10月9日、女の子に教育を奨励するとの理由で、パキスタンのタ
リバンが、学校帰りの14歳の少女を故意に銃撃した。少女の父親
は女学校を運営しており、すでに閉鎖を余儀なくされている。少女
の名はマララ、彼女と父親はずっとパキスタンのタリバンに狙われ
ていた。3年前、アメリカのニューヨークタイムズ紙が彼女のこと
を大きく取り上げる。イギリスのBBCも彼女のブログのページを
開設する。そんなこともあり、タリバンの標的になったわけだが、
あまりにも惨すぎる。
頭を撃たれたマララは、昏睡状態から脱し、強い意志で歩けるまで
に回復しているとのことだが、今後頭部の手術も控えており、まだ
イギリスの病院のICUにいる。

◇危機にある個人

タリバンはパキスタンの北西部の町、ミンゴラで、14歳の人権活
動家を銃撃したことを認める声明を出した。彼女は現在、病院で傷
の治療を受けている。

マララ・ユスフザイは、友人と下校途中に複数の男に銃撃され、2
発の銃弾を受けて重症だ。地元の報道では、銃撃前に彼女の名を呼
んでいることから、狙い撃ちであったと思われる。 マララは11歳
の頃から、地域の女子教育の機会を求める活動を行なってきた。彼
女の父親は、タリバンの女性教育の禁止に対し最後まで抵抗した女
学校を経営していた。彼女も家族も、これまでタリバンから脅迫を
受けてきた。 この事件で、人権活動家が直面する、ひときわ危険な
状態が浮き彫りになった。特にパキスタン北西部の女性活動家は、
タリバンなどの武装集団から常に脅迫や脅威を受けて生活している。
この1年で、女性教育問題で活動する少なくとも2人の活動家、フ
ァリダ・アフリディとザーティー・アフリディが、タリバンによっ
て殺害された。

(引用元:アムネスティ国際配信ニュース 2012年10月9日)
http://www.amnesty.or.jp/news/2012/1012_3509.html

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◇ 銃撃を受けたのはマララ・ユスフザイさん。警察によると、ユス
フザイさんは下校するためスクルーバスに乗っていたところ、頭部
や首を撃たれた。別の少女2人も負傷したという。

ユスフザイさんは、パキスタンのタリバン勢力の脅威にさらされた
学校生活をブログでつづっていた。英BBC放送が報じた11歳の
時のブログでは、「友達が私に『学校はタリバンに襲われるの』と
聞いてきた」「朝礼で、タリバンが嫌うカラフルな服を着ないよう
に言われた」などと書いた。

ブログの書き込みが評価され、ユスフザイさんは後に同国で最も栄
誉ある市民賞を受賞。国際的な賞にもノミネートされた。

一方、タリバン(パキスタンタリバン運動、TTP)の報道官は今
回の犯行を認めた上で、「彼女(ユスフザイさん)は親欧米で、オ
バマ米大統領が理想のリーダーだとしていた」と批判。「彼女は若
いが、パシュトゥン族が住む地域で欧米の文化を推進していた」と
述べた。

これに対し、米国務省のヌランド報道官は「暴力を子どもに向ける
のは野蛮な行為で、卑劣なやり方だ」と非難。「彼女や他の負傷者、
家族らに対しお見舞い申し上げる」と話した。

(引用元:ロイター 2012年10月9日)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE89903620121010

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◇少女はフェイスブックで政治家と自称

マララの家族が暮らすのはパキスタン北西部カイバル・パクトゥン
クワ州のスワト渓谷。政府の掃討作戦にもかかわらず、イスラム武
装勢力タリバンが抑圧的な存在感を保ち続けている。そうした地域
においては、ユサフザイ父子の評判は自らを危険にさらすものでし
かなかった。

ニューヨークタイムズ紙は2009年、当時11歳だったマララを
紹介する短編ドキュメンタリー映像を制作しているが、その中で彼
女は医者になりたいという夢を語りながら泣き崩れていた。

映像制作者によれば当時、女子生徒が通う200以上の学校がタリ
バンによって爆破されていた。「1月15日以降、女子は学校に行
ってはならない」――タリバンがそう宣言するラジオ放送もドキュ
メンタリーには出てくる。

マララの父親はかつて女子のための私立学校を運営しており、マラ
ラもそこに通っていた。同紙によれば、そんな彼もタリバンの「レ
ーダー」にかかってしまい、当の1月には脅迫に抗い切れず、学校
の閉鎖に追い込まれた。

同年、マララは英BBCのウルドゥー語版ウェブサイトに「パキス
タン人女子生徒の日記」というブログを開設。グル・マカイという
ペンネームでタリバン支配下での日常を細かく語り、女性が教育を
受ける権利を訴えていた。

14歳の彼女はフェイスブック上で自らを「政治家」と表現してい
た。9日の時点で彼女のページには3400人がファンとして登録
されていたが、事件後、その数は6000人以上に跳ね上がった。

BBCは銃撃事件に対するパキスタン国内での「激しい抗議」を伝
えている。ザルダリ大統領やアシュラフ首相をはじめ、政治家から
も強い非難の声が上がっているようだ。

(引用元: GlobalPost.com)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/10/14.php

 

△ 17日水曜日、マララが昏睡状態から脱し、徐々に意識を取り戻
していると、マララと家族のことをよく知るニューヨークタイムズ
紙の特派員アダム・エリックが、TwitterとFacebookで報告してい
る。率直なブロガーのマララはクラスメートの前で頭と首を撃たれ
た後、月曜に専門医の治療を受けるためイギリスに空輸されたとイ
ブニングスタンダード紙が報じた。
彼女は、アフガニスタンで負傷したイギリス兵に対応する外傷病棟
のあるバーミンガムのクイーンエリザベス病院の集中治療室にいる。
http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/asia-pacific/afghanistan/121017/taliban-shooting-victim-malala-yousufzi-wakes-


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