アメリカの消費者運動家ラルフ・ネーダーは2000年に続き、今回の
大統領選でも独立系候補としてフロリダ州で名乗りをあげている。民主
党はネーダーが立つ改革党が全国政党でないのを理由にネーダーを投票
用紙に記載しないよう求める裁判を起こした。9月17日、フロリダ州
最高裁は立候補を広く認める憲法の基本原則に基づき、ネーダーの候補
資格を認める裁決を下した。2000年大統領選はフロリダ州の投票疑
惑のなか、(最高裁が味方して)537票差でブッシュが勝利した経緯
がある。このときフロリダ州のネーダー票は約9万8000票だった。
(ロイター 19 September 2004 )

▼選挙結果を左右する州ではケリー&エドワーズに投票しよう▼
truthout 14 September 2004

共和党からたっぷり資金援助を受けてラルフ・ネーダーがスウィング州
(大統領選の行方を左右する州)を次つぎ回ってキャンペーンを行って
いる。だが2000年大統領選のネーダー推薦人の中から著名人が多数
一致して、ブッシュを落とすためにスウィング州でのケリー支持を呼び
かけた。

4年前の9月、ネーダーはいくつかの都市で記者会見を行い、主要な推
薦人113人で構成する自ら選んだ「ネーダー2000年市民委員会」
結成を発表した。今年の9月14日、ネーダーの2000年委員会から
70人を越えるメンバーが一致して声明を発表。「ジョージ・W・ブッ
シュを大統領職から引きずり下ろすことが2004年大統領選の最優先
目標でなければならない」ことを理由に、「全スウィング州でケリー&
エドワーズを支持する」よう強く求めた。

「私たちにはイラクその他の問題でケリーが示す政策に強い異論がある
が、それにもかかわらず、今年の大統領選では選挙結果を左右する州、
すなわちスウィング州すべてでケリー&エドワーズを支持するよう訴え
るものである。アメリカ合州国で進歩的な社会変革を追求している人び
とにとり、2004年大統領選での最優先目標は、ジョージ・W・ブッ
シュを大統領の座から引きずり下ろすことでなければならない。スウィ
ング州での進歩的なケリー票がこの極めて重大なゴール達成の決め手と
なることを証明すると言っても差し支えない」

署名:ノーム・チョムスキー、デイヴィッド・バーサミアン(主流メデ
ィアで取り上げない見解や批判を提供するAlternative Radioを製作)、
スティーブ・コッブル (88年ジャクソン、00年ネーダー、04年ク
シニッチの選挙参謀)、ベン・コーエン(アイスクリームBen&Jerry's
共同創立者、市民団体TrueMajorityを創設)、ピーター・コヨーテ(俳
優、著述家)、バーバラ・ダドリー(グリーンピース元代表、全米法律
家ギルド)、ジム・ハイタワー(著述家、評論家)、ポール・ホーケン
(著述家、エコノミスト、邦訳「サステナビリティ革命」、「自然資本
の経済学」)、ウェス・ジャクソン (ランド研究所)、フィリップ・M
・クラスキー(ベイエリア核廃棄物連合共同代表)、ジョアンナ・メイ
シー(著述家、邦訳「世界は恋人、世界はわたし」)、ガス・ニューポ
ート(バークレーの元市長)、ボニー・レイト(ミュージシャン、作詞
作曲家)、ティム・ロビンス(俳優、映画監督)、スーザン・サランド
ン(女優)、スタッズ・ターケル(著述家、口述史家)、トム・トゥモ
ロー(漫画家)、セイラ・ヴァン・ゲルダー (YES! 誌編集委員)、
エディー・ベッダー(ミュージシャン、パール・ジャム)、ハワード・
ジン(歴史家、著述家、邦訳「民衆のアメリカ史」、「テロリズムと戦
争」、「甦れ独立宣言」)、メディア・ベンジャミン(コード・ピンク
主宰)、ジャクソン・ブラウン(ロックミュージシャン)、ノーマン・
ソロモン(コラムニスト)など。下記のサイトに署名者全員が紹介され
ています。
http://vote2stopbush.com.

▲今回の選挙結果を左右するスウィング州:2004年9月20日現在
アリゾナ、アーカンソー、コロラド、デラウェア、フロリダ、アイオワ、
ルイジアナ、メイン、ミシガン、ミネソタ、ミズーリ、ネバダ、ニュー
ハンプシャー、ニューメキシコ、ノースカロライナ、オハイオ、オレゴ
ン、ペンシルベニア、テネシー、バージニア、ワシントン、ウェストバ
ージニア、ウィスコンシン。
http://www.truthout.org/docs_04/091504V.shtml

▼ブルーさん At Large ▼

もし楽園をお探しというのなら、今度サンフランシスコに立ち寄った際
に金門橋を渡り、マリンカウンティーで迷子になってみることをお勧め
する。そう、付け加えると、十月にそれをやってみよう。インディアン
サマーによって最高の季節がもたらされ、マウント.テモパイアスでの
ハイキングやマウンテンバイキングで、まったく異界のソーラーシステ
ムの中にいることを実感でき、小さなミル.バレーという町で開催され
る国際フイルムフェスティバルではるか遠くのスタイルを発見できる月
である。6フイートの高波のステンソンビーチはいうまでもない。
マリンカウンティーは十月にロックする。鵠沼はいつも楽しい所だけれ
ど、僕は十月のマリンカウンティーを絶対に見逃さない。

ここでマリンカウンティーの十月についてもっと詳しく書いてみたいと
思っていた。
しかしながら、今年は僕の良心がそうはさせない。なぜなら来たる十月
は「アメリカはブッシュとその仲間達を追い払うことができるのか?」
という質問の淵に立たされる月であるからだ。

十一月の初めの火曜日に大統領選挙が行われ、それが2004年の十月
を特別なものにする。
マリン人、カリフォルニア人、アメリカ人そして世界中の人々みんなが
その選挙について考え、世界の嫌われ者リストの先頭に立つブッシュが
世界一有力な男であり続けることに何らかの考えを持っていることだと
思う。

だからもし、十月にサンフランシスコを訪れるとしたら、髪に花飾りを
忘れないように、そして大統領選挙前の尋常でない雰囲気に覚悟して来
ていただきたい。冷静に、明確に物事を考えるアメリカ対感情と恐れを
伴うキリスト教原理主義のアメリカの戦いであり、ブッシュが2000
年の大統領選を盗んで以来世界全土に撒き散らした疫病による悪夢のシ
ナリオに立ち向かうアメリカの雰囲気。

「問題」は大統領選挙がどういうものであるべきかということであり、
四年近くも大統領職についている男なら、どこか「長所」があり、誇れ
るものがあるべきであるということである。
でもお金持ちのお仲間の財布をより太らせるということだけが唯一の長
所だとしたら、現大統領を指差すときは、きまってなか指が使われるこ
とになるであろう。

最近の調査では、たった十%ぽっちのアメリカ人が毎日スポーツ欄以外
の新聞を読んでいるのだという。これで多くの人々は、現在の大統領に
さほど難しいことを要求しないことに納得がいく。大統領の威厳という
ものが、単に国旗にくるまる事で通用するのだろうか?アメリカの土台
が超右翼によって攻撃されていることが、人々が無知という理由でそれ
ほどショックな事実でなくなっているのだろうか?もし人々が、マイケ
ル.ムーアの著書、「アホでまぬけなアメリカ白人」のなかの「イディ
オット.ネイション」を否定したいというなら、その反対の叫び声とい
うのはどこにあるというのか。

自らの宗教的信条の違いのために、科学的な研究を無視、軽視するブッ
シュに対する人々の反対の声は届いているのか?

宗教と政治の分離という基本的な責任を汚すブッシュ対する人々の反対
の声は届いているのか?

自分達が呼吸している空気や、原始の野生や資源を犠牲にしてまで環境
保護の条約を却下するブッシュに対する人々の反対の声は届いているの
か?

政治のゲームのためにテロリスト警報を使って恐怖をあおるブッシュに
対する人々の反対の声は届いているのか?

並外れた黒字予算で賄っていたアメリカを人類史上最悪の赤字へと叩き
落したブッシュに対する人々の反対の声は届いているのか?

2001年9月11日のテロ以来日々増加する世界中の暴力へのブッシ
ュの「国防」と称するものに対する人々の疑問の声は届いているのか?

(この男は反クリントンのことで頭がいっぱいであった。そして我々が
一番この男を必要としていた時に、「草刈の仕事があるから」と言って
彼の牧場にこもっていた。テロ対策を何もせず。
その結果として何千人もの人々が命を落とした。そしてその後まもなく、
この男は「テロに強い大統領」として名を通すことになった。まさに「
イディオット.ネイション」)

僕は一年のうち六ヶ月をアメリカの外で暮らしている。その内の三分の
二は日本の中の東京の近くだ。残りの三分の一は東南アジア或いはヨー
ロッパで中でも気に入っている場所はタイの島々である。こんな暮らし
をずっとやっているうちに三人のアメリカ大統領が出入りするのを見て
きた。
もしも今までに僕がそこいらで人々と会話してきた内容や、今までに読
んできた数限りない新聞記事が真実だとしたら、今のアメリカのイメー
ジはどん底だ。
世界中の新聞の一面にほぼ毎日のようにナチの柄のようなヘルメットを
かぶった兵士達がおびえる子供を背に民家のドアを打ち破る写真が載っ
ているということを考えれば、それも当たり前のことなのだけれど。
その上、大統領がフライボーイスーツに身を固め、「任務は遂行された
」なんて書かれている旗のはためく前でのんきに手を振る姿というのも
かなりきつい。
誰もが知っているようにイラクは混沌としている。
ブッシュがそんなことをやって私服を肥やしているのを気にもせずに眺
めている人々がいることにも驚きだけれど。

あやふやな正義と嘘で一国が他国を侵略することに目をつぶる国際同盟
などあるだろうか?

一国が国際人権法を破り、何千人もの人々を監禁、拷問することに目を
つぶる国際同盟などあるだろうか?

一国が公害を撒き散らし、環境を破壊していることに目をつぶる国際同
盟などあるだろうか?

自分が体験したこの地球上での出来事が書ける日を楽しみにしているの
だけれども、やっぱり母国が大好きだ。そして自分の住んでいる地球が
大好きだ。だから今度の大統領選挙はとても大事なものになっている。
2004年の十月はマリンカウンティーに身をおきたい。そしてブッシ
ュが負けるためにできる限りのことをしたい。

ここ一年ほどで、世界中の新聞編集部に同じような内容の意見が届いて
いると聞いた。内容は、「アメリカ大統領選挙はみんなに影響を与える
ものだから、アメリカ以外の国籍を持つものにも投票の権利を与えるべ
きだ」。
ブッシュとそのお仲間達がこれを許すはずがない。なぜなら彼らに勝ち
目はないから。
でもまだアメリカ人以外の人々にもできることはある。
昨夏、私と妻の佳子でベルリンを訪れた。
ジョン.F .ケネディーが、かの「Ich bin ein Berliner」スピーチを行
ったバルコニーを見上げた。あれは1963年の初夏、若きアメリカの
大統領が希望と勇気を100万人の聴衆にもたらした。
あれから40年後、ベルリンは変わった。
あの有名なバルコニーからさほど遠くないところに、人目をひきつけよ
うといわんばかりの大きな文字で書かれたその言葉は、現在のアメリカ
大統領についてとてもシンプルに、「FUCK YOU BUSH!」