◇ オスロからヒースロー、ワシントンまで、戦争のからくりに油を
注ぐこと

ICH by Norman Solomon 19 August 2013

オスロで世界で最も重要な平和賞が戦争にハイジャックされた。
ロンドンで政府当局が出版(報道)の自由にこれまでにない一発を
撃った。
そしてワシントンでオバマ政権が、内部告発者、ジャーナリズム、
市民的自由(政府の恣意的な干渉からの自由、言論・出版の自由な
ど、合衆国憲法で保証されている)に対する攻撃をエスカレートし
続ける。

国の平和な記憶がおぼろになるとき、プライバシーもそうだ。戦争
に本気で取って代わるものを求め、民主主義の価値を支える、理想
主義への肩入れは権力の最高峰から絶えず続く襲撃を受ける。

終わりのない戦争と恥知らずな監視が常態になることで、アンクル
サム(アメリカ政府)とビッグブラザー(ジョージ・オーウェルが
描く全体主義国家、国家権力)は、もはやほとんど互角なだけでは
ない。巨大な世界に届く能力を有する彼らは同一のものだ。

先週、私はオスロの本部でノーベル委員会の研究理事と会った。私
たちは磨きのかかった長い会議用テーブルの一端に座った、隣にノ
ーベル平和賞はブラッドリー・マニングに、としきりに促す10万
人による嘆願署名の箱が。

記者会見で私には前もって2時間あったので、平和賞をマニングに
与えることでノーベル委員会はアメリカ政府からの独立を示すと私
が激励すると、ノーベル役員のAsle Tojeは、丁寧だが冷ややかなま
まだった。賞がオバマ大統領に与えられ4年過ぎて、年がら年中の
戦争のための彼の統率力は議論の余地がない。ところが一方、平和
のためのマニングの勇敢な告発は人に影響を与え激励している。

アメリカ政府を大いに不快にした受取人は除いて、最近、私が指摘
したノーベル平和賞は彼らの政府の指導者にとって強い呪いだった
一部の反対派に与えられている。Tojeは、マーチン・ルーサー・キ
ングJr.を持ち出すことで応酬した、返答はおかしなものに思えた。
キングは49年前(1964)に賞を受けた、そして彼がヴェトナム戦
争の音量・響きとも十分な最初の弾劾でホワイトハウスを怒らせる
1967年4月まで2年以上もあった。

私は嘆願書の山に身振りで合図した。それには、特にアフガニスタ
ンでのアメリカの戦争行動が大規模に拡大するのに、2009年に
オバマが賞をもらったあと、現代のノーベル平和賞の深刻な不信を
反映する多数の署名者本人のコメントが含まれている。

私たちは100年以上ものあいだノーベル委員会に場所を与える飾
り立てられた堂々たる建物の中にいた。外のアルベルト・ノーベル
の胸像が正面入り口に名誉を与える。そして小さな環状交差路を渡
ったところにアメリカ大使館、建物の3つの側それぞれに数百の窓
と屋根にはたくさんの電子装置がつく、幾つか逸話のある印象的な
ダークグレーの存在。(その交差点はアメリカの監視活動のための
基地であると広く知られている。)近年ますますもって、ノルウェ
ー・ノーベル委員会建物のアメリカ大使館への物理的接近は、その
政治的な一致協力の適切なるメタファーだ。

週末を通してイギリス政府はアメリカ政府との"特別な関係"のいっ
そう有害な側面を見せた。ガーディアン紙が報じるように、「アメ
リカ国家安全保障局による大規模な監視プログラムをあばく一連の
記事を書いてきたガーディアン紙のジャーナリストのパートナーが
日曜イギリス当局によって9時間あまり拘束された、彼はリオデジ
ャネイロに帰国するためロンドンのヒースロー空港を通過した。」
ガーディアン紙の記者グレン・グリンウォルドと一緒に暮らすデー
ヴィッド・ミランダは「当局が個人を釈放するかまたは正式に逮捕
する前に法律が許す最長の時間、9時間のあいだ拘束された。…ミ
ランダは解放されたが、当局は彼の携帯、ラップトップ、カメラ、
メモリースティック、DVD、ゲーム機を含める電子機器を没収し
た。」

報道の自由を襲撃することは、現在オバマ大統領がこれまでにもま
してあからさまに遂行している広範囲にわたる予定表の一部である。
AP通信の記者の電話記録を差し押さえることから、フォックスニュ
ースの報道記者をスパイすること、ニューヨークタイムズ紙の記事
の情報源を記者のジェームズ・ライセンに無理に従わせて明らかに
させるため連邦裁判所の決定を求めて首尾よく戦うことまで、オバ
マのジャーナリズム戦争は行政部の免責に力を尽くしている。基本
的に憲法修正第4条を侵害する監視のために、暴力と戒めの武力に
よって世界をさらなる血に汚れたカオスに突き動かす絶え間ない戦
争のために。

これらの政策の破壊的結果は数えきれない。そして道すがらノーベ
ル委員会にはこれまで以上に戦争は平和である。世界の全域で公式
のワシントンによって脅迫されて緊密に協力する(あるいはいずれ
か一方の)多くの政府が、戦争・監視多国籍企業状態を容易にする
政府だ。そして市民的自由や戦争に取り組むとき、ますますワシン
トンの政府上層部で、モラルコンパス(倫理指針)は真南に行って
いる。

△ノーマン・ソロモンは、RootsAction.orgの共同創設者で、Institute
for Public Accuracy(国民の正確さのための協会)の創立理事です。
彼の著書には「War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep
Spinning Us to Death.(簡単に生じる戦争:大統領やお偉方がいか
に私たちを戦争へと誘導しつづけるか。)」があります。この本に
基づくドキュメンタリーについての情報はこちらから。↓
www.WarMadeEasyTheMovie.org.

http://www.informationclearinghouse.info/article35904.htm

 

◇ 英紙ガーディアンのアラン・ラスブリッジャー編集長は20日付
の同紙で、米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容
疑者から得た米極秘情報収集プログラムに関する文書を破壊するよ
う英政府に強制されていたと明かした。

同編集長は2カ月前、「首相の意向を代理すると主張する極めて高
位の政府高官」から連絡を受けた。その後の面会では、同紙が関連
資料の破棄または引き渡しに応じない場合、政府は法的手段を講じ
ると脅迫を受けたという。

同紙は当時、スノーデン元職員から入手した数千点の文書を基に米
国家安全保障局(NSA)や英政府通信本部(GCHQ)が実施する大
規模な情報収集プログラムを告発する記事を準備している最中だっ
た。

ラスブリッジャー編集長によると、1カ月前にGCHQの安全保障担
当官2人の立ち会いの下、同紙本社の地下室で関連データの入った
ハードディスクが破壊された。同編集長は、なぜ今になってこの事
実を明かしたかについては、明らかにしていない。
(引用元:AFP)

◇ ラスブリッジャー氏は、当局のこうした行為は「デジタル時代を
理解しない無意味なものだ」と指摘。「今後も忍耐強く、骨身を惜
しまず(監視問題の)報道を続ける」と宣言した。

一方、ラスブリッジャー氏は20日、BBC放送の番組で、情報監
視問題を最初に報じた同紙コラムニスト、グレン・グリーンウォル
ド氏のパートナーで、英当局によって拘束されたデービッド・ミラ
ンダ氏が法的措置を講じていることを明らかにした。「(拘束の際
に)没収された物を取り戻す」ためで、ガーディアン紙も支援して
いるという。ミランダ氏は18日、ロンドンのヒースロー空港で9
時間にわたり拘束され、パソコンや電話などを没収された。
(引用元:時事ドットコム)

 

◇バレット・ブラウンとグレン・グリンウォルドとマフィア国家
By: DSWright August 20, 2013

「彼らが来るとき... おまえの愛するものに向かってくる。」
マイケル・コルレオーネ(ゴッドファーザー?)

アメリカの承認を得て、反テロ法の下に9時間におよびグレン・グ
リンウォルドのパートナーを拘束し、彼を尋問する間に彼の所有物
を盗んだイギリス政府の卑劣さに多くの人が衝撃を受けた。ガーデ
ィアン紙の編集長が述べるように:
「そのような侮りがたい監視装置を築いている国は、ジャーナリス
トがそれについて報道するのを防ぐために最善を尽くすでしょう。
大部分のジャーナリストはそれを見ることができます。でも、完全
な監視という認識に内在するジャーナリズムに対する絶対的な脅威
をいったいどれほどの人が本当に理解しているのでしょうか、もし
それが来るとして、ますます"その時"であるように思えます。」

またFBIがバレット・ブラウンのお母さんを攻撃目標にしたのにかな
りの人が驚きあきれた、FBIの行動がブラウンを挑発して彼を刑務所
に至らせることになるYouTubeのヴィデオを作らせた。

わたしは行動にもあなたの当然の驚きにも驚かされなかった。

今日世界で、アメリカ合衆国やイギリスのような西側諸国が、世界
の1%のエリートのための殺し屋集団になっていることをわかって
いるべきなので、あなたは驚かされてはいけない。彼らには忠誠の
義務がなにひとつない、彼らは適法(正当)になにも注意しない、
また彼らには客観的な正当性がなにもない。さらにいえば、彼らは
それを承知している。それは権力に従事しており、権力が究極の目
的であって目的のための手段ではない。

この政治および経済システムはマフィアが組織される状態に最も匹
敵する。本質において、私たちは暴力団が保護を名目に金をゆする
行為状態に住む。ウォール街や企業分野の不正な商売で利を得る者
(=ギャング)どもが経済制度をだまして金を奪い、さまざまな計
略(サギ)に使用する、その一部は、次に安全保障集団--DOD国防
省、NSA国家安全保障局、FBI連邦捜査局--がけっこうな予算を手に
入れるのを確実にする政治家に寄付するキャンペーンに集められる。
安全保障集団は国内外の不正な商売で利を得る者どもの大事業家連
を保証する。一方の手が他方の手を洗浄する。道を誤ってなにか失
敗すれば、政府は不正な商売で利を得る者を救済するかまたは安全
保障集団の行き過ぎた行為をかばう。もしあなたが分け前を得てい
るのであれば、すごくおいしい取引だ。大恐慌は言うまでもなく、
ウォールストリートとD.C.ワシントンは一度も景気後退を経験した
ことがない。それは民主主義の国でない。共和国でさえない。人々
がマフィア国家に異議を申し立てるとき、実際に選択肢はなく、た
だ異議を申し立てた人々をなきものにするだけのこと、なぜならそ
のようなシステムは人口の99%のためにあるとのもっともな議論
になりえないからだ。批判する者は社会の周辺的な地位に追いやら
れるか、無視される。

さもなければ、いったい何がこのまったくでたらめな犯罪行為の問
題点なのか?みたいな質問を人々がしだすかもしれない。好機と競
争に基づくといわれている"自由市場"において、最下層の95%を
合併させるより人口の最も裕福な1%のほうが財政上豊かなのはな
ぜか?

答えは、金持ちが価値を引き起こすからでも、アメリカ人が勤め先
でしていることの大部分がとても不可欠だからでもない、むしろ盗
みの一員のエリートとそのマフィア国家の目標が、できる限りたく
さん略奪している間、人々を忙しくさせ、負債がある状態にしてお
くことだからである。わかる?それは役に立っている。2008年、
たくらみのあるずるい急落のあとでさえ、きっかけを作る人たちや
D.C.の取り立て屋は出勤した。現在、その1%が金融危機の前より
リッチになっている。

だから、本当に選択の自由はない。政府の請負仕事に策を練り、ジ
ャーナリストからビッグビジネスを守る民間諜報会社をバレット・
ブラウンのようなジャーナリストがすっぱ抜くとき、あるいはグレ
ン・グリンウォルドが憲法を著しく侵害するとして国家保安機関を
あばくとき、手袋がおちる。あなたのお母さん、あなたのパートナ
ー、彼らはあなたを痛めつけて動かすことができる誰でも、あなた
が愛するものを攻撃する。

http://news.firedoglake.com/2013/08/20/barrett-brown-glenn-greenwald-and-the-mafia-state/

◇ バレット・ブラウン、ジェレミー・ハモンドはたぶん刑務所に入
るかもれないが、彼らのやってる仕事は続く

http://motherboard.vice.com/blog/barrett-brown-and-jeremy-hammond-may-be-in-prison-but-their-work-continues


♯お知らせ♯

きままなブログを始めました。よりのんきでよりビジュアルな内容になっています。
*見つけた 犬としあわせ* こちらもごひいきに。

このサイトと著作権についての考え方