気になる監督Wes
Anderson
目先が利く、ちょっといかれた友情についての、意外にもなかなか脳裏から離れないコメディ映画2本、<天才マックスの世界:Rushmore >(気が利いていて最高!)と<Bottle
Rocket >を作った後、ウエス・アンダーソンはジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティーラー、グウィネス・パルトロウらを含める天才ファミリーをとことん描ききる。
このマーティン・スコセッシが高く買うアメリカで昨年公開された映画<The Royal Tenenbaums >のスター総出演はアンダーソンがハリウッドでうまくやってる証拠かもしれないが、それよりもアイディアと人材不足のハリウッドがウエス・アンダーソンでうまくやってるというほうがもっともらしい。
ニューヨークで離ればなれに暮らすこの風変わりな天才一家の物語は映画批評家56人が選ぶヴォイス紙の昨年のBEST FILM の8番目にランクされた。
● 因みに1番はデイヴィッド・リンチの<マルホランド・ドライヴ>だ。また<天才マックス>の他に昨年見た映画ということでTAMA の推薦はジョン・セイルズの<Lone
Star ボーン・メッセンジャー>だ。96年の作品だが、昨年WOWOW が放映。川を越えてメキシコからやって来る違法移民を虐殺していた元保安官の砂漠に埋められた遺骨発見からストーリーは始まる。男の気持ちを伝えるのにああいうポーズがあったのか!圧倒される中年男女の情動と言い、色々に感動の、いつもながら誠実なジョン・セイルズならではの秀作。
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