◇優れた報道に贈られるピューリッツァー賞が4月14日(現地時
間)に発表された。公益部門の金賞を、米国家安全保障局(NSA)
の極秘情報収集活動「PRISM」を暴露した英ガーディアン紙と米ワ
シントンポスト紙が受賞した。同賞の対象は米国の組織であるため、
ガーディアンの米Web部門が受賞した。
両メディアは昨年6月から、元CIA職員のエドワード・スノーデン
氏から渡されたNSAの機密資料に基づく多数の記事を公開している。
スノーデン氏はガーディアン紙のインタビューで、暴露すべき文書
を慎重に選び、リークする相手として、何を公開し、何を開示しな
いかを正しく判断できるジャーナリストを選んだと語った。
ワシントンポストのマーティン・バロン編集長は受賞に関する記事
で、一連の暴露記事に対しては米連邦議会を含む多数の組織から批
判を受けたが、これらの報道は米国民の憲法上の権利と世界中の個
人の権利のために行ったと語った。
ガーディアンのアラン・ラスブリッジャー編集長は、「ワシントン
ポストだけでなく、多数のリスクを冒して情報を提供したエドワー
ド・スノーデン氏とも、この栄誉を共有する」と語った。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1404/15/news064.html

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◇「この賞はスノーデンの代わりに」:NSA監視の暴露のために
グリンウォルドとポイトラスがポーク賞を快く受け取る

NSA(国家安全保障局)の全体的な監視活動を公表して以来、初め
てアメリカに帰国するジャーナリスト、グレン・グリンウォルドと
ローラ・ポイトラスは金曜日ニューヨークでジョージ・ポーク賞を
謹んで受ける。過去10カ月以上、ポイトラスとグリンウォルドは、
エドワード・スノーデンがリークする貴重な文書の大収穫を報道す
ることで欠かせない役割を演じてきた。二人は一緒に賞を分け合っ
た同僚のガーディアン紙のEwen MacAskillとワシントンポスト紙
のBarton Gellmanと合流する。受賞スピーチで、ポイトラスとグリ
ンウォルドは二人の情報源に敬意を表した。「これらの各賞は、進
み出ることでスノーデンがしたことは断じて正しい行為で、起訴や
数十年の実刑には値せず、感謝に値することだったとのさらなる弁
護を提供します」とグリンウォルドは言った。「この情報を使える
ようにするために誰かが人生を犠牲にすると決意したこの事実がな
ければ私たちは誰もここにいません」とポイトラスは言った。
「従ってこの賞は確かにエドワード・スノーデンに対してです。」

エイミー・グッドマン:今から10ヶ月前、ローラ・ポイトラスと
グレン・グリンウォルドはNSA(国家安全保障局)告発者エドワー
ド・スノーデンに会うためにニューヨークから香港に飛びました。
それ以来、二人はNSAと国家監視状態を公表する発見物の記事を発
表してきました。ジョージ・ポーク賞を快く受け取るためベルリン
からニューヨークに飛んだこの金曜まで、ポイトラスとグリンウォ
ルドはアメリカに帰国していません。アメリカ政府によって拘留ま
たは召喚されるかどうかわからずに二人は着陸しました。1月に国
家情報局長官ジェームズ・クラッパーは、NSA記事に取り組むジャ
ーナリストをスノーデンの「共犯者」と説明しました。2月、下院
諜報特別委員会の議長、共和党下院議員マイク・ロジャーズは、NSA
文書について記事を報じることで「盗品を売り物にする」とグレン・
グリンウォルドを非難しました。グリンウォルドとポイトラスはこ
の短い旅にACLUの弁護士、ドイツ人記者、そしてグレン・グリン
ウォルドのパートナー、デイヴィッド・ミランダを同伴しました。
昨年、ミランダは反テロリズム法のもと、ロンドンのヒースロー空
港で9時間拘留されています。

ジョージ・ポーク授賞式の受諾スピーチでのローラー・ポイトラス
です。そのあとにグレン・グリンウォルドが続きます。

ローラ・ポイトラス:ここにいるのは本当に信じられないほど光栄
ですし、帰国する本当にみごとな口実を私に与えてくれたことで、
ポーク委員会に感謝します。香港に行くためにグレンとEwenと一緒
に航空機に搭乗して以来、私が帰国するのはこれが初めてです、従
って、ここにいることは本当に壮観です。そしてまたまったく混乱
させられています。昨年5月、私たちが調べた現場は、誰でも皆に
とってたくさんの疑い、リスク、心配だったでしょ、従って、ここ
でこの賞を授与されることは本当に特別です。でも、実際に私たち
がこの報道を伝えるとき、ジャーナリストが背負い込む桁外れのリ
スク、特に情報源が背負い込む桁外れのリスクのことを私たちが思
い起こすことも重要だと思います、そしてスノーデンの場合には、
この情報をアメリカの国民ばかりか国際的に社会と共有するために
文字通り命を危険にさらします。

そして人びと、あなた方はそれに直面するまで、人びとがリスクに
どう反応するか確かにわかりません。あの、あなた方は持ちこたえ
て互いを支援すると期待するでしょう、そしてその人たちがあなた
方を保護し、安全に自宅に送り届けると期待するでしょう。

そして彼らの精神的度胸、勇敢に積極的に途中のすべてのステップ
を報じることがなければ、この賞はありえなかったと言いたいです。
そしてEwenが言ったように、一緒に働くことで私たちは実地に立証
されていませんでした。私たちにはそれぞれ専門知識の領域があり
ました、でも一度も一緒に取り組まないで航空機に乗り、本当に特
別だった状態で驚くべきことをして一緒に取り組みました。そして
私は彼らに永遠に恩があります。

この情報を使えるようにするために誰かが人生を犠牲にすると決意
したこの事実がなければ、この賞を差し伸べられているすべての人、
バート、Ewen、グレン、ワシントンポスト紙、ガーディアン紙、ニ
ューヨークタイムズ紙、私たちは誰もここにいません。彼は自分の
人生を犠牲にした最初の人ではありませんが、確かに、なにが起こ
っているか私たちにわからせる情報を彼はもたらしました。従って
この賞は確かにエドワード・スノーデンに対してです。ありがとう。

グレン・グリンウォルド:まず第一に、この賞に対してポーク委員
会とロングアイランド大学にどうもありがとう。私たちが行った報
道はたくさんの支持とたくさんの賞賛などを得ましたが、また主に
アメリカとイギリスで非常に激しい批判も受けました。従って、少
なくとも私の意見を言えば、このジャーナリスティックな同僚によ
って名誉を与えられ認められるのはすばらしい事態を意味します。
また、私が同僚と呼ぶ人たち、私と一緒にここにいる人たち、ジェ
ームズ・クラッパーが「共犯者」と呼ぶ人たちと一緒に賞を共有す
ることができて本当に光栄でもあります。途中のすべてのステップ
を含め、それを伝えることにかかわった非常に多くの人々がなけれ
ば、ニュースが語られなかったのは確かに事実です。

そして最終的にガーディアン紙の編集者とジャーナリストでいっぱ
いのテーブルを見るのは本当にうれしいです、彼らのこのニュース
での役割は一般に認める評判よりいっそう不可欠でした。いま振り
返り、これが信じられないほど重要な新聞雑誌記者流の記事なのは
とても明らかだと考え、どんな編集者または新聞もあっさりと熱心
に加わってニュースを攻撃的に伝えたがると考えるのは簡単だと思
います、でもそれは確かに事実ではなかったということです。香港
の早めの時期にさかのぼって、情報源、データ(資料)、法的責任、
政治的反応が絶えず気にかかる、あらゆる類の非常に重々しい疑問
符がありました。そして私はうれしいことに、信じられないほど勇
敢な編集者と記者と一緒に勤めるガーディアン紙でおなじみの記者
の一部でした。Ewen、ほんの数人名前を挙げます、間違いなくリス
トの先頭に立つのは、ジャニーン・ギブソン、スチュアート・ミラ
ー、アラン・Rusbridger、私たちを認めるだけでなく、できるだけ
大胆不敵に攻撃的に新聞種を追求するよう私たちをせきたて励ます
ことにおいて、彼らは確かに決してたじろぎませんでした。

まさに最終局面、それは私たちが香港にいたときです、私たちは実
は監視政策や文書などについて話すことに目立って多大な時間を費
やしました、でもまた、もっと多くとまではいかないが、少なくと
もメディアやジャーナリズムの問題について話すことにも多くの時
間を費やしました。そして一部分、メディアがこの話をどう扱うか、
その主要部分がどんな不利な影響を与えるかについてだと私たちに
はわかっていたからでした。一部分、私たちがきっかけに期待した
議論が、監視一つについてばかりかメディアと政府あるいは大きな
権力を行使する他の党派との間の関係やジャーナリズムの妥当な役
割についてだったのを承知していました。でもまたどんな状況にお
いて私たちがこれを報じているかもわかっていました、私たちが公
表を始めた文字通り数週前に起こった論戦と同様に、オバマ政権に
よる告発者への先例のない攻撃の点から、すでにニュースを集める
プロセスにかなりの危険をはらんだ脅しでした。それはAP通信と電
話、AP通信の記者と編集者のEメールと電話の記録からあさってい
たことで、その後、フォックスニュースのジェームズ・ローセンは
ジャーナリストが一日ごとにやること、世間が知るべき情報を集め
るため情報源となすべき仕事をやったがために、「共同謀議者」と
正式に宣言されました。そして最後の9カ月か10カ月を通して、
その脅威がどれほど激化するようになったか明確に理解することは
重要だと思います。

ジャーナリストを脅迫する特有のやり方があります。彼らをひとま
とめに刑務所に入れることはできますが、他のやり方があります。
記事に取り組んでいるジャーナリストを「共犯者」と呼ぶこと、ま
たはとりわけジャーナリストを犯罪者と非難して犯罪訴追手続きを
擁護する強力な委員会の議長がいる、または私たちが訴追されるべ
きかどうかあからさまに討論する大手メディアの人物がいる、私の
パートナーを拘留したりガーディアンのニュース編集室に繰り込ん
で彼らにラップトップの破壊を押しつけるように、恐怖の風潮を強
めるやり方です。

そして結局その手の脅威に対処する唯一の方法は、その脅威を遠ざ
けるほどでないにしろ、まさに攻撃的に報道することだと思います。
そしてこのニュースに関係するジャーナリスト全員のように果たし
たと感じ、それだけの数と仕事仲間であったのを、私は本当に誇り
に思います。

最後に、それにまた、たいていジャーナリズムは勇敢な情報源がな
ければ不可能だと思います。特に、私たちのジャーナリズムは驚く
べき勇気のエドワード・スノーデンがなければ不可能でした。私た
ちがした報道がアメリカだけでなく世界中であらゆる類の賞を授与
されているのは本当に注目に値します。そして特に、彼は世界中の
国々から限りない支援、途方もない量の称賛、あらゆる賞を受け取
っています。そして秘密に組み立てられたこの全体的な監視システ
ムに世界の注目を留めさせる行為のために彼はいまアメリカ政府が
していることの結果として、文字通り何十年(おそらく残りの人生)
の投獄でおどされています、本当に忌まわしく、受け入れがたいと
思います。

そしてジャーナリストして、私たちの権利を擁護するのみならず、
エドワード・スノーデンのような情報源がいかに重要かを私たちは
十分に理解したいものです。これらの各賞は、情報をもたらすこと
でスノーデンがしたことは断じて正しい行為で、起訴や数十年の実
刑には値せず、感謝に値することだったとのさらなる正当化を提供
すると考えます。どうもありがとう。

http://www.democracynow.org/2014/4/14/this_award_is_for_snowden_glenn

 


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