▼終わりは近い▼by カート・ヴォネガット
IN THESE TIMES 30 October 2004

私たちが表土や水や大気をだめにしてきたために、全脊髄動物ヒトが、
あっとびっくり、ただの骸骨になっているとき、どちらが勝つにしても
アメリカの大統領は秘密結社スカル&ボーンズ(ドクロ)大統領だ。

▲秘密結社スカル&ボーンズ:
ブッシュもケリーも、名門イェール大学の秘密結社スカル&ボーンズの
メンバーだ。年間15人がメンバーになるという組織には奇妙な入会の
儀式があり、マフィアのごとく、いったんメンバーに加わると組織につ
いて永遠に沈黙を守ることが要求され、卒業後もメンバー間の結びつき
は強固。ボーンズマンと呼ばれる仲間は、アメリカの政治、経済、法曹
界、メディア界でトップの座を占め、隠然とした影響力を行使している
と言われる。特にCIAはボーンズマンの影響が大きい。
ブッシュのパパもボーンズマンで、彼はCIA長官だった。大統領にな
ってからは5人のボーンズマンを政権内に引き入れている。
アメリカの社会学者ミルズによると、アメリカ社会の政治権力は「パワ
ーエリート」と彼が呼ぶところのごく少数の集団に握られている。ボー
ンズマンであるブッシュもケリーもまさにこのパワーエリートの一員。
結局どちらに転んでもパワーエリート同士のwin−win game、
勝つのはスカル&ボーンズということになる。
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▼ヨーロッパは異常気象に取り組む▼
英ガーディアン紙 06 September 2004

英国からカリフォルニア、日本からオーストラリアまで、この夏の狂っ
た天候によって数百万もの人間が亡くなり、生活基盤を失って、莫大な
被害を受けた。東南アジアではこの6年で最悪のモンスーンの季節を向
かえて複数の洪水に見舞われた。バングラデシュでは豪雨による被害が
350万人に及び、土砂崩れ、地滑り、土石流の発生で地域住民900
人が命を落とした。

8月15日、合州国フロリダ沿岸を襲ったハリケーン・チャーリーによ
る被害は110億ドルにも上った。激しい風によって大木が折れ、屋根
が引き剥がされ、移動式の住宅が押し流されて避難民が発生する事態に
なった。フロリダに達する前にはカリブ海諸国に猛威を振るい、なんと
ハイチでは洪水による死者が3000人にも達した。そのわずか3週間
後、今度はハリケーン・フランシスが襲った。

熱波によって欧州全土で3万5000人が死亡した記録破りの2003
年から一年が過ぎ、気象学者たちは今度は記録的な降雨の報告をしてい
た。専門家によれば、この8月は英国の平均値7ミリに対し120ミリ
もの過去最大の降雨量を記録している。豪雨によってコーンウォール州
のボスキャッスルでは鉄砲水による犠牲者が出た。わずか2時間で1ヶ
月分の降雨量に相当する3インチ分の雨量がボスキャッスルの高台に降
り注ぎ、高さ3メートルの水の壁となって村に押し寄せた。これによっ
て建物は倒壊し、50台の車が海に押し流された。村に流れ込んだ水量
は3トンと推定されている。集中豪雨はスコットランドも襲った。何ヶ
所にもわたって地滑りが発生し、孤立した57人が空から救出された。

カリフォルニアでは尋常でない気温の上昇が記録的な山火事を引き起こ
した。山火事は州全体で約400万エーカーの森を焼き払った。過去5
00年で最悪の記録となった5年連続のかんばつが、幾多の火種を作り
出し、コロラド川の水量を半減させてこれに続く大火をもたらすに至っ
たのだ。オーストラリア、スペイン、ポルトガル、日本を強烈な熱波が
襲うと同時に、アフリカ南東部もまたかんばつに見舞われていた。

自然の崩壊による影響は、たとえば極端な気温に伴う出来事や集中豪雨
の頻発という形で劇的に増加している。数多くの証拠が物語っているの
は、これらの常軌を逸した気象現象が気候変動の結果として起きている
ことだ。

▼極端な天候が極端なメディアの大はしゃぎに遭遇▼
tomdispatch 26 September 2004

お天気ニュースになるといつもハリケーンでもちきりだ。あらしの後の
あらしにせかされて報道言語がエスカレートしている。最近のフロリダ
の大災難を説明するのに選ばれた2つの言葉は「ビザール:奇想天外」
と「ストレンジ:予想外」。昨日、私はCBSのアナウンサーが「母な
る自然が群がって進む」とぼやくのを聞いた。

ひどいハリケーン、イヴァンがニューオーリンズをおびやかしたとき、
記者たちは街が文字通り波にのまれて消滅するかどうか議論して大いに
愉しんだ。これは海底に没した「アトランティスのシナリオ」と呼ばれ
た。そうしてニューオーリンズからかフロリダキーズ諸島からか逃れる
避難民でふさがれたハイウエイの劇的な映像の数々。あらしの後の大規
模な倒壊のフイルム。泣いてる生存者たちのクローズアップ。ドラマテ
ィックな救助の話。「すべてを失った」人びとへのインタヴュー。被災
者を「ねぎらう」ブッシュ大統領の訪問をめぐる議論。(兄弟そろって
得点の稼ぎどころだった)そしてとりわけ、ここ数年のハリケーン報道
で絶対に不可欠になっている、はげしく叩きつける雨と渦を巻く風の中
なんとかバランスを保とうとする、雨が落ちるカメラレンズの前の長い
レインコートを着た記者の無限に繰り返される映像。(ついに強風に負
けたCNNのリポーターは命綱に引っ張られ逆向きに飛ぶスーパーマン
になって画面から消えた)

まだその上に見落としていた。「チャーリー、フランシス、イヴァン、
そしてジーン」と、まだ終わってもいないこの台風シーズンに史上初の
4つのハリケーンが次々立て続けにフロリダの長い沿岸線に打ちつけて
いる。そして何より奇妙なのが次のこと。3月、ブラジルが南大西洋の
ハリケーン第一号を経験したのを忘れたこと。ブラジルの気象学者は何
と呼べばいいのかもわからなかった。あるいは昨年遅くカナダの大西洋
沿岸は「百年のあらし」ハリケーン・フアンに打ち負かされた(そして
カナダ政府は地球温暖化に関連があるのではないかと思う)。あるいは
2004年、合衆国はすでに記録的な竜巻の数を経験している。あるい
は日本は記憶にある最悪の台風シーズンを経験している。あるいはヨー
ロッパ、バングラデシュ、中国の大規模な洪水を含め、近年地球のあち
こちで極端な天候異変がますます高まっている。そして多数の死者を出
した夏の熱波が2003年ヨーロッパを襲った。海面上昇と氷河溶解が
どんどん極地に向かって拡大するのを忘れた。ハリケーン・イヴァンの
通り路、欧米が毛嫌いする少なくとも一国の首領であるフィデル・カス
トロ(彼が転倒したシーンばかり流してる場合か?)が、地球温暖化と
ハリケーンについて国民にいつでも喜んで警告したのを忘れた。あるい
はブッシュ政権の最も親しい同盟国、英国のトニー・ブレアがアメリカ
のメディアが広く無視した長い演説をして、地球温暖化を比類なき危険
と決めつけた。(「暗示的として始まった評価で温室ガスの排出が地球
温暖化を引き起こしているという今や明白なことが警戒心を抱かせるよ
うになっており、長期的にはとても持続できないということだ。そして
長期的と言っても何世紀も先のことではない。私の子供たちが生きてる
うちなのは確かで、もしかすると私が生きてるうちかもしれない。そし
て持続できないと言っても適合という課題の原因となる現象のことでは
ない。徹底的に人間の生存の仕方を改める、インパクトではそれは遠く
まで及び、破壊力では逆行できない難題ということだ」)そういったこ
とすべてを忘れて、ジーンがフロリダを襲った重大性にほぼ従事した当
座の事実に集中させるだけだ。すなわち、フロリダのハリケーンと地球
温暖化とのかなりありそうな関連について、ついでに触れた言葉ばかり
を頻発するアメリカのメディアのせいで。そしてほぼすべての記事がい
やしくも関連があったことを否定した。

オゾンホールから京都議定書を追い出すこと、燃料排出基準を緩和する
こと、政府の地球温暖化リサーチを葬るか部分的に改めることなどで、
恐ろしいハリケーン・アイヴァン流の社会的環境記録を持つブッシュ政
権は、ことわざにあるタールの砂にでもはまり込んでいるんだろう(現
実を直視しようとしない)。これでは誠実とは言い難い。地球温暖化を
無視すること、そして私たちの子供や孫のために世界を保護する覚悟を
無視するのは、まさにもうひとつの世界規模のテロリズムの姿なのだ。
それは、別の種類の大量破壊兵器をどっさり詰め込んでしまい込む行動
だ。だがこのふるまいでブッシュ政権は単独で行動するわけではない。
その過程でアメリカの主流メディアが重大な犯行の現場幇助者になって
いた。(常にメディアは共犯者ってことである)

大統領とその仲間がバブル世界に生きているのがわかる。たとえば、彼
がわが惑星の外国周辺に出かけるとき、彼が通り過ぎる大都市圏の中枢
都市は空になる。そしてワシントンからキャンペーン会場までどこもこ
の「安全確保」が彼の生きる現実に全く取って代わる。とうとう、彼が
精通しているイラク・ファンタジーランドはケリー・キャンペーンのテ
ーマになっている。ブッシュが選んだアラウィ首相が「全く安全」と断
言しているイラクの18の地方の15は双方の脳の中だけに存在すると
ケリーは指摘を始めた。同意してもしなくても、多数のアメリカ人は、
少なくとも夜のニュースで逆の証拠がある、事実に反した民主的で向上
するグリーンゾーンに住むアラウィとブッシュを受け入れているように
思える。

主流のメディアもまたバブルの内側で生きているせいで、ことによると
人間の未来に共通した最も緊急の課題、地球温暖化もしかり温室ガスの
排出に関する、逆の証拠に次ぐものはなかった。その結果として少なく
ともインターネット経由でよりましな選択肢または外国のニュースソー
スに首尾よく行き着けない米国の国民もまたバブルの中に生きていた。
珍しい例外で地球温暖化の局面が報道されたときでも、私たちアメリカ
人の世界との分離が痛烈だ。たとえば、アイヴァンがカリビアンとその
後フロリダを倒壊の奔流でもって通り抜けてまもなくの夜、私はその破
壊の跡に対する放送の最初の部分にあてられるABCのプライムタイム
のニュースに注視した。しかしながら、概して地球温暖化に関する言及
はなかった。しかしながら放送の終わりの感傷的な人間的興味で、中国
の極端な天候異変と地球温暖化の手がかりに関する話が確かにあった。

その報告は、中国の氷河(地球の氷河の推計15%を占める)の溶解を
研究する中国人科学者グループに焦点を合わせ、極端な天候状態に関連
する地球温暖化に中国がすでに苦しんでいると指摘してみせた。成り行
きで、北半球が氷で覆われる米国の地球温暖化破滅映画「デイアフター
トゥモロー」を中国の研究員全員が見ていたと指摘した。当然、ABC
ニュースは当時まさに米国に押し寄せるハリケーンと地球温暖化の関連
の可能性に一度も触れなかった。

ただし別の日に英国のガーディアン紙に同じ中国の氷河研究が始まった
ことに関する記事が載った。「溶解するのがあんまり速くて、世界で最
も高い氷原が100年以内に消えてなくなる方向に進んでいる。そして
平均海面を押し上げ、洪水をますます頻繁させ、新緑におおわれた山の
斜面を砂漠に変えると昨日、中国の科学者らが警告した」。これは重大
な破滅となるはずだ。まずは大洪水になり、続いて砂漠化という結末に
なる。「ひとたび山の氷河がなくなると、河川は干上がりだし、海洋の
高さが増して沿岸の都市をおびやかす」と科学者は締めくくっている。

今頃はもう地球温暖化が地球の表面で大いにそれを証明しているのをわ
かってしかるべきだ。溶解がびっくりさせる速度で発生している氷河の
広がり、溶解する氷河と関連した平均海面が上がる群島地域は即席の消
えた「アトランティスのシナリオ」創作におびやかされている。ニュー
オーリンズ、ニューヨーク、上海、他の沿岸都市の将来の運命の予告編
と言ってもよさそうだ。しかしながら、この初期段階の犠牲となる地域
はたいてい何ら生活力のない部族的な民が暮らすところだ。最近の聴聞
会でイヌイット周極協議の議長シーラ・ワッツクローティエが米上院通
商委員会に「地球が文字通り溶けているという地球の歴史における限界
をはっきりさせる事件のまさしく尖端に私たち自身がいるのです」と話
した。そして彼女は集まった上院議員に嘆願した。「早期の警告組織網
として私たちを利用しなさい。私たちは人と地球がひとつだと理解でき
るので私たち全人類が再び乗り換えるための乗り物としてイヌイットの
言い伝えを活用しなさい」

だがイヌイットがそれほど緊急に感じても私たち米国のメディア界には
少しも反映されない。そういった記事が新聞にどうにか滑り込むのは、
アンドリュー・C・レヴキンの「南極の氷河、海になる速度を速める」
だが、先週金曜のニューヨークタイムズに温暖化の引用が載った。たと
えばタイムズの記事は南極の氷河溶解から予期される平均海面の変化が
「すでにバングラデシュ、ニューオーリンズ、低い島国ではスローモー
ションの破滅の構成要素となると専門家は述べる。だが、恐らく海面の
上昇が何世紀かかけて人生の避けがたい事実となり、沿岸で暮らす嗜好
に真剣な再評価を必要とするという考えに調査結果は重みを加える」の
を知らせた。タイムズの編集者はそれでもまだこの地球規模の記事を人
がめったに目を通さないページに入れることにした。

仮に誰かが見てるとすれば、これはもちろんいつか最も道を誤っている
愚行のように見えるはずだ。どちらにしても私たちに危険を知らせるの
が役目とはいえ、イヌイットの女が鉱山で死ぬときにもっと激しくどん
どん掘れというのが私たちの反応だと言ってもよさそうだ。真っ暗なワ
シントンでわずかに灯りがともる所がジョン・マケイン議長が地球温暖
化とすべての温室ガス排出の危険に対する控えめな反応を盛んに要求し
ている上院通商委員会だ。彼は最近、確かに控えめな表現で、「私たち
は天候に影響を及ぼす最初の世代であり、この重大な結果を免れる最後
の世代である」と述べていた。

1980年代まで地球の生命が相互につながるというのは感傷的な環境
運動のきまり文句のひとつになっていた。だが、同じ危険レヴェルを伴
わずに戦争報道するように、一地方や全米の天候激変を最もすばらしい
ニュースとみなし、他の地球上の新事情から切り離して論ずるべきだと
主張するどころかどんな関連も拒絶する、新聞とTV番組はどうしたの
か?まず第一に主流はフロリダをさんざん叩きつぶしたハリケーンと地
球上の極端な天候大事件とに関連性なしとみなした。次に新種の天候記
事が突然登場しだした。大勢の自然科学の専門家からの引用文でただち
に論破されるしかない、ハリケーンがトレンドの地球温暖化に実は関連
づけられる可能性が急いで持ち出された。奇妙にもこの否定がリポータ
ーを解放していつかそのようなつながりが破滅に至るかもしれないこと
を論じさせる。(「だがもし地球温暖化が続けば、古くからの気象サイ
クルに新たな要素を注入しかねない。もっと重大なのは最大降雨量が約
34%まで増えるのを調査が見いだしたこと、そうなると将来の社会的
影響は重大だ。この強力なハリケーンの衝撃を悪化させるのは海面のレ
ヴェルが上昇することで、それも地球温暖化によって生じる」)

なるほど、歴史に残る束になった4つのハリケーンが結局この点でわず
かに逸話風の証拠ということになるのは事実でも、奇異なのはフロリダ
のハリケーンと地球温暖化に関連があり得ると考える科学者を大部分の
リポーターが見つけだせないことだ。これに反して、ワイアード誌から
ジョーンズホプキンス・ニューズレターに至るオルタナティヴメディア
と外国の報道には地球温暖化の影響がどれだけ直接かについての討論を
考慮に入れることでどんな立場を置いてもまず心配はなかった。そして
他の場所、特に低地の島では、ジャマイカの新聞の社説が指摘するよう
に間違いなく他の結論が引き出される。

「小さな島国に住む私たちは、大いに責めを負うべき暴風雨の影響とパ
ワーと危険を理解する。だが脅威は暴風雨ばかりではない。温暖化世界
に対する当然の結果が、平均海面の上昇に変容し、最後に私たちが故国
と呼ぶものの大部分が沈むことを意味する極地などの氷原を溶かしてい
る。これにあてはまるのはジャマイカのような小さくて貧しい国ばかり
か、地球全体にあてはまる。裕福な国々にも危険がある」

影響が遠くまで及ぶ主流紙で、推論的な記事(大きな破壊力に警告)が
「予想外」のハリケーンシーズンと地球温暖化とを結びつける可能性を
提唱する記事があった。ワシントンポスト紙のサンデーアウトルックの
欄にである。思った通り、それを書いたのはアメリカ人ではなく、高潮
が主題の「天候危機の真実」という本も出している英国人ジャーナリス
ト、マーク・ライナスだ。

「今年アメリカ合衆国の沿岸に次々突っ込んだ勢力のある暴風雨を観察
して、世界の天候が実はNOAA全米大洋大気局のウエブサイトに深く
葬られるあること、熱帯性の大西洋の海面温度が2000年と2004
年の間にいかに着実に上がっているかを示すグラフを私たちに教えよう
としているのではないかと思えて仕方がない。NOAAはこのハリケー
ンシーズンが「標準よりまさっている」というほかはすべてを機密扱い
にする。例外は、数年おきに南米ペルー沿岸を南下する暖潮流、弱いエ
ルニーニョ潮流の影響がのしかかるハリケーンを経験した2002年。
これは地球温暖化の識別特徴だ。もっぱら二酸化炭素の温室ガスの累積
は世界の気温をこれまでにない高さに押しやっている(これまでで一番
気温の高かった98年の後、2002年と2003年が2番で並ぶ)。
海もまたゆっくりとヒートアップしている。そして熱帯性のあらしにさ
らにエネルギーを提供する」

しかしながら、ワシントンポストはニュースのページに、少しも結びつ
きはないと専門家が言うのも載せていた(「フロリダの2つの暴風雨ト
レンドとはみなされない、専門家は地球温暖化をとがめない」)。

ことによると地球温暖化の数学的処理はアメリカのメディアをあくまで
他の事項に目を向けさせるほど自明で、圧倒的というのが事実かもしれ
ない。アメリカに住む私たちは人類の4%を構成するに過ぎないのに地
球全体の温室ガスの25%を排出する。地球温暖化現象に直面する私た
ちは実のところ温室ガス排出の行動パターンを増してきている。燃費が
よいという理由でなおも化石燃料を産む炭素ガスをもっと使う乗り物を
作った。化石燃料節約で真剣な国家的努力をしなかった。私たちの世界
をうまく継続するのにもっと害のない持続可能な方法を見つけるため、
即効性のある解決策に重要な国の予算を与えなかった。そして地球温暖
化をもうかる映画の夕べに変えた。「アースストリートの悪夢 」。ブッ
シュ政権にとってもメディアにとってもけっこうな記録ではない。

ということで、狂気の沙汰のバブルドームにようこそ。温室ガスを吐き
出すバーボンストリートのレプリカがラスヴェガスに再現されるのはど
うかと思えるにせよ、現時点でアトランティスのシナリオがゴールを決
めてニューオーリンズが海面下に沈んでも、ほとんど関連性はないと推
測するのは難しくない。アメリカのバブルがちょうどつんざくフロリダ
か湾の沿岸で暮らさないなら、否定するのはまだ愉しみというものだ。
だがその時がやって来るとき、少なくとも祖国防衛機関が全国民に飛び
込むための要塞化した巨大な穴を掘れと警告するのを思い出すように。
内陸で、平均海面より十二分に上にあることを確かめることだ。