▼アナン事務総長に宛てた書簡▼14 October 2004
ファルージャ人権民主センター所長
カシム・アブドゥルサタル・アル・ジャマイリ
http://info.interactivist.net/article.pl?sid=04/10/21/2213231
私たちの住んでる世界にはどうやら二つの異なった基準があるようだ。
ファルージャでアメリカとその同盟国はアル・ザルカウィという新しい
正体不明の標的を作り出した。ザルカウィはアメリカの犯罪行為を正当
化する新たな口実だ。この新しい人物は一年前にでっち上げられた。そ
してこの一年間に、アメリカは民家、モスク、レストランを攻撃し、女
性、子どもを殺害した。そして、常に「われわれは、アル・ザルカウィ
に対する攻撃を成功裡に遂行した」とだけ言い、決してザルカウィを殺
したとは言わない。言えるわけがない、ザルカウィなど実在しないのだ
から。
私たちファルージャの住民は、この人物が市内にいないことを保証しま
す。そしてたぶんイラク国内にもいないことを。私たちはこれまで何度
も、「誰でもいいから、ザルカウィを見かけたら、殺せ」と訴えてきま
した。しかし、今はもうザルカウィがアメリカがでっち上げた幻想だと
いうのがわかっています。
私たちの代表は、これまで繰り返し、市民の誘拐や殺人を非難してきま
した。私たちは、非人間的なことをしているグループと何のかかわりも
ありません。ファルージャに対する犯罪行為をやめ、軍をファルージャ
から撤退させるよう、あなたそして世界の指導者がブッシュ政権に大き
な圧力をかけることを要請します。
ファルージャからアメリカ軍が一時撤退した後、ファルージャは平和で
静かな街になっていました。混乱はまったくなかった。資金不足にもか
かわらず、街の文民行政もうまく機能していました。私たちが唯一犯し
た「罪」は、占領軍に来てほしくないと主張したことのようです。しか
し、占領に反対することは、国連憲章そして国際法、また人間としての
常識に照らし合わせても、私たちが持つ当然の権利のはずです。
今、あなた、そして世界の指導者が、新たな惨事を防ぐために早急に介
入することを要請します。私たちは、イラクの国連代表と連絡を取って
このメッセージを伝えようとしましたが、ご存知の通り、国連はバグダ
ッドで一番警備の厳しい外の社会と遮断されたグリーンゾーンにあり、
立ち入りは許されません。私たちは国連にファルージャの状況に目を向
けて欲しいと願っています。
ファルージャに住むイラク市民を代表して、教職員組合、ファルージャ
イスラム評議会、部族長会議、ファトワ宗教教育議会のために。
▼２００３年のイラク侵略前後における死者数▼
by 英の一流医学誌ランセット２００４年１０月３０日号
すでにメディアで報道されているように、この論文は米ジョンズ・ホプ
キンス大学、コロンビア大学とイラクのムスタンシリヤ大学による「米
・イラク合同調査団」によるイラク人死者に関する調査報告である。調
査団は、まず今年９月にイラク国内の約１０００世帯で聞き取り調査を
実施し、米軍侵攻以前と侵攻以後における家族の出生や死亡の状況を尋
ねて実地調査を行い、その後、統計的手法で死者数を推計するという方
法を使って本格的調査を行った。それによれば、少なくとも１０万人の
イラク市民が犠牲になった。
さらに、殺害された１０万人のイラク人の大部分が主として米軍の空爆
による残虐な殺され方であったことも明らかにした。「同盟軍によって
殺されたと報じられてる者のほとんどが、女性と子どもであった」と論
文は書いている。
合同調査団を率いたジョンズ・ホプキンス大学のレス・ロバーツ博士は
「私は反戦を主張してきたが、科学的な数字は立場の違いを超えたもの
だ」と語った。学術論文という形式をとって、人口が密集する地域への
空爆が、民間人への攻撃を禁じたジュネーブ条約と国際法に違反する事
を科学的、統計学的に証明したのである。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/lancet04oct.htm
▼イスラエル諜報部員がイラク人科学者３１０人を殺害▼
By Mustafa Amara Azzaman 30 October 2004
２００３年４月バグダッドが米軍の手に落ちて以降、イラクにいるイス
ラエル諜報部員の手にかかって３１０人以上のイラク人科学者が非業の
死を遂げた。
カイロで行われたセミナーは、目下のイラク事件に興味を持つ政治家、
ジャーナリスト、専門家たちが出席した。
過去１８ヶ月に、「イラク人科学者を一掃」しようと意図する組織化さ
れたキャンペーンの正体を見破ったと専門家たちは言った。そして殺害
の大分部でイスラエル秘密警察機関モサドを指し示した。
サダムの政権下で特に兵器プログラムに従事していたイラク人科学者の
窮状を強調するのがねらいだったと主催者たちは言った。
「できるだけ多くのイラク人科学者を殺す、アメリカ・イスラエル共同
計画がある」と、外務大臣次官補で大使のAbdel Raoof al- Raidi は言
った。
カイロのイラク大使アハマド・アル・イラキは、イラク科学者殺害で責
任を負う「ゲリラ隊」を米国侵略後ただちにイラクに送ったかどでイス
ラエルを非難した。
「イラク人科学者を一掃することでイスラエルは傑出した役割を演じて
いる。キャンペーンはイスラエルが国益を脅かすとみなす研究の応用で
働くアラブ人とモスリム人科学者を殺すいわばシオニスト（ユダヤ民族
主義者）計画なのです」とアル・イラキは言った。
米国がすでに７０人のイラク人科学者を国外に空輸していて、「反米地
域に情報を伝える」のを難しくさせる地域に彼らを置いたと、アル・ア
ハラム研究センターのイスラエル専門家イマド・ジャド博士は言った。
これまでに３１０人以上のイラク人科学者が殺されており、大部分がイ
ラクで動くモサドの諜報部員の手によるものと彼は言った。
さまざまな経験分野で働く１万７０００人のイラク人科学者が米国主導
の侵略以降、国を逃れているとアハラム研究センターでは見積もると彼
は言った。
カイロ協議で催された審議についてバグダッドの暫定政府当局はコメン
トを拒否した。
しかしながら高等教育省と科学テクノロジー省は彼らの数字がセミナー
で言及した数字と一致すること、特にこれまでに多数のイラク人科学者
が殺されているとみなすことで一致すると言った。
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＝How can 59,054,087 people be so DUMB?＝
どうして５千９百万ものアメリカ人はこうもバカ者になれるのか？
（英デイリーミラー誌の表紙 04 November 2004 ）
＝カードに穴をあける旧式の投票用紙か新式のタッチスクリーン方式か
で投票が始まる前にケリー候補はすでに投棄されるか排除された１００
万票差で負けている。
（グレッグ・パラスト TomPaine.com 01 November 2004 ）
出口調査は的確だった。世論調査員は「誰に投票したか？」と聞く。あ
いにく、非常に重要な質問、「あなたの票はカウントされましたか？」
とは聞かない。投票者にはわからない。
理由はこう。たとえ出口調査が、勝敗を決めたオハイオの大部分がパン
チカードでケリーに穴をあけたといえども、その何千という票があっさ
りと記録に残らなかった。これは予測可能だったし、予測された。
繰り返す。パンチした宙ぶらりんの紙くずとふくらんだパンチの痕跡に
新旧の投票トリックをプラスしたものが、オハイオのカウントされない
投票ゲームの急所だと報告するのは私としても残念だ。
オハイオの選挙は有権者によって決められたのではなく、「損じる（し
そこない）」と呼ばれるものによって決められた。概して、合衆国では
３％の票が無効票にされ、むだに捨てられて記録に残らない。ペコペコ
したまぬけどもがＴＶでオハイオかどこかの州が５１％対４９％で勝っ
たと話すとき、それを真に受けるな。合衆国ではそんなことあるわけが
ない、なぜなら全体の得票率がきちんとした１００％に達することなど
ないからだ。ＴＶの総得票率は簡単に略奪された票を引き算する。（そ
もそもアメリカには正確な投票率がない。正確な選挙人名簿がないこと
による）
そしてすべての票が等しく略奪されたわけではない。大部分はアフリカ
系アメリカ人とマイノリティの選挙区の票だと、すべての公式報告が書
いている。
http://www.tompaine.com/articles/kerry_won.php
▼外国人はアメリカを知らない▼
サンフランシスコ・クロニクル紙に全米の各郡ごとの共和・民主勝利分
布図が載った。
民主党が圧勝したカリフォルニアでも、青の民主党はサンフランシスコ
やロサンジェルスなど都市部だけで、内陸部はほとんど赤の共和党。
同様に共和党が圧勝した南部の州でも大都市では民主党が勝っている。
たとえばブッシュの地元テキサスではオースチン、ネヴァダではラスヴ
ェガス、オハイオのクリーブランドやコロンバス、フロリダのマイアミ
カンザスのカンザス・シティなど大都市は青の民主党が取っている。
他に、人種的な分布もあって、テキサスのメキシコ国境周辺のメキシコ
系の多い地域、ミシシッピ川周辺の黒人の多い地域、サウス・ダコタや
アリゾナのインディアン・ネイションがある地域でも民主党が勝ってい
る。
だが、概していえるのは、やはり都市と田舎の対立だ。
アメリカとは大海のような田舎に、ポツンポツンと孤島のように都市が
あるだけなのだ。
だが、外国人が旅行で訪れてわかったつもりでいるアメリカはその孤島
の部分だけなのである。
「宗教的価値感こそが大統領にとって最も重要だ」と調査会社ゾグビー
社の調査に答えた人の９１％がブッシュに投票した。
「最初、私たちがアンケートを取る時に選択肢として用意した５つの項
目に宗教倫理は入っていなかった」
ゾグビー社の社長ジョン・ゾグビーは、宗教がそんなに重要だとは気づ
かなかったと驚いている。
ゾグビー自身は今回の選挙でケリー勝利と予測していたのだ。
アメリカのお下劣ラジオＤＪハワード・スターンは、共和党議員が成立
させた「放送倫理法」のせいで、ついにＦＭラジオを追われる。
まだ検閲の及ばない衛星ラジオに移籍することになったスターンはブッ
シュ勝利を知った朝の放送で、「これでラジオから自由が消える」と宣
言した。
「政府の批判をするＤＪはいなくなる。反体制的な曲も流れなくなる。
アメリカのメディアはキリスト教原理主義者の倫理とやらが支配する」
議会でハワード批判の演説をして放送倫理法を成立させた二人の共和党
議員は再選された。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/
▼敗戦後のマイケル・ムーアのメールが下記のサイトで日本語で読めま
す。 イラク人死者の顔をコラージュして作ったブッシュの画もある。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/