▼宇宙もアメリカがひとりじめ▼NY Times 18 May 2005

米空軍は防衛や攻撃を目的に宇宙空間を軍事利用することを認める国家
安全保障令を承認するようブッシュ大統領に求めた。

米空軍は他国の軍事偵察衛星や通信衛星を妨害する能力を持つ小型実験
衛星(XSS―11)をこの4月にすでに打ち上げている。

宇宙の軍事利用に巨額の費用がかかる問題に関して、ロード将軍は昨年
9月に空軍の会議で次のように語った。

「そんな予算の壁のことで空軍の宇宙進出計画をはばむべきではない。
軍事的優勢は生まれついてのものでなく、我々に運命づけられた目標な
のである。宇宙の軍事的優勢に向かって日々邁進することが我々の使命
であり、宇宙の支配こそがわが空軍の未来の姿なのである」

これに対し、政策分析を行う国防情報センターの副所長、テレサ・ヒッ
チェンズは先月開かれた外交委員会で次のように反論した。

「国際法や国際条約では、宇宙空間は世界共通の自由使用区域になって
います。他国から殺人衛星(デス・スター)と見られるような宇宙兵器
を米国が開発するのをすんなり受け入れる国はありません。もし中国が
地球上のどのターゲットに対しても90分以内に攻撃できる殺人衛星を
開発して、四六時中、軌道上を巡らせるようにでもなった際には、米国
はいい気持ちはしないと思いますよ」

http://www.nytimes.com/2005/05/18/business/18space.html?th&emc=th

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▼カストロの命を狙う元CIA工作員を逮捕▼
AFP時事通信 18 May 2005

マイアミ発:キューバのカストロ国家評議会議長の暗殺とカストロ政権
打倒に生涯を捧げてきたキューバ人過激派のルイス・ポサダ・カリレス
容疑者が17日、米フロリダ州マイアミで米当局に逮捕された。ルイス
・ポサダは数年間、CIA米中央情報局の工作員として働き、中南米で
航空機やホテルの爆破事件に関与したとしてキューバ、ベネズエラから
指名手配されていた。同容疑者は米国への政治亡命を申請している。

カストロ議長は17日、同容疑者が米国にいられるのは、対テロ戦争を
掲げる米国の方針からみてダブルスタンダードになると非難。ポサダの
身柄のキューバへの引き渡しを要求する百万人デモをハバナで率いて、
その先頭を歩いた。ポサダ容疑者は、メディアとのインタヴューを行う
ため潜伏していた場所を離れた数時間後に国土安全保障省と入国管理・
税関局によって逮捕された。だが、国土安全保障省は逮捕者をキューバ
またはその利益代表国に引き渡さないのが米国の政策だと強調した。

ルイス・ポサダは米国が後押しした1962年のキューバ侵攻に参加し
た後、CIAから報酬を得て工作員を務めていた。76年に死者73人
を出したバルバドス沖上空でのキューバ旅客機爆破事件の犯人としてベ
ネズエラから指名手配されている。ベネズエラは先週13日に米国に対
し、同容疑者の逮捕と身柄引き渡しを公式に要請している。キューバも
97年のハバナのホテル爆破事件で同容疑者を手配している。

ルイス・ポサダ容疑者は、2000年パナマで首脳会議が開催された際
に、カストロ議長爆殺を企てたとしてパナマで8年の禁固刑を宣告され
2004年に恩赦を受けていた。

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▼6月13日(月) 全米抗議行動の日▼
「ルイス・ポサダ・カリレスの亡命を許すな」
「ポサダをベネズエラに引き渡せ」
「アメリカの45年に及ぶキューバに対する戦争をやめよ」

4月12日、悪名高き反キューバ・テロリストで人殺しのルイス・ポサ
ダ・カリレスがマイアミの顧問弁護士を通してアメリカ合州国への亡命
を訴えた。公然とマイアミに住み始めてひと月以上もたった5月17日
世論の圧力に押された連邦政府はポサダを拘留し、米国への不法入国の
罪で起訴した。5月19日公表されたところでは、ポサダはテキサス州
エルパソで6月13日に入国審査官と会い、審問を受ける。この審問で
ポサダの弁護士は亡命嘆願書を提出し、米政府はポサダを米国居住者と
認めて米国に留まることを許可すべきだと主張するつもりだ。

A.N.S.W.E.R. 連合のルイス・ポサダを送還させるキャンペーンが信じら
れないような反響を呼び、2万人を超える人々がブッシュと米国議員に
メールと手紙を送った。数週間のキャンペーン、記者会見、集会が、ブ
ッシュ政権のいわゆる「テロとの戦争」の明白なウソに世論の注意を向
けることに成功したのだ。

キャンペーンは大きな衝撃をもたらしている。5月9日、ニューヨーク
タイムズはこれを一面を割いて大々的に報じた。

ポサダは、キューバのカストロ議長を暗殺する目的で15キロのC−4
爆弾を所持しているところを、2000年11月、パナマで逮捕されて
有罪判決を受けた。これほど重大かつ悪質な危険人物を米政府は喜んで
受け入れ、訴追の及ばない安住の地を米国内に提供しようとしている。

ポサダのアメリカ入国に米政府の後押しがあったことは疑いの余地がな
い。残る3人の共犯者、ペドロ・レモン、ガスパー・ジメネス・エスコ
ベード、ギレルモ・ノボ・サンポルもパナマで放免され、昨年8月マイ
アミに流れ込んだ。彼らが関係してると見られている米国内の謀殺事件
には、1976年ワシントンDCで起きたチリの外相、オルランド・レ
テリエルとそのアシスタント、ロンニー・モフィットが殺害された車爆
弾事件がある。
(車爆弾はピノチェトの秘密警察が仕掛けたと言われている)

ポサダは60年代、70年代、80年代CIAの情報提供者であった。
恐らく今も続いているはずだ。失敗に終わった、キューバ南岸ピッグズ
湾侵攻作戦のためのCIAによる「作戦40」では、悪名高きスクール
オブアメリカズ(暗殺者養成学校と呼ばれた中南米各国兵士の戦闘訓練
学校。2001年に安全保障協力のための西半球学校と改称。在ジョー
ジア州フォート・ベニング)で爆発物と破壊活動の訓練を受けた。

他にどんな犯罪があるか? ポサダと共犯者オルランド・ボッシュは、
76年10月6日の73人が殺されたキューバ航空455便爆破の首謀
者であった。二人はこの犯行をベネズエラから指図していた。 司法省は
1989年にボッシュをアメリカ国外に退去させようとした。

司法次官ジョセフ・D・ホイットリーは退去命令書の中で、「ボッシュ
は30年に及び、テロリストによる暴力を擁護することに関し、ゆるぎ
がなかった。ボッシュのやってきたことは、法や人の倫理を一顧だにし
ないテロリストの行為」と書いた。

司法次官の言葉はそのままボッシュの共犯者であるポサダにも当てはま
る。だが、1990年、ブッシュの父は退去命令を覆した。ボッシュは
マイアミで生き延びている。

ポサダは98年7月のニューヨークタイムズ紙のインタヴューにおいて
97年のハバナにおける複数のホテル爆破は自分が指揮してやったと自
慢げに語った。コパカバーナホテルではイタリア人観光客が殺された。

次に上げるのは、キューバやその他の国の市民に対して加えられた数々
のショッキングな犯罪のほんの一部でしかない。

70年代にベネズエラにいたポサダは国家警察の情報防犯サービス局長
として左翼のベネズエラ人多数の殺害の指揮をとった。そして80年代
には、エルサルバドルのイロパンゴ空軍基地に置かれたCIAからニカ
ラグアのコントラ(ニカラグアのサンディニスタ民族解放戦線政府を打
倒するために米国が支援した反革命ゲリラ組織)への軍需品供給を指揮
した。

目下、ポサダ、ボッシュ、その他のテロリストがマイアミにいることが
キューバへのテロ攻撃を米政府が全面的に後押ししてることを証明して
いる。

1959年のキューバ革命以降、マイアミで勝手気ままに活動している
反キューバ民兵組織がキューバに侵入して行った激しい攻撃で3400
人以上のキューバ国民が死んでいる。

A.N.S.W.E.R.連合 :ANSWER@InternationalANSWER.org