◇異論の多いアフガニスタン分割計画
インディペンデント紙 9 September 2012

アフガニスタンをゾーンごとに分割することをイギリスの保守党国
会議員らが提案する。あるゾーンにはタリバンが含まれる可能性が
ある。

ロンドンとワシントンで討議中の異論の多い計画によると、アフガ
ニスタンはその幾つかでタリバン支配の可能性を秘めている8つの
別々の"王国"に分割される可能性がある。

「プランC」とコードネームが付くアフガニスタンの将来の急進的
青写真には、ハーミド・カルザイ大統領を名目だけの首領の役回り
に格下げする革新が割り当てられる。

保守党議員で外務省補佐官のトビアス・エルウッドによって考案さ
れた計画は、見捨てられ、独力でなんとかやっていくとなったとき、
その国は見込みのない厳然たる未来に直面すると警告する。
2014年の終わりに国際治安支援部隊(Isaf)が撤退するとき、
強力な新首相のもと地域ごとに分割された国家は、多くの恐怖がア
フガニスタンをカオスに投じる可能性のある弱い政府、部族紛争、
汚職に、取り組むことができるとエルウッド氏は主張する。

アフガニスタンに政治解決を見いだすプランCは、ウイリアム・ヘ
イグ外相に提示されており、ホワイトハウスの当局者とも議論され
ていることを上層の政府筋が確認した。

エルウッド氏はロンドンのパキスタン政府当局とも計画を議論して
いる。だが、専門家らはアフガニスタンにおける民主主義体制をじ
ゃまする企てだと非難。連立政権の指導者らは、2014年の期限
までに彼らの部隊を撤退する権限を与えることになる軍の出口戦略
に専心しなければならないと言い立てた。

アフガニスタン女性・平和・治安研究所の常務取締役Wazhma
Froghは言っている:
「ロンドンに現在住んでいてアフガニスタンについて決定を下す英
国議員は誰ですか?仮に州に分けるとか国家をあげて潰したいとし
ても、決めるのは私たち、この国の人民でなければなりません。
民主主義国家の議員が、住んでもいない国、彼らの子どもが暮らす
はずもない国について、将来を作成し、解決策を申し立てるのを見
て、私はびっくりしました。」

現在、外務大臣David Lidingtonの議会補佐官として職につくエルウ
ッド氏は、タリバンを加えてでも、アフガニスタンの長期安定を保
証するためには政治決着が必要な措置だと主張した。

「国際治安支援部隊(Isaf)は、見直された安全保障戦略がようや
くうまくいっていると確信しているかもしれないが、反乱軍の脅威
はただ戦力のみによって取り除かれるものではありません」と、日
曜のインディペンデント紙の報告のなかで述べた。

「タリバンが参加できる有意義な対話の中に、実現可能な政治戦略
がまったくないのであれば、彼らはそれに加わらないでしょう… 
代案の解決法は、アフガンの民族的構造を効果的に反映する集中型
を除いた政治構造、すでに確立する経済の中枢とタリバンの地域利
権を提示します。そうすることで、タリバンは政治的解決に向けて
勢いづくかもしれません。」

計画では、カブール、カンダハル、ヘラート、マザリシャリフ、ク
ンドゥズ、ジャララバード、ホースト、バーミヤンという経済中枢
をベースにアフガニスタンを8つのゾーンに分割する。その領域は
異なる民族グループを代表する評議会によって管理され、一国以上
の外国によって監督されることになる。また、"不釣り合い"な権力
の多くが現在大統領によって占められることから、首相ポストを作
り出すことが、ほぼ8年間この国を預かってきている男への懸念を
和らげるのに役立つだろうと、エルウッド氏は主張する。

だが、アフガニスタン・アナリスト・ネットワークの共同ディレク
ター、トーマス・ルティングは言っている:
「アフガニスタンの国をこのような部分に分割することは、そもそ
も、1992年から1996年の悪政がタリバンの台頭を引き起こ
した、私たちが地方(あるいは地域)のパワーブローカー(有力者、
黒幕)と呼び始めているもの、以前は将軍(軍閥)として知られて
いたものに、公的権限を与える結果になってしまう。」

http://www.independent.co.uk/news/world/asia/controversial-plan-to-split-up-afghanistan-8120167.html

 


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