◇ ジュリアン・アサンジ:民間情報会社ストラットフォー(Stratfor)
をハックしたジェレミー・ハモンドの有罪答弁はジャーナリズム、
行動主義に関する取締りの一環
デモクラシーナウ!29 May 2013

ハッカーグループ、アノニマスのジェレミー・ハモンドが民間情報
会社ストラトフォーやFBI、他の機関へのハッキングで有罪を認めた。
政府や企業がいかに密室で行動するかについて光をあてることが目
的だったとハモンドは述べる。ストラトフォーのメール500通が
内部告発サイトWikiLeaksで公開されることとなり、民間情報会社
がいかにクライアントのために活動家を監視し、スパイするかに光
をあてる。声明の中でハモンドは、少なくとも投獄30年につなが
る可能性のある"あまりにも熱心な訴追"をある程度避けるために司
法取引を受け入れたと言っている。彼はすでに数週間の独房監禁を
含め、15カ月を服役している。ロンドンのエクアドル大使館から
番組に加わるWikiLeaks創設者ジュリアン・アサンジは、ハモンド
の犯罪訴追手続きは「有能な政治活動家や疑わしいとされるジャー
ナリスティックな情報源」への見当違いな弾圧の一環として出てき
ていると言う。

http://www.democracynow.org/2013/5/29/julian_assange_stratfor_hacker_jeremy_hammond#

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◇サイバー活動家は連邦刑務所で10年の現実に立ち向かう
ローリングストーン誌 28 May 2013

法の執行や防衛に属する請負業者のウェブサイトへの2011年と
2012年の8件の追加ハッキングの責任を取るのに加え、悪名高
いストラットフォーへの侵入で、今日、ジェレミー・ハモンドが有
罪を認めた。この過激なハッカーは罪を認める条件として連邦刑務
所で最長10年と250万ドルの賠償費用を認識することとなる。
ハモンドが陳述を法廷に提出したあと彼の弁護団は、情報の流れを
制御しジャーナリストや社会に情報を振り分けようとする人間を罰
しようとの、政府の大がかりな試みの一環として彼の起訴をことば
にした。「企業を密かに探ることや情報へのアクセスについてさら
に戦争は続く」と、ヒアリングの次に続く記者会見で弁護士Sarah
Kunstlerは述べた。

司法取引のあとオンラインに掲示される声明でハモンドはこの点を
繰り返した。「政府や企業が密室で何をしているか、国民には知る
権利があると信じているので僕はこれをやった」とハモンドは書い
た。「正しいと信じることをした」と。

ジェレミー・ハモンドの盛衰:国家の敵

傍聴者や支援者に囲まれるローワーマンハッタンの連邦法廷でハモ
ンドは起訴状のひとつ、コンピュータハッキングに携わる陰謀を認
める陳述を提出した。付添人のひとりは双子の兄弟のジェイソンで、
シカゴから飛んで来たところだった。冒頭に、ハモンドが裁判官に
向けて話すとき、彼は宣誓するため右手を挙げると公然たる抵抗の
シンボルとしてこぶしを固めた。

WikiLeaksに提供するため、民間情報会社ストラットフォーのサー
バーから情報を入手することに関与したことで有罪を認めた。自殺
した故アーロン・シュワルツや他のサイバー活動家の起訴に使われ
たのと同じ法律、異論の多い1984年のコンピュータ詐欺および
濫用法でハモンドは起訴された。「リークした内部文書のなかに含
まれるのはストラットフォーの広範囲のスパイ活動を暴露する何百
ものメールだった。スパイ活動には、ダウケミカルのたっての頼み
でBhopal活動家の監視や、コカコーラの代理としてPETAについて、
アメリカの国土安全保障省と契約してOccupy Wall Streetについて
が含まれる」と支援者が声明の中で述べている。

ハモンドはストラットフォー以外の他の8件の侵入で責任を引き受
けた。そのどれもに、法の執行か情報会社か防衛請負業者いずれか
のウェブサイトが絡んだ。2011年6月から2012年2月まで、
ハモンドはアリゾナ公衆安全局、FBIバーチャルアカデミー、ブルッ
クス・ジェフリーズという法の執行のためのウェブサイトを構築す
るマーケティング会社、スペシャルフォースギア、ヴァンガード・
ディフェンス・インダストリーズ、ジェファーソン郡保安官課、ボ
ストン警察巡査研究所、催涙ガスを作るコンバインドシステムズと
いうペンシルバニアの会社から、許可されてない情報を入手した。
それらの責任を引き受けるのと引き替えに、侵入のいずれにおいて
も連邦の訴追から免責特権を認められた。彼の弁護士Kunstlerは、
彼は国家レベルの告発に直面する可能性があったと言った、もっと
も、多少の2重危険保護のお墨付きがあるかもしれないと言うが。

新しい政治犯:リークする人、ハッカー、内部告発者

“憲法上の権利センター”名誉会長でWikiLeaks創設者ジュリアン・
アサンジの弁護士のマイケル・ラトナーは、ジャーナリストはハモ
ンドのために立ち上がるべきだと言っている。「彼は情報源として、
また内部告発者として見なされるべき」と司法取引のあとラトナー
は述べた。「この国の他の内部告発者のように彼は保護されるべき
です、なぜなら政府や民間警備会社がやっていることを私たちに知
らせるのは彼らしかいないし、この政府をほとんどまともにしてお
くことができるのも彼らしかいないからです。」

判事の夫がストラットフォー・リーク事件の被害者だったため、ハ
モンドの弁護団は前もってロレッタ・プレスカ判事に自ら辞退する
よう提議した。この提議は無視された。

UKで裁判されたのを除いては同類のリークで起訴されたLulzsecと
いうアノニマス系グループの他のハッカーは20カ月から32カ月
のもっとずっと軽い刑を受けている。ジェイソン・ハモンドの量刑
審問は9月6日に予定されている。

http://www.rollingstone.com/politics/news/jeremy-hammond-pleads-guilty-to-stratfor-hack-20130528

△ wikipediaによるとストラトフォー(STRATFOR)はアメリカの
民間情報会社。インターネットサイトで情報配信を行う。1996
年テキサス州オースチンでジョージ・フリードマンが設立。「影の
CIA」と称されることもある。90年代から地政学的カレンダーと
銘打って毎日情報を配信している。
△会社の公式Twitterには、ストラットフォーは地政学的情報会社と
あり、世界問題の独立した分析をフォローせよとある。

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◇ 2011年にハッカー集団LulzSecが展開した「AntiSecアンチセ
キュリティ」のもとに企業や組織のシステムに不正侵入したとして
罪に問われていたジェレミー・ハモンド(28歳)が、5月28日、
コンピュータ犯罪取締法を犯したとする罪状を認めたと発表した。

ハモンドは2012年3月、米イリノイ州シカゴで逮捕された。容
疑は、アメリカの民間情報会社で「影のCIA」と呼ばれることもあ
るストラットフォーなどへのハッキング。LulzSecはストラットフォ
ーのシステムに侵入して500万通ほどの電子メールを不正入手、
WikiLeaksにリークしたとされている。なお、ハモンド容疑者逮捕
には、LulzSecのリーダー格だった"Subu"ことHector Xavier
Monsegurの協力があったとされている。

ハモンドの釈放を求めるWebサイトによると、ハモンドの双子の兄
がChange.orgで展開している減刑の慈悲を求める請願に7時間で
570件の請願署名が集まったと報告する。

http://news.mynavi.jp/photo/news/2013/05/29/239/images/001l.jpg

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◇ハッカー集団ラルズセック、リーダー逮捕
NewSphere 2013年4月27日

オーストラリア連邦警察は、ハッカー集団ラルズセック(LulzSec)
のリーダー格とされる24歳の男性を逮捕した。

ラルズセックは世界最大のハッカー集団アノニマスから枝分かれし
た集団といわれており、政府や大手企業に対して攻撃を行なってい
る。名前はネット用語で「爆笑」という意味の「Lulz(またはlols)」
と「Security」の「Sec」を合わせ、「爆笑セキュリティ」を意味
するといわれる。アノニマス、ラルズセック、どちらとも政府や企
業などの機密情報を公開するウェブサイトWikiLeaksを支持してお
り、2010年に同サイトを閉鎖する動きが世界中で起こった際に
は、報復行為として政府機関に対し様々なサイバー攻撃を仕掛けた
ことで有名になっている。

海外の新聞が今回の逮捕の詳細を報じている。

「Aush0k(一部報道ではOzShock)」を名乗る男性はIT企業に務
めており、政府を含む顧客データへのアクセス権を利用して政府の
ウェブサイトに不正行為を行った容疑がかけられている。現在保釈
中で来月には裁判所に出廷する予定だとフィナンシャルタイムズ紙
は報じている。CIAなどのサイトへの不正データ改変による障害発
生の容疑2件と、制限のあるデータへの不正アクセスの容疑1件で、
最大10年から12年の懲役となるらしい。

英テレグラフ紙によると、ラルズセックはCIAの他にソニーピクチ
ャーズや任天堂、イギリスの新聞The Sunなどのハッキングも行な
ってきており、オーストラリアでは多くの政府機関や大学のサイト
が被害にあっている。

最近では、米国で活動するリーダー格「Sabu」(本名Hector Xavier
Monsegur)が逮捕され、その司法取引の一環としてFBIの調査に協
力していることから、多くのアノニマス、ラルズセック関係者が検
挙されている。オーストラリアでは初の逮捕。

社会的脅威とされるハッカー集団ではあるが、彼らは金銭上の利益
を追い求める主流ハッカーとは異なり、「思想主義者」だとニュー
ヨークタイムズ紙は指摘する。思想的動機を基にしたネット上の集
団だけに「ラルズセック」という固有名詞はあっても、その活動や
人数は把握しにくい。リーダー格とされる人物を数名逮捕したとこ
ろでハッキングそのものがなくなる可能性は低く、報復攻撃も行わ
れるのではとの声も挙がる。

http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/newsphere/2013/04/post-390.html

 


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