◇オサマ・ビンラディンの死についてシーモア・ハーシュ:
「真実と同じ言葉ではない、それは大ウソです」

ガーディアン紙 RAW STORY 27 September 2013
by Lisa O'Carroll

NBCとABCのニュース局の放送を終了し、出版の編集者の90%を
首にしてアウトサイダーと彼が言うジャーナリストの生来の仕事に
戻す。シーモア・ハーシュにはジャーナリズムをいかに手直しする
かについて、かなりの思い切った考えがある。

1960年代以降アメリカの大統領の強敵であり、かつて"アメリカ
のジャーナリズムに入るテロリストに最も近いもの"と共和党によ
って形容された調査報道ジャーナリストのハーシュをそれはほとん
ど奮い立たせない。

彼は、ホワイトハウスに異議を申し立て、不人気な真実のメッセン
ジャーになるのを怠るアメリカのジャーナリストの臆病さに怒って
いる。

彼らが当然すると思っていたことより、オバマまたはオサマ・ビン
ラディンの死に水路を通すことに、あれほど多くの時間を費やすと
彼が言う、まさかニューヨークタイムズで彼に一歩を踏み出させた。
2011年アメリカ海軍特殊部隊シールズの急襲について、「あの
記事についてなにも仕事をしてきていない、それは大ウソ、真実と
同じ言葉ではない」と彼は述べる。

ハーシュは国家安全保障について本を書いていて、一章をビンラデ
ィン殺害に当てている。ビンラディンが停止を命じられたアボタバ
ッドの敷地内での生涯についてパキスタンの"独立"委員会によって
出された最近の報告は精査に耐えないと彼は述べる。「パキスタン
人が報告をした、それに関心を持つことで私を怒らせないでくれ。
それはこっちに置いておきましょう、かなりのアメリカの忠告(情
報投入)で作られています。たわごとの報告です」と彼の本に入っ
てくるすっぱ抜きをにおわせてハーシュは言う。

オバマ政権は組織的にウソをつく、それにもかかわらず、巨大なア
メリカのメディア、TVネットワーク、大手新聞の見出しのどれも彼
に異議を申し立てないと彼は主張する。

「どうしようもない、彼らはこびへつらう以上です、彼らはこの人
(オバマ)を気づかって悩ませられない」とハーシュはガーディア
ン紙とのインタヴューで断言する。

「なにか非常に芝居がかったことが生じ、大統領とその側近がその
語り部分を制御している状況にあるとき、ニュースをきちんとあり
のままに伝えるために彼らが最善を尽くそうとするのをあなた方は
ほぼ体験するのが常でした。現在それはもはや起こりません。今は
そのようなことに便乗して大統領再選の方法を算出します。」

NSA(国家安全保障局)による監視の深刻さと広さについて、最近
の暴露に永続する影響があるかどうか彼にも確かではない。

スノーデンが監視に関する議論を変えた

彼は、監視についてNSA内部告発者エドワード・スノーデンが議論
の本質をまるごと変えたとする。彼や他のジャーナリストが監視に
ついて書いてきているが、事実を記録した証拠を提供したという理
由でスノーデンは重要だった、たとえすっぱ抜きがアメリカ政府の
方針を変えることになるかどうか彼には懐疑的だったといえども。

「(Zircon隠蔽の顛末を明かしたイギリスの調査報道ジャーナリス
ト)ダンカン・キャンベル、(アメリカのジャーナリスト)ジェー
ムズ・バムフォード、ジュリアン・アサンジ、そして私とニューヨ
ーカー誌、私たちはみな絶えず続く監視があるとの考えを書いてき
ているが、スノーデンは証拠となる文書を提示しました、そしてそ
れが議論の本質をまるごと変えました、今ではそれが現実です」と
ハーシュは述べる。

「編集者は文書を大事にします。小心のいばりくさったニセ編集者
はそのようなニュースに手を出そうとしません、編集者は文書を大
事にするために彼がまったく新しい状勢に変えました」と彼の所見
を手加減する前に付け加える。

「大統領がまだ有権者に"アルカイダ、アルカイダ"と言えて、この
ように大ばかなこの種の監視に2対1で国民が票決する、私がアメ
リカで経験する選挙結果からそれが長い目で見てなにか意味を持つ
ことになるのかどうか私にはわかりません」と彼は言う。

調査報道ジャーナリズムに関するロンドンのサマースクールの間、
シティカレッジで満員の聴衆に囲まれる76歳のハーシュは、ジャ
ーナリズムが以前はどうであったかの驚くべき話、彼がベトナムで
のミライ虐殺をいかに暴いたか、イラク人捕虜に残忍な仕打ちをす
るアメリカ兵のアブグレイブの写真を彼がどうやって入手したか、
そしてエドワード・スノーデンについて彼が思うことを、全速力で
駆け抜ける。

回復の見込み

ジャーナリズムのむこうみずな行為を心配するにもかかわらず、同
業者がまだ回復の見込みを提供すると彼は思っている。

「世界はますます明らかに完全なるあんぽんたんによって指揮され
る故に、ジャーナリズムがひょっとしたら見込みを提供すると、こ
の種の発見的見解を私はとります。ジャーナリズムはいつでもすば
らしいということではありません、そうではないですが、少なくと
も私たちは多少の解決の手段、多少の正直を提供します。」

ミライの残虐行為を彼がどうやって発見したかの話は、時代遅れの
歩くジャーナリズムと根気強さのひとつだ。1969年に遡って、
彼は26歳の小隊長ウイリアム・カリーについて情報を得た、カリ
ーは大量殺人の容疑で軍によって起訴されていた。

広報担当者に電話する代わりに、彼はクルマに乗り込むとカリーが
拘留されていると聞いたジョージア州フォート・ベニング(駐留地)
の陸軍営舎で彼を探し始めた。広大な敷地内をドアからドアへ探し
て、時々行く手を強奪され、受付まで進軍して拳をテーブルに叩き
つけると「軍曹、いまカリーを連れ出してほしい」と叫んだ。

ついに彼の努力はセントルイスポスト・デスパッチ紙の最初の記事
で成果をあげる、それはその後アメリカ全域で同時に配信されて結
局、彼にピューリツァー賞をもたらした。「私は5つ記事を書きま
した。最初の記事に100ドル請求しました、最後にはニューヨー
クタイムズが5000ドルを支払っていました。」

彼はウォーターゲート事件を追いかけるためにニューヨークタイム
ズに雇われ、カンボジアをめぐってニクソンを激しく追跡すること
になった。およそ30年後、ハーシュはアブグレイブ刑務所のイラ
ク人捕虜虐待のすっぱ抜きでもう一度世界の大ニュースになった。

時間を投入せよ

ジャーナリズムの生徒のために彼のメッセージには距離と時間を入
れる。記事になる5ヶ月前に彼はアブグレイブについて知った、な
んと捕虜たちが家族に宛てて"奪われている"ので彼らを殺しに来る
ように頼む手紙を書いていることを彼に伝えるためにバグダッドか
らダマスカスに来ることで自分の命を危険にさらすイラク陸軍上級
士官によってこっそり知らされていた。

「文書を探すために私は5カ月動きました、文書がないことには、
なにもないですから、どこにも通用しません。」

ハーシュはアメリカのバラク・オバマ大統領に話を戻す。アメリカ
政府に異議を申し立てるアメリカの報道機関の自信は、911後に
崩れ去ったと以前彼は言った、だがオバマがブッシュより悪いこと
に彼は頑として譲らない。

「オバマがどれかまともな基準によって判断を下されてきていると
思いますか?グアンタナモは閉鎖されましたか?戦争は終わりです
か?誰かイラクに留意していますか?彼は真剣にシリアに介入しよ
うと考えているのですか?たったいま私たちは80の戦争でそんな
にうまくいっていません、彼はいったい何のために新たな戦争を始
めたいのか。ジャーナリストがいながらどうなっているのですか?」
と彼は訊ねる。

アメリカの新聞雑誌の調査報道は、自信の危機、力量不足、仕事に
必然的に伴うものの誤り導かれたばかな考えによって葬られてきて
いると彼は言う。

「あまりにも多くが私には賞を期待しているように見えます。ピュ
ーリツァー賞を期待することがジャーナリズム」と彼は付け加える。
「うまくまとめられたジャーナリズム、だからあなた方はふさわし
い目標を選びます、それは深刻な問題ですが別の問題もあります。」

「人々を殺すことのように、無人機計画をなぜオバマはまんまとや
りおおせるのか。私たちはなぜもっとやっつけないのか?彼はそれ
をどう正当化するのか?何が重要な情報か?この方針がどれほど有
効か有害かなぜ私たちは正体を見破らないのか?なぜ新聞は無人機
殺害を監視する2、3の団体を絶えず引用するのか?なぜ人の助け
を借りない自分でする仕事をしないのか?」

「私たちの仕事は自分の天分を知ることです、私たちの仕事は議論
を超えて問題について誰が正しく誰が間違っているか見破ることで
す。それはまずまずとはいきません。それはお金を要します、時間
を要します、それは危うくします、リスクを高めます。ニューヨー
クタイムズにはまだ調査報道ジャーナリストがいますが、私が思っ
ていたよりずっと彼らは大統領のために水路を通すことをします… 
もはやアウトサイダーでいる勇気がないというわけです。」

ある意味でジョージ・ブッシュの政権は書きやすかったと彼は言う。
「ブッシュ時代、オバマ時代よりずっと批判的でいやすかったと感
じました。オバマ時代にはずっと難しい」と彼は言っている。

何が問題の解決かと訊ねられて、ハーシュは大部分の編集者は小心
者で首にされるべきとの彼のテーマに熱中する。

「問題の解決を言いましょう。今いる編集者の90%を厄介払いし
てあなたに制御できない編集者の昇格に取りかかります」と彼は言
う。「ニューヨークタイムズでそれを経験しました。昇格になる人
は出版者にとってより従順なデスクにいる連中です、上級編集者が
何を望むかでトラブルメーカーが昇格されないのはわかります。あ
なたの目で見てよりよい人々を昇格することに取りかかりましょう、
そして"あなたが何を言おうと気にしない"と言いましょう。」

そしてまた彼には、ガーディアン紙が公表することを知るまでなぜ
ワシントンポスト紙がスノーデンのファイルを差し控えたのか合点
がいかない。

「ネットワークのニュース局を停止します、そして全面にわたって
白紙状態の心で始めましょう。大手企業、NBC、ABCはこんなのは
好きではありません。なにかあなたにしかできないことをする、人々
が頭にくることをする、それこそが、私たちがすることになってい
ることです」と彼は述べる。

ハーシュは目下、記者をつとめることを中断しており、ブッシュと
オバマの両方にとって確実に気まずい読み物の方向へ進む、本に取
り組んでいる。

「業界は困ったことになっています、私たちはすべてについてウソ
をつきます、そしてウソをつくことが欠かせない要素になっていま
す。」そして彼は、それについてなにかするようジャーナリストに
哀願する。

http://www.rawstory.com/rs/2013/09/27/seymour-hersh-on-death-of-osama-bin-laden-its-one-big-lie-not-one-word-of-it-is-true/

 


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