▼Hurricane Anything      
      ありがとよ ハリケーン、なんだってできる▼
20 October 2005 by Mark Fiore

ハリケーンを利用するのに言い訳が必要?
アメリカと呼ばれる所ではハリケーンと正道をはずれた政治家のパワー
でしたいことがなんでもできる
古い認識に新しい活力をもたらせ
大統領にもっと権力を 反対派を黙らせろ
共和党と石油産業の巨人にもっとパワーを
環境保護派を非難せよ、、、

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▼Protest Ringtone        
      新種の着メロ 抗議発信音が密かなブームに▼
21 October 2005

ワシントンDCのカフェで携帯電話の着信音が鳴った。だがそれは聞き
慣れた電子音でもなければ着メロでもない。どこかで聞いた憶えのある
声だ。 「 Brownie, you're doing a heck of a job 」(ブラウニー、
君はとんで もない仕事をよくやってるよ)
ハリケーン・カトリーナのせいで大洪水に襲われた南部の都市ニューオ
ーリンズで行ったブッシュ大統領の演説の中の発言。その後、大統領か
ら賛辞を贈られたブラウニーこと連邦緊急事態管理局 (FEMA) のブラウ
ン局長は救援・復興活動が全く進まないことで批判を浴びて引責辞任し
た。まったくお粗末な発言だったが、誰かさんは見逃さなかった。

この着信音、大統領の声の後にはアーロー・ガスリーのヒット曲「シテ
ィ・オブ・ニューオーリンズ」が流れるという仕掛け。他に、イラク問
題絡みの別の着メロもダウンロードできる。

この気のきいた政治的メッセージとも受け取れる着信音を作ったのは、
ワシントン地区で活躍する非営利のウェブ開発者Eric Gundersenだ。
この着信音は抗議着信音(Protest Ringtone)と呼ばれ、数ヶ月前に
フィリピンで生まれた草の根活動として、最近、米国でも徐々に広まり
つつある。

「これまで着信音と言えば、バスの中で聞くと耳障りな音楽を10代の
若者が夢中になって買ってるだけだと思っていたが(フィリピンの抗議
着信音の存在を知って)着信音に対する認識が一変した」とGundersen
は語り、このように続けた。「もし誰かの携帯電話からブッシュのイラ
クに関する発言や、その他の馬鹿げた発言が聞こえてきたら、よし、他
にも仲間がいる、と思うだろ」

抗議着信音に政治的忠誠心など必要ない。保守派のラジオパーソナリテ
ィ、下品な暴言を吐くラッシュ・リンボーや失言の多い元民主党大統領
候補ジョン・ケリーの発言を使えば、簡単に政治的な着信音が作れてし
まう。

しかし、いずれにせよ、抗議着信音は、爆発的なウイルス的現象に発展
する可能性を秘めており、かつて流行した政治的メッセージの入ったバ
ンパーステッカーやTシャツの現代版と言える。現在、着メロの年間売
上は数百万ドルに達しており、なかには着メロの売り上げが、その元に
なってるシングル曲やCDの売り上げを大幅に上回るケースもある。

この政治的着信音を始めたのはフィリピンだ。今年6月、フィリピンの
アロヨ大統領の反対派が大統領と選挙管理委員長との会話を録音した盗
聴テープの内容が聞けるようになったのをきっかけに広まった。

フィリピン政府は、マスコミがテープの内容を放送するのを阻止した。
政府関係者は、そのテープは違法に作られたものだと主張した。一方、
テープはアロヨ大統領が2004年の大統領選に干渉している選挙違反
の証拠となる会話を録音したものだと主張する野党勢力が、録音内容か
ら抜粋したいくつかの言葉とポピュラー音楽を合わせて着信音として配
布した。

それは、あっという間にダウンロード・ランキングのトップに躍り出て、
あるダウンロードサイトはアクセスが殺到してクラッシュしてしまう。
フィリピンで使用されてる携帯電話は、ユーザー同士で着信音を直接送
受信できるため、テープの内容は人気の携帯電話を通じてウイルスのよ
うに広がった。

この動きに刺激を受けたGundersenは、抗議の手段として、着メロの積
極的活用を呼びかけている。

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▼日本の即席ラーメン「マルちゃん」 メキシコで国家的人気▼
産経新聞 22 October 2005

ロサンゼルス発:日本の即席ラーメン「マルちゃん」がメキシコで国家
的規模の人気食品になり、メキシコの伝統料理が危機にひんしている。
こんな記事を21日付の米ロサンゼルスタイムズ紙が一面で紹介した。
メキシコでは「マルちゃん」という単語が「簡単にできる」、「すぐで
きる」という意味で使われるという。

記事は、メキシコで昨年約10億食の即席ラーメンが売れた。1999
年の約3倍で、うち「マルちゃん」は85%の市場占有率を誇る、と説
明。人気の秘密を、メキシコの全労働者の約6割は平均日給が13ドル
(約1400円)以下。しかし「マルちゃん」は約40セント(約50
円)と手ごろで、簡単に作れ、冷凍の必要もない、と分析している。

一方、「マルちゃん」は豆や米を使うメキシコの伝統料理に取って代わ
る勢いだ。われわれはメキシコの食文化を守らねばならない(メキシコ
文化芸術審議会のメンバー)、という危機感に満ちた発言や肥満、糖尿
病などを懸念する栄養士らの声も紹介している。

「マルちゃん」ブランドを展開する東洋水産(本社・東京)は、米現地
法人「マルチャン・インク」を1972年カリフォルニア州ロサンゼル
ス郊外に設立、北米、メキシコに出荷している。

同社は、先日もメキシコの新聞が審議を早々と打ち切った議会を「議会
がマルちゃんした」と記事にした。いまや動詞として使われるようだと
話している。