル
ドの署名入り覚書だった。ラムズフェルドの手書きの紙から判断す
るに、それはぶっきらぼうな指図だった。

 国内の最前線では社会統制の強烈な風潮として拷問がアメリカの
刑務所組織ではなやかに栄えた。1970年代に急騰を始めた刑務
所人口は現在合計250万人になる。非公式に、世間の認める男性
レイプがますます意地悪い独房監禁や長びいた感覚剥奪と同一歩調
を取った。異常な状態にある約2万5000人の捕虜が、現在発狂
している。

(略)

 拷問システムがはなやかに繁盛している、またアメリカの主権の
範囲がバグラム空軍基地のような海外の拷問中枢によって示される。
昨年11月現在グアンタナモにはまだ174人の拘留者(未決囚)
がいる。彼らにはおそらくイリノイでの最大限が運命づけられる。
マニングはクワンチコ基地で彼の正気と戦う。

 デイヴィッド・キャメロンへの覚書。テロリズムから告発される
被告人は拷問と(正規の法的手続きをとらない)いいかげんな法廷
のほかはどんなこともとても期待できないという理由で、米国政府
によるあらゆる引渡し依頼に抵抗せよ。

(引用元:The FirstPost)
http://www.thefirstpost.co.uk/73357,news-comment,news-politics,alexander-cockburn-why-bradley-manning-is-fighting-for-his-sanity-wikileaks-julian-assange?DCMP=NLC-daily#ixzz1AFnGPpDk


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