■ 英MI6はどうやってカダフィの刑務所に家族を送ったか■
ガーディアン紙
トリポリファイル:21世紀のスパイ行為の片鱗

独占記事:トニー・ブレアが訪問するより早く、妻と子どもがどう
やって引き渡されたか、リビア人イスラム教徒が明らかにする

MI6とカダフィの諜報機関、両者間の作戦で、彼とその家族が引渡
された結果として、サミ・サーディ(Sami al-Saadi)は英国政府
を訴えるかどうか熟考している。

MI6がカダフィの諜報機関と協力してもくろんだ作戦で引渡された
あとに、どうやって彼と家族が投獄されたかをリビア人イスラム教
徒が教えてきている。引渡しは、トニー・ブレアが初めて独裁者を
訪問するちょっと前にあった。

サミ・サーディと妻と4人の子どもたち(最年少の女の子は6歳)
は香港からトリポリに飛行機で行かされた。トリポリで彼らは刑務
所に直行させられた。家族がほど近い独房で拘留されると同時に、
サーディは拷問を受けて尋問された。

「飛行機で彼らは私と妻に手錠をかけました、子どもと妻はずうっ
と泣き通しでした」と彼はガーディアン紙に話した。「むごい状況
でした。妻と子どもたちは2カ月間拘留されました、そして精神的
に懲らしめられました。英国は非常に喜んでいるとリビア人が私に
言いました。」

1週間以内に法的手続きが迫っているために彼を2人目のリビア人
引渡し被害者にした英国政府を訴えるかどうかサーディは目下よく
考えていると言う。

http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/09/how-mi6-family-gaddafi-jail

△ リビア情報省長官ムーサ・クーサは収容所で拘束中のサーディ氏
に向かい、「911以来、MI6とCIAに電話するだけで欲しい情報
が手に入るようになった。もう隠れる場所はないぞ」と脅したと
される。クーサ元長官(元外相)は反乱勃発後すばやく英側に寝
返っている。

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■レンディションで釈明を求められる■

MI6とCIAがもとでリビア人によって引渡しの謝罪を要求される

2004年、リビアの監獄に彼の身柄を移送したとしてトリポリの
反政府軍司令官が英国とアメリカから謝罪してもらいたいと言って
いる。

当時テロ容疑者のAbdel Hakim Belhajは、バンコクで逮捕されたあ
とに拷問を強いられたと言っている。

伝えられるところではカダフィの政府に送られた文書によって確認
されるCIAとMI6の計画によって、彼はリビアに向かわされたと言っ
ている。

外務省は、政府には諜報機関の事柄に注釈しない"長年の方針"があ
ると言った。

ミスターBelhajはBBCに語る:「私と私の家族にふりかかったこと
は違法です。また、捕らえられて拷問を強いられたとき、私にふり
かかったことの報いとして、陳謝は当然です。」

「これら不法の事態にもかかわらず、リビアの保安局やバンコクの
尋問で提供される情報で動き出すのです。」

前リビア政権の者による彼の拷問にMI6とCIAは立ち合っていなか
ったが、あとで彼と面接はしたと、Belhajは言う。

(引用元:BBC NEWS 5 September 2011)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-14784365

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■テロ容疑者引渡しでCIAとリビアは仕事仲間■ガーディアン紙

リビアの前の諜報機関局長室で見つかった文書はMI6(英国情報局
秘密情報部)がカダフィ政権に反体制派の情報を提供したことも明
らかにする。

トリポリで見つかる文書によれば、トリポリの反乱軍司令官
Abdel-Hakim Belhajを含めるテロリスト容疑者の引渡しでCIAは
カダフィの諜報機関と親密な仕事仲間だった。

リビア諜報機関の元局長ムーサ・クーサの執務室で見つかった文書
は、UKで暮らすリビア人反体制派の情報をMI6がカダフィ政権に提
供したことも教える。

人権団体ヒューマンライツウォッチによって発見されたファイルは、
MI6、CIA、地位を追われた独裁者政権を含める西側諸国の諜報機関
との両者の密接な関係に関して詳細を与える。

2004年3月の2つの書類は、アルカイダと関連のある闘争グル
ープ(現在解散)、リビア・イスラム戦闘グループ(Libyan Islamic
Fighting Group)の元リーダー、Belhaj引渡しの手はずを整えるた
め、リビア人当局者に宛てたアメリカの書簡と思われる。

彼のことを変名Abdullah al-Sadiqで呼ぶ文書は、彼がマレーシアの
クアラルンプールからリビアに飛行機で行くとあり、リビア政府の
諜報員に彼に同行するよう求める。彼らはまた、「あなたの管理に
入ったら目当ての報告を聞くため、Sadiqへの面会」を要請した。

リビアに戻されるより先に秘密の刑務所でCIA諜報員によって拷問
を強いられたとBelhajは言ってきている。

「我々はSadiqが人間的に扱われること、しかも彼の人権が重んじ
られるのを確実にされねばならぬこと、どうか熟慮ねがいます」と
文書は明記する。

ヒューマンライツウォッチの非常事態理事Peter Bouckaertは、ワ
シントンとカダフィ政権との結びつきを、「アメリカ諜報機関の過
去の歴史で非常にダークな出来事です、また彼らがこの非常に誤用
する諜報機関と協力するという点でアメリカ諜報機関の記録に汚点
を残す」と非難した。

CIAスポークスウーマンJennifer Youngbloodは、文書に関してどん
な特定の申し立てたりともコメントを辞退した。

彼女は言っている:「CIAがテロリズムや他のひどい脅威からわが
国を守るため助けになる外国政府と手を組んで処理するのは驚くに
は当たらない。まさにそれこそが我々が求められていることです。」

MI6に言及する文書は、2004年元首相トニー・ブレアのカダフ
ィとの砂漠のテント会談より先に、英国とリビア治安機関との間に
交わされる連絡を含む。英国当局者は彼のスピーチライターを使っ
てリビアの独裁者を助けてきていると書かれている。

ウィリアム・ヘイグ外相は諜報機関の事項に対して述べるコメント
は1つもないとスカイニュースに申し渡した。

けれども彼は付け加えた:「これらの明白な情報開示(露見した事
実)に関して、まず第一に先の政府の一時期に関係があるために、
当時秘密裏に持ち上がっていたことについて私はなにひとつ存じて
きていない。」

カダフィ政権からリビアの一般市民を守るというNATOの一連の軍
事行動の中で、英国部隊がこれまで900以上の攻撃目標に痛手を
与えてきていることを国防省が公表したとき、文書が持ち上がった。

最新の攻撃は、武装した偵察がBani Walidの建物周辺をパトロール
する間に生じる、反乱者らはたぶんそこにカダフィが隠れているも
のと信じた。

3月に作戦が始まって以来、傷つけられたり破壊された910の攻
撃目標の中に秘密警察司令部や司令部燃料庫があったと国防相は言
う。

(引用元:UKガーディアン紙 3 September 2011)
http://www.guardian.co.uk/world/2011/sep/03/cia-libya-terror-suspect-renditions

△9月4日時事通信が伝えるところでは、ファイルには2004年
に当時のCIAカッペス作戦担当副長官がリビア対外情報局ムーサ・
クーサ局長(後の外相、3月末に英国に亡命)に送った書簡も含ま
れていた。書簡は「親愛なるムーサ」で始まり、2人の親しい間柄
を示唆している。CIAが当時、リビアへの「恒常的な拠点」設営
に動いていたこともわかった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2011090400024

△ アメリカのウォールストリートジャーナル紙は9月2日、同文書
を引用し、ジョージ・W・ブッシュ前政権下でCIAがリビアにテロ
容疑者を移送したうえ、リビアの尋問担当者が行うべき尋問内容に
ついても提案を行っていたと報じた。
また、ニューヨーク・タイムズ紙は、リビアは拷問を行うことで知
られているにもかかわらず、米情報当局はテロ容疑者を少なくとも
8回、尋問のためにリビアに移送していたと報じた。見返りとして
リビア側は反政府勢力幹部の身柄引き渡しを要請、CIA高官は
2004年3月に「双方の機関の利益のため、この関係が発展する
ようわれわれは尽力する」と述べて幹部の居場所特定に全力を尽く
すことを約束していた。

(引用元:AFP 2011年9月4日)
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2824219/7715527

◇米ニューヨークの連邦控訴裁判所に提訴されている民間企業間の
不払いをめぐる訴訟で、2001年9月11日の米同時多発テロ後
にCIA米中央情報局が行ったテロリスト容疑者の秘密移送の実態が
浮かび上がった。

同時多発テロから間もない2002年、ロングアイランドにある個
人事業の航空会社スポーツフライト(Sportsflight)は、米政府向け
にフライトの提供を始めた。

スポーツフライトはプライベートジェットのチャーター会社リッチ
モア・エビエーション(Richmor Aviation)から航空機を確保した
が、実際には使用しなかった時間の使用料110万ドル(約840
0万円)の支払いを拒否したため、契約違反としてリッチモア社か
ら訴えられた。

当初、飛行の目的は秘密にされていたが、裁判文書によると「キュー
バのグアンタナモ湾にあるグアンタナモ米海軍基地を発着する飛行
であり、各種の移送作戦」であることがわかってきたという。911
テロ後のCIAの秘密移送は、テロリスト容疑者を尋問のため第3国
へ送るものだった。容疑者の多くが後に拷問されたと語っている。

・複雑な支払いで実態を隠蔽

AFPは1日、グアンタナモに拘束された容疑者たちの権利擁護を訴
える英ロンドンの人権団体「リプリーブ(Reprieve)」から1775
ページに上る裁判文書の写しを入手した。CIA宛ての請求書や数多
くの飛行記録が含まれており、テロ容疑者の秘密移送の詳細を浮き
彫りにしている。

テロ容疑者とされた人たちはブカレスト、バクー、カイロ、ジブチ、
イスラマバード、トリポリなど世界各地に移送されていた。

リプリーブによると、米当局が「最終的に面倒なことになるのを避け
るため」、飛行目的をあいまいにする複雑な支払いシステムを使って
いたことも裁判文書から明らかになったという。

2003年1月31日付の文書の中で、チャーター飛行を手配した
米国の民間軍事企業ダインコープ・インターナショナル(DynCorp)
は、ケータリング、搭乗員の日当、着陸料や手数料などを含む秘密
移送の費用は10カ月間で340万ドル(約2億6000万円)に
達したと記している。この出費は全体のごく一部であることから、
CIAはテロ容疑者の秘密移送のために莫大な金額を民間企業に支払
っていたとみられる。

(引用元:AFP 2011年9月2日)
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2823947/7707880

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■9.11はどれだけアメリカに払わせたか?■

5兆ドル、さらに多く

世界の経済超大国を破綻させることにねらいをつける低次元の戦争、
アメリカ合衆国に対する"経済戦争"という戦略のことを、オサマ・
ビンラディンはたびたび語った。

9.11攻撃から10年、 ビンラディンの戦略が効果がなかったと
は論じにくい。

9月11日委員会によれば、実行するのに攻撃自体がアルカイダに
払わせたのは40万ドルから50万ドル。

私たちの概算によると、9.11攻撃はアメリカに5兆ドル余りを
払わせてきている、1ドルにつき1000万ドル払う投資回収率だ。

(引用元:アルジャジーラ)
http://english.aljazeera.net/indepth/spotlight/the911decade/2011/08/201183083713316460.html

 


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