▼血まみれのエイプリル▼英ガーディアン紙 12 May 2005

イラクの情況は悪化する一方だ。自爆攻撃の激しさが増し、自動車爆弾
による犠牲者の数が、うなぎ登りに増えている。その悲惨な現状が治安
当局がまとめた統計により明らかになった。

4月の1ヶ月間だけで135台もの自動車爆弾が爆発し、そのうちなん
と67台が自爆攻撃であった。
 
また、ジャファリ首相率いる新政府が発表された4月28日以降、武装
抵抗勢力の攻撃によってすでに400人近くが殺され、1000人ほど
が負傷している。

米軍の報道官は、武装勢力による米軍への攻撃回数について、「2月、
3月は、一日平均30回から40回だったのが、4月は毎日、70回以
上もの攻撃を受けている」と語った。

昨日(5月11日)だけでも、自爆攻撃による自動車爆弾が5カ所で爆
発した。中でも、ヘウィージャでは30人が殺され、35人が負傷、テ
ィクリートでは、少なくとも33人が殺され、80人が負傷した。

一方、米上院議会ではイラクやアフガニスタンでの米軍駐留にかかる費
用760億ドルを承認した。また同議会は、米兵戦死者の残された家族
に対する慰安金の金額を今までの129万円から、1000万円に引き
上げる案を可決した。

http://www.guardian.co.uk/international/story/0,3604,1481885,00.html

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▼イラクの米軍が自動車爆弾事件の黒幕か▼
アラブの声ブログ 13 May 2005

最近、目立って頻発するイラクの爆発物搭載車の爆発事件の首謀者は伝
えられてる通り、イスラム過激派を中心とする抵抗勢力によるものなの
か? 

12日付イラク・パトロール紙は、イラク共産党カーデル派(傀儡派の
イラク共産党から分離独立)のサイト、カーデル・ネットからとして、
米軍が黒幕であると暴露した。

数日前、米軍の一団があるイラク市民の運転免許証を没収し、取調べの
ため翌日バグダッドのサダム(国際)空港近くの米軍キャンプに出頭する
よう言い渡した。

翌日基地に出向いたイラク人は、クルマと共に入ることを許され、30
分程度取調べを受けた。その後取り調べの将校が言った。「よし、結構
だ。君に対する容疑は見つからなかった。だがご存知のようにイラクの
主権はイラク政府にあるから、調書をカーゼミーヤ(バグダッドのシー
ア派地区)警察署にまわした。それを受け取るために今すぐそちらに行
き、フセイン・ムハンマドという警察官を訪ねなさい。彼は君を待って
いるから急いで行くように」

そのイラク人は自分のクルマがやや重くなったように感じた。また彼を
追跡するかのように上空を旋回するヘリコプターの存在に疑念を抱いた
ので、クルマを降りて点検した。すると、後部座席とそのクッションに
100キロを越える爆発物が詰め込まれてるのを発見した。

出向くように言われた警察署を爆発する目的でクルマに爆発物が仕掛け
られたとしか説明のしようがない。ヘリコプターは、恐らく遠隔操作で
爆発させるか、クルマの成り行きを見届けるために追跡旋回していたの
だろう。行き先の警察署がカーゼミーヤであるからには、「シーア派の
殲滅」という罪状が用意されていたに違いない。そして、いつもお決ま
りの手口で、占領軍の手先の卑劣漢たちがそう書き立てていたことだろ
う。事情を察したイラク人はクルマを乗り捨てて近くの警察署に連絡し
た。クルマは移送されたが、結果について述べた者は誰もいなかった。

このような出来事は北部のモスルでも繰り返された。クルマと運転免許
証が押収されたある市民は、警察署に出向き、クルマを受け取った。
だが帰り道に故障したので災難は防がれた。整備士はスペアタイヤに爆
発物が充填されているのを発見した。この市民も運転免許証を受け取る
ために警察署に行くよう言われていたのだ。

かようなことから、もし似たようなことが起きた場合には自家用車で米
軍基地に行かないか、基地から出たらクルマを点検するように皆さんに
訴える。

イラクの愛国抵抗勢力の攻撃対象にされる警察署があることを私たちは
否定しないが、このような警察署には市民の最大の疫病神となっている
バドル軍団(シーア派のイスラム革命最高評議会配下の民兵組織)や、
(タラバーニとバルザーニの)クルド人2大政党その他占領を支持する
民兵組織の一味が入り込んでいる。抵抗勢力は全ての警察署を襲撃する
わけでもないし、無差別攻撃もしない。

http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=9509

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▼イラク 小麦粉の汚染▼AlertNet.org 13 May 2005

数百万人のイラク人の1カ月分の食糧配給量に含まれていた汚染された
小麦粉に関する検査は現在も続いている。だが医師団は汚染された小麦
粉はすでに消費され、健康上に有害な影響を及ぼしているのではないか
と危惧している。

イラク政府は、鉄の粉塵の痕跡が確認されたのを受けて、2005年4
月18日にオーストラリアからの小麦の輸入を停止した。イラク国民の
大部分が現在も依存している、貿易省による食糧配給制に含まれる小麦
粉は毎月の食糧配給から一時的に除外されている。

各関係者による、イラク国内の食糧配給制、鉄中毒症患者発生の可能性、
小麦がオーストラリアからイラクに輸出される際の検査体制などについ
てのコメント。:
●鉄中毒は通常下痢や吐血などの消化器障害を呈し、失血や体液喪失が
脱水を招く。軽度の中毒は20mg/kg体重で起こり、致死量は60mg/kg
体重である。
●鉄中毒症は初期には、金属鉄として10 〜20 mg/kgを摂取1〜2時間
以内に、嘔気、嘔吐および腹痛として発症する。もし中毒が重症であれ
ば、初期症状に引き続いて血圧低下、ショックおよび肝障害を含む全身
的な症状を来す。小児の方が成人よりも感受性が高い。

▲問題の小麦はオーストラリアから積み出されたようである。小麦は製
粉されて配布された。記事が主に加工小麦粉に集中している点が興味深
い。調査完了時点には、製粉過程に問題が確認される可能性もある。

アラブの声ML by 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/

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▼人類を4500000000年間、苦しめ続ける犯罪▼
by ジェイムス・デンバー ヴィヴ・ル・カナダ紙 29 April 2005

イラク戦争で「最もうまく隠蔽された秘密」といわれるのが、何百トン
にもおよぶ違法な劣化ウラン弾使用の事実である。

リバプール大学の放射線学の専門家、クリス・バスビー博士は、劣化ウ
ラン弾による被害はイラクだけに留まらず、世界全体を苦しめる、と警
鐘を鳴らす。

「私は恐れおののいています。イラク人や米英の兵士やジャーナリスト
は、最も恐ろしい被爆に身をさらしているのですから。劣化ウラン弾に
よる放射能は、文字通り、地球上のどこにでも到達します。その放射能
は、世界中のおおぜいの子どもたちの命を奪うことでしょう。私ども学
者は皆、放射能がどれだけ遠くまで流れてゆくか知っています。サハラ
砂漠の赤い砂が時々、イギリスにいるあなたの車の上に積もるように、
チェルノブイリの放射能はウェールズまで飛んで来ました。劣化ウラン
弾は、人々を死に至らしめるさまざまな粒子を放出します。それらの大
量の放射性粒子は、砂嵐に巻き上げられたり、貿易風に運ばれたりして
世界中の隅から隅まで、安全な場所は一つもないくらいに散らばるので
す。それらの放射性粒子は、ガンや脳腫瘍や腎臓病や先天性奇形などを
引き起こし、これから何世紀にもわたって、何百万人という人々を殺し
ていくのです。 
というのも、劣化ウラン弾による毒性放射能が45億年にわたって人類
に害を及ぼし続けるからです」

http://www.vivelecanada.ca/article.php/20050429121615724