◇レイチェル あなたを忘れない

オバマ大統領は、まさにレイチェル・コリーの命日の4日後、3月
20日にイスラエルを訪問しました。2013年3月16日はガザ
のラファでイスラエル軍がパレスチナ人一家の家屋を破壊するのを
なんとか防ごうとしていたレイチェル・コリーがキャタピラー製ブ
ルドーザーによって残忍に殺害されて10年になります。レイチェ
ル・コリー財団が行動を呼びかけて彼女の10回目の命日を催すと
き、私たちは知識を肥やし直接的に関与し続けることで、彼女から
受け継いだものを続けるよう人々に訴えます。

知識を肥やしていくのは、今年アカデミー賞にノミネートされた「5
Broken Cameras」や「Budrus」といった映画を見るように簡単に
できます。どちらもヨルダン川西岸の非暴力抵抗運動の踏ん張りを
扱っていて、Netflixで便利に利用可能です。 読むほうを好むなら、
イラン・パペの著書「The Ethnic Cleansing of Palestine(パレス
チナの民族浄化)」で争いの歴史を学びましょう、キンドルのイン
スタントダウンロードで入手可能です。最近の動向はニューヨーク
タイムズのベン・エーレンライクの記事「これが3回目のインティ
ファーダが始まるところか?」やジョセフ・レヴァインの「ユダヤ
国家を疑問に思うことについて」で身につけましょう。

レイチェルの言葉に「国際メディアと私たちの政府は、私たちの取
り組みが効果的で重要で正当化されることや、勇敢で知的で貴重で
あることを、私たちに言うつもりはありません。私たちはお互いの
ためにそれをしなければなりません。そして私たちにできる1つの
手段は、目に見える形で私たちの取り組みを続けることによるもの
です」とあります。その通りです、さあ、パレスチナに正義をもた
らすために一緒に取り組みましょう、知識を肥やし、ずっとかかわ
ったままでいましょう、そして互いの取り組みを評価しましょう。

結束に愛情を込めて
CODEPINK 15 March 2013

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◇笑顔に隠れたあつれき ynetnews.com 21 March 2013

分析:オバマの訪問は成功だったとおそらく歓迎されるだろうが、
イランの核兵器プログラムに関する意見の相違と、時間稼ぎされる
和平交渉は取り残される

オバマの中枢的グループの役人たちはイスラエルとアメリカ社会の
目算を低くしようと努めている。失敗であるとわかるどんな可能性
も避けるために、彼らは、訪問の意味はそれが行われている事実に
存在すると言っている。

だが、やはり彼らはこれがイスラエル政府とビジネスする好機であ
ることに気づく。大統領として2期目で最後の任期のオバマはかな
りプレッシャーがないのに対してネタニヤフは選挙と屈辱的な連立
協議での挫折のあとに、もはや「最強のビビ」でない。であるから、
ネタニヤフが過去の論争をぬぐい去り、戦略上の助け合いのために
は、再び大宣伝を用意するのにどんなことでもやってのけるつもり
なのは明らかだ。

月曜日、私たちは中東でのアメリカの短期目標を明細に示した:世
界市場への変わらぬエネルギー資源の供給の確保/一般人の殺害を
停止させる/地域的核軍備競争と核拡散防止条約の完全な失敗を防
ぐ/急進的なイスラム主義の拡大を封ずること、つまりイスラエル
と領域の穏健な西側諸国びいきのイスラム政権に対して現実の脅威
のポーズをとらない。他の重要な目標はロシアの挑戦に直面してそ
れを小さくするために地域でのワシントンの影響を温存することだ。

領域におけるこの血まみれの中世的な段階を通じて、ただそんな任
務だけを引き受けることができないことをワシントンはよく知って
いる。解決法:中東で支配権を捜し求めているイラン主導の急進的
なシーア派枢軸を反撃するために安定したスンニ派諸国の枢軸を設
けること。この西側諸国びいきの枢軸に合流する主たる対象国はペ
ルシア湾沿岸諸国、トルコ、ヨルダン、エジプト、それからまあア
ルジェリアとモロッコくらいか。これらの国々は危機の時に互いに
力を貸し、危険きわまる世界的ジハード(命がけの攻撃)集団を打
ち滅ぼす、そして彼らの動きを同調させるものだ。これはシリアで
すでに起こっている。

ユダヤ人国家が概ね枢軸のもとに卓上を通じて隣国と力を合わせる
ことができるために、ワシントンはイスラエルにこの枢軸の目立た
ないパートナーになってもらいたい。アメリカ合衆国またはイスラ
エル、あるいは両国がイランを攻撃する場合には、おそらくこれが
有益だろう。この協力のためにオバマはおそらくネタニヤフにパレ
スチナの土俵では自制と平穏を示すよう求めるだろうし、アッバス
にはイスラエルを怒らせて自治領に不穏を助長することになるどん
なむなしい外交的挑発の企ても手控えるよう求めるだろう。

パレスチナ自治政府を親欧米のイスラム教徒の枢軸に合流しやすく
させるためにアメリカ合衆国はまたイスラエルにはアラブ人とパレ
スチナ自治政府に対して友好のジェスチャーに着手してもらいたい。
このようなそぶりはイスラエルがアラブの和平主導権に応じること
を表明しようとするものだ。まさにこれと同じ理由でオバマはイス
ラエルの主導部に自尊心を抑えてトルコとの衝突を終わりにするよ
う求めてもいる。この戦略上のアメリカの画策はすでに現場で成果
を見せている。シリアの化学兵器が敵対する構成要素に漏れるのを
封ずるためアメリカ合衆国と地域の有力な関係者との間には強まる
協力がある。イスラエルとアメリカ合衆国はまたアルカイダがシリ
アを仕切るのを妨げる必要に関して一致している。

これが訪問中に巧みに手に入れようとするオバマの"大戦略"の本質
である。訪問の現実的な側面は主たる3つの問題に焦点を合わせる
ものだ。イランの核計画、イスラエル・パレスチナ問題に一致を得
ようと努める尽力の続行、北のシリアとレバノンからの脅威に対処
すること。

イランに関してイスラエルとオバマ政権とのあいだの不一致は他に
比べて少ない。イランの核計画が進んだ段階にあると示す諜報機関
の情報をめぐって論争は一つもない。味方もまた非軍事的な手段を
し尽くす必要で原則として意見が一致するし、欧米には万一イラン
がレッドラインを越えたなら作動させることになる確かな軍事上の
選択があるはずだ。

アメリカ合衆国とイスラエルはこのレッドラインの定義をめぐって
なお不和にある。核兵器を生産する"能力"をイランが手に入れない
ことを確実にする必要性をイスラエルが強調するのに対して、アメ
リカ人はイランが核兵器を開発するのを封ずるという表現を使う。
言い換えれば、アメリカ合衆国は核弾頭の実際の生産に取りかかる
直前、もしほかの選択子がなければ、軍事作戦でイランを封じると
口に上せる。

TV2とのインタビューの中でオバマは、イランが核兵器保有の可能
性を手にするのを認めないつもりだ、そしてもしハメネイが国民に
そのような核兵器を生産するよう命じるならアメリカ合衆国は行動
するとそれとなく言った。しかしイスラエルの時計がカチカチいっ
て刻むペースとアメリカの時計がカチカチいって刻むペースとの間
には今まで通りに大きな違いがある。

2014年夏の時点でイランの核計画を止めることができないなら、
大なり小なりアメリカ合衆国は軍事作戦の覚悟をしなければならな
い。イスラエルは、今年の夏かイランが核弾頭を1つ生産するに足
る20%の濃縮ウランを手に入れるであろう遅くとも秋には、決定
に達しなければならないと主張する。

ペンタゴン(国防省)はすでにイラン攻撃のため効率のよい詳細な
計画を作成しており、バラク前国防相とIDFのチーフGantzが多少な
りとも最近のことに精通していると、オバマとその副官らが言うの
も無理はない。

しかし、とりわけ国務長官ジョン・ケリーと国防長官チャック・ヘ
ーゲルの任命を考慮すればイラン人は単なる脅しと受け止めて軍事
オプションの話を信じないとイスラエル人らは言うだろう。両者と
もイランへの軍事攻撃には反対だ。イラン人らはまたアメリカ合衆
国がペルシア湾から航空母艦1隻を呼び寄せて軍事費をカットして
いることに気づいているとイスラエル人は言うだろう。あなたがた
は真剣であることをイラン人に示す何ごとかをしなければならない、
さもないとイランが6月の選挙後にもっと御しやすくなる見込みは
ない。アメリカ人は、オバマの訪問の後にこの方向で動くかもしれ
ない。

イラン問題に関してアメリカ人はイスラエルに警告するだろう。単
独行動をとる急襲で私たちの不意をつくな、話が報道機関に声明を
述べるということになるとき自制を見せろと。イスラエルの政治家
や軍当局者がイスラエルは攻撃すると脅すたびに、イラン人は防げ
ないものの、全世界の原油価格が急騰する。イラン人はこれにより
利益を得るし、ヨーロッパの経済はさらにもう一つダメージを耐え
忍ぶ。

時間稼ぎで引き延ばされる和平プロセスについては、アッバスとネ
タニヤフとの調停に関してオバマが過度に熱心でないのを確実に推
量する。仮に停滞した交渉を活性化することができるとして、そん
な会談が成果をもたらすことができるかどうか、たぶんオバマは見
つけだそうと努めるだろう。両サイドが必要な歩み寄りを示す準備
ができたときアメリカ合衆国は将来不変の協定に向かって前進する
のを可能にすることになるオスロ合意を調停しようと努めるとネタ
ニヤフとYa'alonは言い出すだろう。交渉続行の前提条件としてアッ
バスは入植地建設の凍結について言い立て続ける見込みが大きい。
イスラエルの新たな同意文章を考慮すれば、ネタニヤフと彼の閣僚
はこの要求を受け入れないだろう。しかしながら、Yair Lapidとツ
ィッピー・リヴニはアメリカ合衆国大統領へのジェスチャーとして
入植地圏外の建設凍結を要求するダン・メリドールのイニシアチブ
を前進させたいかもしれない。

とにかく、オバマが実質的交渉の続行はダメだと見るなら、彼はイ
スラエルにジェスチャーを示して現場の情況を鎮める手段を講ずる
ことを(例えばパレスチナ人捕虜に関して)頼むだろう。さしあた
りアメリカ合衆国はイスラエルにもう一ラウンドのパレスチナ暫定
政府との会談を押しつけようとはしていない、だが今後は、これか
ら仮に6カ月としてワシントンは協定の提案を持ち出して両サイド
にそれに応じることを押しつけようとするかもしれない。

北からの脅威に関して、アメリカ合衆国はシリアとレバノンとの国
境に沿ってテロ活動を阻止し、イスラエルの人口中心地へのどんな
ヒズボラのロケット攻撃にも厳しく応酬するイスラエルの権利を承
認する。

大統領としてオバマの初の聖地訪問はたぶんメディアによって大出
来と歓呼して迎えられるだろう、単にそのわけは、オバマ、ネタニ
ヤフ、ある程度はアッバースが、このところ国内の場で被ってきて
いる失敗と政治的不面目を包み隠すことでお互い利用することに気
があるからだ。しかしこの訪問には非常に重大な現実的な側面もあ
る。アメリカ合衆国大統領は、もはや子供たちにプレゼントを差し
出すアンクルサムの役割りを演じない。今回、彼はイスラエルとパ
レスチナ人に中東でのアメリカ政府の新しい戦略を実行する彼を助
けるよう要請することになる。

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4359189,00.html

 


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