■ビアンカ・ジャガーの手紙■

手紙は、福島の惨事がもとで放射性被ばくを恐れて生きている日本
のお母さんたちに代わって私が日本大使に送り届けました。

ビアンカ・ジャガー人権財団
103 Iverna Court London W8 6TX

101-104 Piccadilly W1J 7JT London
日本大使 林 殿
2011年11月2日

閣下、

私は、2011年3月11日の津波から生じる壊滅的結果を恐れて
生き続ける日本中の幾千のお母さんたちを擁護して本状を書いてい
ます。請願に署名している世界中の人たちと私は、日本政府の方針
がすでに破滅的な津波の衝撃と、生じる放射線被ばくからの有害な
結果を強める可能性があると信じます。福島第一原子炉1号機、2
号機、3号機、4号機から連続している漏洩がもとで多数の住民に
とって疑う余地のない発ガン率の上昇が最悪のシナリオです。

幾千のお母さんや請願に署名している人たちの懸念を貴方にお伝え
したいと思うのと、以下の要求に応じることで住民の放射性被ばく
を制限するため、その権限の中で何でも行うように日本政府に働き
かけたいと思います。

・福島原発と他の地域の危険な放射性がれきは災害現場に留め置か
 れるべきです。
・ 尽力は原発施設で進行中の苦難の終焉に注ぎ込むべきで、3月
11日以前に合わせた放射線レベルに従って住民はすぐ近くの場
所から避難させられるべきです。
・放射線の許容レベルを上げる方針は災害前のレベルまで戻されな
 ければなりません。

現在、日本政府は組織的に放射性物質を拡散しています、愛国的な
行為として福島産の食品を食べる催しを公然と主催しており、食品
とがれきについて同じように放射線の安全基準を引き上げています。
例えば、日本では現在キロあたり499ベクレルの値を示す食品を
消費者に対してどのような表示もなしに合法的に市場に流通させる
ことができます。同様に、がれきに対する放射線許容レベルを2倍
に上げており、そのがれきが目下、燃やされて東京湾を含める各地
の大海原に捨てられる(埋め立てに使われることを意味していると
思われる)ために国中に送り出されようとしています。

すでに悲惨な出来事が、世界に影響を与える壊滅的環境災害になる
のを私たちは強く懸念します。日本の環境省は3月の災害がもとで
生じた岩手県、宮城県、福島県の沿岸地域のがれきの量を2382
万トンと見積もります。このがれきは日本人が直面している数々の
障害の一つです、というのも彼らの生活を再建するためにがれきを
除去しなければならないという理由で。もしそこらじゅうにがれき
を積むことが政府にとって重大に相当する問題でなかったとすれば、
核の漏れがもとで、この多量のがれきは放射性物質に相当するとの
さらなる事実がそこにあります。東京都は公式に岩手県から千トン
のがれきを受け入れました、そして彼らは砕片を列車で輸送し、そ
れを燃やして、2011年10月末に開始する東京湾の埋め立てと
してその灰を用いるつもりです。がれきはキロあたり133ベクレ
ルの放射性物質を含むと岩手県は見積もります。これは3月以前に
は違法でしたが、日本政府は2011年7月にがれきの安全レベル
をキロ当たり100ベクレルから8千ベクレルに改め、再び10月
に1万ベクレルに改めました。東京都は総額50万トンのがれきを
受け入れるつもりだと発表しています。まさにこの岩手県で、
2011年8月12日キロ当たり1130ベクレルの値が薪(樹皮
の表面)で検出されました、また人気のある宗教行事にそれを燃や
そうとしていた京都府は、汚染という理由でそうしないとの判定を
下しました。

これら政府の行為の結果について正確に推測することは難しいです
が、莫大な環境の危険な賭けが行われているのを誰一人として否定
できません。問題は人口が稠密なエリアに近い東京エリアに制限さ
れません。他の地方自治体が、がれきを受け入れるのにこれが拍車
をかけるのを期待すると東京都知事は述べました。2011年9月
4日の記者会見で細野環境大臣は「福島の痛みを日本の皆さん一人
残らず(至る所)と分かち合うことが政府(または日本国家)の考
慮すべき事柄」だと言いました。そして原発事故近くからの砕片や
泥の最終処理施設を福島県外に作るとの大臣の目的を繰り返します。
もしも日本の他の地方自治体の多くが東京の率先に続くと決めるな
らば、まだ放射能漏れによってじかに影響を与えられない地域に地
元の土壌や水の汚染をもたらすことになるでしょう。

汚染された地域からのがれきを広め、燃やして、投棄することから
日本政府を思いとどまらせるよう貴殿に謹んで強く主張いたします。
それは現場にそのままにしておかれなければなりませんし、
3月11日以前のふさわしい基準に従って住民はその区域から避難
させられるべきです。もしも日本政府がこれらの方針を続けるなら
ば、現世代と未来の世代の運命が危くなると、日本全国の幾千のお
母さんと私は思います。私たちの願いは、悲劇的な成り行きを未然
に防ぐため、適切な行いが選択されることです。

この重大事への清聴のため閣下にあらかじめ感謝いたします。

敬具、

ビアンカ・ジャガー
ビアンカ・ジャガー人権財団創立者&議長

Bianca Jagger (@BiancaJagger)
Posted Wednesday 2nd November 2011 from Twitlonger
http://www.twitlonger.com/show/dv7seu

 


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