◇ 大前研一は言っている:「原子力は相互依存責任、一国の失敗は
他国の失敗」と。

もんじゅを設計した経験を持つ大前研一は福島第一原発が永久封印
できるまでをこう見積もる:

○冷却できたとして3年〜5年の冷却期間が必要 その間、放射線は
飛散し続ける
○提案として、永久的冷却装置が稼働したら、テントで覆う
○放射能飛散がなくなるのに3カ月
○その後、核燃料棒を取り出すのに必要なクレーンの修理または新た
な設置
○核燃料棒を移す(移せるとして)
ここまでに、5年、あるいは6年かかる
○そしてコンクリートで永遠に封印、立ち入り禁止区域を設置する
たぶん、待避勧告の出ている範囲内で戻れる人がいると思う

△ 大前研一の1時間以上におよぶ講演は下記YouTubeで見ること
ができる
http://www.youtube.com/watch?v=2RztR0sRWk8

こうしてる間にも海には高濃度の放射性物質を含む汚染水がどかど
かと流れ込む、加えて4日夜からは低濃度の放射性物質を含む汚染
水が国の許可を得て流れ込む
冷却にかかる期間は3年〜5年、その間も放射能は飛散し続ける!
と大前研一が言うと、政府は唖然としていたそうだ。

■ 福島の放射性物質の降下がU.S.A.に達する■
Information Clearing House
31 March 2011 by マイク・ホイットニー

カリフォルニアからマサチューセッツまで雨水に少量レベルの放射
能が見つかる

福島第一原子力発電所の6基の原子炉のうち3基が部分的にメルト
ダウン(炉心溶融)してきており、非常に有毒なプルトニウムが外
部の土壌にしみ出ている。プルトニウムはヨウ素とかセシウムとか
の他の放射性構成要素より揮発性では劣るけれども、いっそう致命
的でもある。Businessweek誌によれば、「プルトニウムが自然崩
壊する時は、たくさんのエネルギーを伝えるかなり大きい素粒子、
アルファ粒子と識別できるものを放出する。アルファ粒子が人間の
組織に到達するとすぐに細胞のDNAに損害を与え、ガンをもたらす
突然変異に至らせることがある。」もしもプルトニウムが地下水だ
の汚されていない帯水層に浸出するならば、公衆衛生や環境への脅
威は度を超したものになるだろう。これから述べることはガーディ
アン紙の記事から引用だ:

「制御不能(電力供給が失われてシステム作動せず)の福島第一原
子力発電所の放射能のある炉心は、それを封じ込める格納容器の底
からコンクリートの床に溶けてきていると思われると専門家は言っ
て現場の放射能大放出の心配をつのらせる。この警告は発電所の放
射能レベルに関する米国の主要な専門家による分析に沿っている...

ゼネラルエレクトリック社が福島に装置を設置した時、会社の沸騰
水型原子炉に対する安全調査の統率者であったRichard Laheyは、
現場の働き手が原子炉を救うレースに負けているように思われると
ガーディアン紙に語った... 」(「日本は原子炉を救うレースに負
けているかもしれない」ガーディアン紙)

原子力施設の地下トンネルが高濃度のセシウム137を含む放射性
の水で水浸しになってきていることも見えてくる。かなりの量の水
が海に進んできていて、汚染のレベルが絶え間なく上がるのを海の
サンプルが明らかにする。これから述べることはウォールストリー
トジャーナル紙の引用だ:

「原子炉を冷却する操作の望まない副産物である、大量の放射性の
水に操作員らが対処することで苦しめられる水曜日、福島第一原子
力発電所に最も近い大海原の放射能レベルが過去最高に高まってい
ると政府は述べた。

原子力安全保安院は、騒然とした原子炉1号機から4号機のモニタ
リング地点から火曜午後に採水された水には許容濃度の3355倍
のヨウ素131があったと言う。すなわち、原子炉の垂れ流す放水
口の南330メートルのサンプリング地点で示された今までで最も
高い数値だ。」(「原子炉施設あたりの海水の放射能レベルが上昇」
ウォールストリートジャーナル紙)毒素が人間の健康に危険を引き
起こす時は、近辺でのすべての漁業が禁じられてきている。

福島の状況は終わりが見えないことで徐々にいっそう悪い事態にな
っているのを認める公式声明を日本の枝野官房長官が発した。「私
たちがこれをいつ制御できるかいまだ言える状況にない」と枝野は
言った。言い換えれば、急場の取組みが機能していない。

日本が史上最大の環境大災害を経験している現実が、なぜ(米国の)
メディアがこれほど懸命にリビアでのオバマの軍事的冒険に国民の
注意をそらそうとしているか、理由を説明する。けれども、これは
うまくいってきていない;危機が続いて日に日にいっそう不確かに
なる福島に衆目が固定される。TV番組の視聴者はほんの安全な放射
能レベルにさらされているだけだとニュースの司会者らは請け合う、
けれども国民はそれを受け入れていない。国民はチェルノブイリに
匹敵するものと考えてきており、自分自身で判断してきている。こ
こにあるのはクリス・バズビーによるカウンターパンチの記事から
引用だ、彼はチェルノブイリでのメルトダウン(炉心溶融)の人類
の犠牲について寸評を述べる:

「チェルノブイリ事故の健康への影響は莫大で論証できる。それは
ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、米国、ギリシア、ドイツ、スウ
ェーデン、スイス、そして日本の多くの調査グループによって検討
されてきている。精密な同僚による評価の文献は膨大だ。多数の新
聞がその影響、ガンやほかの一連の病気の増加を報じる。私の同僚、
ロシア科学アカデミーのAlexey Yablokovがニューヨーク科学アカ
デミー(2009)の年報にこの研究の再調査を掲載した。200
6年初めに彼と私は優れた放射能科学者の団体によるロシアの文献
の再調査を一緒に集めて著書「Chernobyl , 20 Years After(チェ
ルノブイリ、20年後)」としてこれを発表した。その成り行き:
直接のチェルノブイリの結果、1986年から2004年までに
100万人以上が死んできている。」(「Deconstructing Nuclear
Experts」カウンターパンチ、クリス・バズビー)

100万人が死んだ、これが最終結果だ。バズビーによれば、「福
島の汚染が実際にチェルノブイリよりいっそう悪い事態なのを私た
ちはすでに推定できる。」

それは確実に起こる、だが新聞がそれを書くのは期待できない。ま
たはこれから述べること、これもバズビーからの引用だ:

「国際原子力機関(IAEA)が、福島の汚染は現場から全長78キロ
まで一?あたり200から900テラベクレル(from 200 to
900kBq.sq metre out to 78km)と見積もるので、今後10年で
これらの地域で暮らす住民に22%から90%までガンが増えると
私たちは予期できる。」人類への放射能の影響について大量の調査
の集積がある。実は、ビキニ環礁とEnewetak環礁での核爆弾実験
の後にマーシャル諸島で生き続ける住民に対して科学者らが一連の
調査を行った。ここは1946年から58年まで米国が60以上の
原子爆弾を破裂させたところだ。ここにあるのは「放射能、日本と
マーシャル諸島;Living and dying downwind」と表題をつけるカ
ウンターパンチの記事から抜粋:

「マーシャル諸島での水素爆弾実験がもとで潜在する放射能によっ
て生じた病気の遺産は、被災した日本人にこれより先数十年の内に
どんな不健康な理解しがたい物事が待ち受けているかに関して、か
なりの手がかりを与える... 原子炉がもとで東京の飲料水と沖合い
の海水にヨウ素131(I-131)が存在する痕跡が見つけだされて
きている。被ばくしたマーシャル諸島の住民の中に最初の甲状腺腫
瘍が現れるのに9年かかった、そして数十年後に引き続き甲状腺機
能低下とガンが現れたのである...

半減期が2万4000年のプルトニウム239は地球上で最大の有
害物質のひとつと見なされ、仮に吸収するとすれば、ガンを引き起
こすことができる強いアルファ粒子を放出するものだ。このアイソ
トープもまた、ビキニ環礁とEnewetak環礁の水素爆弾実験から土
壌と風下の環礁の地下水で見つかる... 

半減期が1千500万年で十分な資料の裏付のある食物連鎖で体内
に蓄積する能力のある放射性ヨウ素129は、被ばくした日本人に
はやはりいつまでも続く問題としてとどまる... 福島の核災害の社
会文化的そして心理学的な影響(例えばPTSD:心的外傷後ストレス
障害)は長く続くことになり、福島県下やそれより先の汚染環境に
不確定要素を与えることになる。」(「放射能、日本とマーシャル
諸島;Living and dying downwind」Glenn Alcalay、カウンター
パンチ)

それは不都合だらけだ、それがニュースをソフトに少しずつ言いふ
らすため、核産業がメディアに意のままになる人を必要とする理由
である。というのも、実のところ、彼らが売っているのは、環境に
対し予想できないダメージを引き起こすと同時に、住民を殺し不虞
にする毒をふりまく有害なシチューだ。ここにあるのはワシントン
のブログから切り抜きだ:

「...米国のEPA(環境保護庁)は食物、水、環境における放射線の
許容量をばっさり引き上げることを考慮している。」Michael kane
が書き込む通り:

「日本の継続する原子力惨事に続いて、アメリカ合衆国政府はなお
その上に、人間の生命以上に政府や核産業を保護することを意図し
たレベルに避難場所の安全区域を引き上げることで住民が"安全に"
吸い込める放射線量を増やそうと急いで動いている。底無しに増す
パラダイムが放出して死滅に向かって速く動くような現在、すべて
はおよそコスト削減だ。Deepwater Horizonに続いて、メキシコ湾
で政府の指揮によって明らかにされたように、生命はコスト削減と
ピーアールの見せかけに首位を譲ってきている。目下のところ行動
計画は、どんな犠牲を払っても... "法外なコスト"から政府と核産業
を保護することに思われる。」(ワシントンのブログ)

現在、土壌や地下水面にしみ出している、または日本の近海に流れ
出るでも、大陸を渡ってまき散らすジェット気流へと空の方へ高く
あがるでも、放射性毒素はこの先世代が死を免れない苦労になった
後もずっと惨害をもたらし続けるものだ。EPA環境保護庁の安全基
準の緩和は事態を変えるものでなかった。放射能はどこへ向かうか、
その点で実際、ガンや死に向かう。日本の大きな被害は、単に類似
の危機が当地に達する前に私たち自身の政策を考え直すわずかな時
間を稼ぐに過ぎない。また、それは当地を悩ますだろう;それは時
間の問題に過ぎない。UCSの原子力安全計画の理事、Dave
Lochbaumのコメントを考慮に入れよう。彼は水曜に米上院エネル
ギー&水開発歳出小委員会の面前で証言した。ここにあるのは彼が
言ったことだ:

「現在、幾万トンもの放射線を放つ核燃料がアメリカ中の核燃料プ
ールに放置されている。使用済核燃料プールの放射線を放つ核燃料
と同量の10倍近くが多くの現場の原子炉中核にある。使用済核燃
料プールは送電網、ディーゼル発電機、あるいはバッテリーから動
力を備える能力がある非常に当てになる非常事の冷却装置によって
冷やされていない。代わりに、プールは往々にして代用の補給シス
テムによってバックアップされる1つの常備システムによって冷や
される。

使用済核燃料プールは、損傷を受ける放射線をふりまく核燃料から
放たれる放射能から国民を守るために設計された強壮なコンクリー
トの封じ込め建造物の内部に蓄えられない。代わりにプールはたい
ていシアーズの保管場所のああいった板金下見板の建造物に蓄えら
れる。私はシアーズの倉庫の品質も有用性も何も反対はしない、け
れども、それらは核廃棄物の貯蔵にとって適切でない。(略)
私たちはより適切にしてよいし、しなくてはならない。」(当事者
の科学者労働組合)

核エネルギーは刻々と経過する時限爆弾だ。電気を確保するのにも
っと安全な道がある。

http://www.informationclearinghouse.info/article27802.htm


 


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*見つけた 犬としあわせ* こちらもごひいきに。

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