◇3月16日夜:菅首相は東電の対応について「そういうこと(最
悪の事態)に対する危機感が非常に薄い」と批判し、「この問題に
詳しいので、余計に危機感を持って対応してほしいということで
(15日早朝に)東電に乗り込んだ」と続けた。
(引用元:時事通信) 

◇3月19日午前:東電社長 事態収束に向け全力

福島第一原子力発電所で相次いでいる事故について、原子力安全保
安院は事態の深刻さを示す国際的な基準に照らして評価をした結果、
32年前にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じ
「レベル5」に引き上げました。これについて東京電力の清水正孝
社長は「極めて重く受け止めています。発電所の周辺地域の皆様や
県民、社会の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけして心より深く
おわびします。大規模な地震に伴う津波という自然の脅威によるも
のとはいえ、このような事態に至ったことは痛恨の極みで、今後も
政府や各省庁、自治体の支援と協力を仰ぎながら事態の収束に向け
て全力を挙げて取り組んでいきます」というコメントを出しました。

◇3月19日夜:放射能漏れ 繰り返し「心よりおわび」東京電力

食品から基準を超える放射性物質(放射能)が検出されたことが明
らかになった19日夜、東京電力は東京都千代田区の本店で記者会
見した。吉田薫広報部長は「大変な心配をおかけし、心よりおわび
します」と見慣れた光景となった謝罪を繰り返した。
食品への汚染について感想を求められると「放射性物質漏れの結果
と考えている」と説明。その後、「災害の拡大防止にめどがついた
段階で国と協議した上で損害賠償の準備をしたい」と賠償問題に言
及した。
東電が独自に判断して賠償することはないかと質問されると吉田部
長は「検討するが、国とも相談する」と返答。その後も「国と協議
して」を繰り返し、最後まで主体性は見えないままだった。
会見後に具体的な補償先を尋ねられると「原発の近隣住民でしょう
か…」と言葉に詰まった。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110319/dst11031923470125-n1.htm

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■日本の原子力発電所のCEO(最高経営責任者)はどこにいる?■
ロイター通信 by Terril Yue Jones 20 March 2011

世界最悪の核災害の中枢である日本の電力会社の最高経営責任者が
ほとんど世間の目から姿を消してきている。

そして原子力発電所と放射線漏れを鎮められるかどうか見極めるた
め心配でピリピリして待っている多くの日本人が、一体彼はどこに
いるかを尋ね始めており、彼がどれだけ危機を支配してるのか疑っ
ている。

東京電力(TEPCO)の清水正孝社長は1週間おおやけの場に顔を見
せてきていない。

また彼は、3月11日突然襲われた巨大地震と津波でひどく損傷を
受けた東京の北に位置する機能しなくなった原子力発電所をまだ見
舞ってもいない、そこでは300人の従業員が死に物狂いで原子炉
を冷やす方法を見つけ出そうと努力している。

毎日新聞によれば、それどころか、列車が運行をやめたのち西日本
で立ち往生させられたとあって、彼は大きな被害の一日後まで本社
に姿を現さなかった。

一週間前、最後の記者会見でこの66歳は事態について謝罪した。
あれっきり彼はほとんど世間の目から姿を消してきている、そして
土曜日、「このような事態を引き起こした」ことは痛恨の極みと表
現する1つの声明を出す。

清水は全くの会社人間で、23歳のとき父親が働く会社の社員にな
る。日本のメディアは「公益につとめる」会社で働きたかったと彼
が言っているのを引き合いに出す。

国内最大手の電力供給会社で彼はビジネスの調達面で費用を切り詰
める人として名を揚げた、そして2008年6月社長になる。

清水は東京の中心地に近い43階の豪華なアパルトマンで暮らす。
ロックされたガラス戸の向こうはホテルのロビーに似る、そこで受
付嬢が電話に応じる。

この節、清水がそこに滞在しているかどうかは明らかでない。

重大局面以来、彼は大部分、東京のTEPCOの代弁者を会社の表向き
の顔のままにしておき、情報不足で欲求不満の記者からのますます
攻撃的な非難の質問に応じさせたままでいる。

中間層の経営陣はたいてい、「確認中です」という決め言葉に沿っ
た何ごとか以外を答えない。

「彼は低い位置づけの社員にあらゆる激務をさせている」 と46歳
の東京の住人、相原さとみは言った。「彼は隠れているのではない
かと思う... 頭にくる。」

自民党の著名な衆議院議員で原子力反対者の河野太郎はTEPCOの
役職者についてもっと露骨だった:「彼らはあるがままを言わない...
それは彼らのDNAに関係している。」

菅直人首相でも彼のイライラを隠すことができないでいる。「一体
全体何が起こっているのか?」と木曜、彼はTEPCOの幹部に頭ごな
しに言いつけた。

TEPCOの役職者は彼らのボスは目立って多忙だと言う。

「彼はずっと本社で軍勢を指揮している」と会社のスポークスマン、
吉田かおるは言った。次の記者会見については、敢えて吉田が試み
た「ふさわしい時期に機会を設けるつもりでいる」というのがせい
ぜいだった。

たとえ日本企業の社長が欧米の社長ほど会社の成功に綿密に結びつ
けて考えられないにしても、彼らはいずれも失敗者となる。

彼らが警戒するときに偶然ふりかかる不十分な箇所にしろスキャン
ダルにしろ災害にしろ彼らは責任をとることを求められ、やたらに
謝罪して、たいてい辞任する。

実はこの会社の前社長と会長はどちらも、会社が故意にデータと安
全性の報告を偽っていたのを暴かれたあと、2002年に辞任した。

2007年の地震に引き続いて会社が事実だと認めたのは原子力発
電所への修復作業に「従わないこと」だったのを含めて、TEPCOの
幾多のスキャンダルとの遭遇が、現在の大災害を通じて会社の声明
から報道機関や国民を疑り深くさせる。

2007年の地震は別の原発の基礎構造が地震に耐えるのに不十分
だったのを示して、昨年9月に清水が言ったように「山ほどの課題
をあとに残された」。

「手段を講ずることで危機を乗り切り、より頑丈なビジネス基盤を
作り出すことに私たちは尽力を捧げた、従って、我々の原子力発電
所は災害に耐えることができる」と彼は言った。

清水が再び出演しようと決めるたびに、彼は恐らくもっといかにも
本当らしい言葉が入り用だと感じるだろう。

http://www.reuters.com/article/2011/03/21/japan-quake-absent-ceo-idUSL3E7EK0IR20110321?pageNumber=1


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◇3月19日スウェーデンラジオ(公共放送)より

日本時間午前2時53分:
現在300人の無名のヒーローが福島第一原発の大規模なメルトダ
ウンを阻止すべく苦闘している。金曜日には放水による冷却の何ら
かの効果が上がったという兆しが見えた。

高熱と危険な放射能の近くで、作業員たちは世界で最も危険な仕事
を行っている。カメラの見えないところで刻々と過ぎてゆく時間と
戦っている。専門家によれば、「大規模なメルトダウンに達するま
でに最大でも数日しかない」という。そうなれば大量の放射能が飛
散することになる。

最悪の事態を、命を賭けてでも阻止しようとしている彼らは何者な
のであろうか?

高齢の従業員や、すでに退職した元従業員が、自発的にこの危険な
仕事に名乗りを上げているのだ。原発作業員が年間に浴びてもよい
とされる限度が50ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引
き上げられた。長期的なガンのリスクが明らかに上昇することを意
味している。

日本に20年住むスウェーデン人の言語専門家は日本人の伝統的な
義務感と関連付けている。

「日本社会には責任と義務という強い感情が浸透している。上司が
すべての責任を取り、従業員がその任務を実行する強い義務感を持
っている。もちろん、従業員は企業に対して忠誠心を抱いているの
だが、それ以上に彼らは日本の人々を助けたいという義務感に駆ら
れているのだろう。」

消防車が順番に放水を行っている。東京電力によれば、熱が下がっ
たのではないかという。放水が続けられる一方で、作業員は電線を
引くことに成功した。冷却装置を起動して貯蔵プールの熱を下げる
ことが第一の優先事項である。スウェーデン放射線安全庁の専門家
によると、使用済み燃料は900度に達したところで燃焼を始める
という。

(引用元:スウェーデンでの原発に関するニュース・原発周囲80
キロからの待避を勧告)
http://blog.goo.ne.jp/yoshi_swe/e/d5f32928e102eabbeb08376f2044bdcf


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